業界に貼られるレッテルの恐ろしさ | 行政書士のお仕事観察

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 そういうところから、私や、訪問者の方のビジネスのヒントが生まれたらいいなぁ、というブログ。

 グルーポン、という、まとめ買いをすれば安くなるのであれば、多くの個人が集まってまとめ買いをすればよくない?? という発想なのかどうなのか、提供者側が商品やサービスを提示して、一定数以上の申込みがあれば安くなるという、ネット上のサービスが話題です。

 嫁も、年末は、ネットで検索して、おせちはプチぜいたくをもくろんでいました。

 グルーポンもかなり参考にしていたようです。

 ただし、我が家は、あまりおせちに入っている様な和食は得意ではないので、断念したのですが。

 そんなグルーポンで提供されたおせちが、地獄のように粗末だったという話題が、年明けに広がりました。

 食べることが可能なのかどうかさえ疑わしいレベルだとか。

 もう、風化してしまったのかも知れませんが、かつては、「毒入り餃子事件」もありましたよね。
 その時の社長さんは、「消費者が、冷凍食品を半額セールでしか買わないから、質を下げざるを得なくなった。」ようなコメントをしていましたよね。

 このコメントを居直りと捉える方が多かったようですが、私は、社長さんの言い分も、もっともだと思いました。

 日本には、「タダより高いものは無い。」なんて言葉もあるのに、最近の人は、裏付けや根拠がなくても、単純に「無料」や「安値」を有り難がります。

 もう少し、なぜ安いのか、なぜ無料なのかを考えるべきなのかな、と思います。

 その点では、グルーポンは、安く提供できる理由が明確でしたよね。

 だからこその安心感もあり、利用は広がっていったのかな、と思います。

 なのに、結局、安いものはこの始末なわけです。

 それもそのはず。

 今は、近年まれに見る不景気で、そもそも1個から限界ギリギリの値段で商品やサービスは提供されています。

 ちょっとやそっとのまとめ買いで、半額とか、そう簡単には出来ません。

 私は小売業で働いていたことがありますが、商品にもよりますけど、商品1個から得られる利益なんて、本当に少ないんです。

 それを、例えば10個買うから、3割引きにしてくれとか、おっしゃる方は、たくさんいました。

 利益が3%も乗ってない商品を、3割引きってムリ・・・。

 だから、私は、そういう時は、必ずこう言いました。

「当店は、1個から、限界ギリギリの値段で頑張らせていただいています。なので、1千個まとめ買いくらいのことをしていただいても、1個当たり1割お引きできるかどうかです。」

 グルーポンのサービスは、まとめ買いでコストを下げて、売価を下げるのであれば、取引先ぐるみじゃないと、無理のような気がしますが、それは、私が平凡な考え方の持ち主だからなのであって、本来は、必殺技があるのかも知れません。
 グルーポンにお願いすれば、多少なりともノウハウをご教示いただけるのかも知れません。
 料理をまとめて多くの人に提供するのではなく、半額クーポンなどを提供して、来店前の予約で対応など、忙しくなり過ぎない方法とか、逆に、話題作りと割り切って、店前に行列を作らせながら、臨時の従業員を雇うなどして、繁盛感を地元の住民に見せつけてみるとか。

 でも、嫁は、このニュースを見て、グルーポンを利用するのを控えることにしたようです。

 嫁は同じように、楽天カードを作り、楽天で買い物をした時に、迷惑メールのことなのかなんなのか、とにかく、個人情報の漏えいを感じ、カードを解約し、ネットでの買い物を控えるようになりました。
 特に、ネットでクレジットカードを使うことは無くなりました。
 楽天カードのほかに、カードは持っているのにです。

 一方で私は、携帯に迷惑メールが来るのが死ぬほど迷惑で、頑強なフィルターをかけているので、どこかのお店で「携帯メール会員」になることはありません。
 空メールを受け取れるように設定するのが、面倒だからです。
 たとえ、会員になることで、瞬時に1,000円以上のメリットがあっても、絶対に会員になりません。

 もちろん、これは、どこかで登録してから、それが原因かどうかは別にして、嫌な思いをしたことに起因しています。

 ここで言いたいのは、ネットが怖い、ということではないのです。

 一部の悪質業者の行いで、新しいサービス、販売促進に取り組んでいる企業や事業主さんの頑張り、投下したコストが、思い切り無駄になるのは、いかがなものか、ということなのです。

 そういう私の行政書士って仕事も、誰かかが行政書士として、お客さんに迷惑をかければ、その行政書士個人ではなく、「行政書士は悪い人」というレッテルが貼られます。

 私の不始末で尊敬すべき諸先輩方に、そういうレッテルを貼ることのないよう、気をつけて行きたいと思います。