1年前、「体に良い水とは何か?」について徹底的に調べました。

 

前回までのブログで、日本の水が諸外国に比べて化学肥料などを起因とする「硝酸態窒素」に汚染されていることを知り、飲料水を見直すことを決心しました。


浄水器を通した水を飲料水として使用するのが一番安く済むため、市販の浄水器について調べたところ、導入するにあって色々問題点が浮上したため、あえなく断念しました。


結局、ペットボトル入りの飲料水で自分の体に合う安全な水を探すことにしました。

 

15種類のペットボトル入り飲料水をA歯科の院長にバイオレゾナンスで調べてもらったところ、以下の3つが自分の体に合っているということが分かりました。

 

A歯科の院長にいわせると、VanaHが世界最高の水だそうです。

 

① 温泉水99(鹿児島県垂水市)

② VanaH(山梨県富士吉田市富士山国立公園内)

③ ボルヴィック(フランス中部オーヴェルニュ地方 オーヴェルニュ火山自然公園)

 

※ボルヴィックは、2020年12月末に販売終了しています。

 

さて、この中から日頃飲料する水を選ぶにあたって、

 

「価格」「栄養」「製法」「味」の4項目から検証しました。

 

【 価格 】

まずは、一番安く購入した場合の1Lあたりの価格から検証したところ、かなりの差が出ました。
 
  VanaH 温泉水99 ボルヴィック
1Lあたりの価格 329円 134円  119円
 

VanaH

まず、一番高いVanaHは、楽天市場から購入するのが一番安いです。

 

 
 
1.9L×12本入が送料込みで7,500円です。
1Lあたりに換算すると329円にもなり、ペットボトル入りのミネラルウォーターの価格としてはかなり高額です。
 
A歯科の院長が「世界一の水」と言っていたくらいなので、品質はかなり良いのでしょうが、ここまで高いとさすがに買うのを躊躇してしまいます。

 

温泉水99

温泉水99は、公式サイトの定期購入で購入するのが一番安いです。

【Cセット(11.5L)×4箱】、もしくは、【Dセット(11.5L)×6箱】を購入するのが一番安いです。

 

北海道・東北地方・沖縄県へのお届け以外は送料無料です。

 

1Lあたりに換算すると134円と、329円のVanaHに比べると半額以下ですが、これまで1L30円の尾瀬のおいしい水を購入していた私にとってはかなり高額です。

★ボルヴィック

※3つの中で一番安いボルヴィックは、2020年12月末に販売終了していますが、当時、楽天市場から1.5L×12本入が送料込みで2,140円で購入できました。

 

1Lあたりに換算すると119円なので、3つの中では一番安いです。
 
商品の価格は、ボルヴィック> 温泉水99 >VanaH の順に安いという結果になりました。


【 栄養 】

次に、栄養を見てみましょう。

まず、それぞれの水の原材料名から見ていきたいと思います。

 

  VanaH 温泉水99 ボルヴィック
原材料名 水(深井戸水) 水(温泉水) 水(鉱泉水)
 
原材料名は、VanaHは「深井戸水」、温泉水99は「温泉水」、ボルヴィックは「鉱泉水」です。
 
それぞれの定義は、以下のように定められています。
 
深井戸水…深い井戸から取水した地下水
鉱泉水…水温が25℃未満の自噴する地下水で、溶存鉱物質などに特徴付けられる水
温泉水…水温が25℃以上の自噴する地下水で、溶存鉱物質などに特徴付けられる水

「温泉水や鉱泉水は、溶存鉱物質を有する地下水なので、VanaHよりもミネラルが多いのでは?」
 
と思いきや、調べてみると、「深井戸水」もミネラルが豊富に含まれた水だそうです。
 
実際に100mLあたりの「栄養成分表示」を比較してみると、
 
  VanaH 温泉水99 ボルヴィック
ナトリウム 0.44㎎ 5.00mg 1.16mg
カルシウム 0.84mg 0.05mg  1.15mg
マグネシウム 0.40mg 0.01mg 0.80mg
カリウム 0.08mg 0.62mg
バナジウム 6.5μg
ケイ素 1.6mg
 
※分かりやすいように、各成分が1番多い水にピンクのマーカー、2番目に多い水に水色のマーカーを引きました。
 
カルシウム、マグネシウム、カルシウムはボルヴィックが一番多く含まれています。
 
VanaHは、「VanaH」という名前とパッケージに「水素珪素天然水」と表示されていることからも分かるように、他の2つの水にはない「バナジウム」と「ケイ素」が含まれているのが特徴です。
 
ナトリウムは温泉水99がダントツで多いですが、VanaHやボルヴィック比べると、全体的にミネラルが少ない印象です。

栄養成分を総合的に比較してみると、パッと見で、VanaH > ボルヴィック > 温泉水99の順に多い印象でした。
 

【 製法 】

さらに詳しく調べてみると、栄養成分は製法にも関係しているのだということが分かりました。

 

  VanaH 温泉水99 ボルヴィック
製法 非加熱無菌ろ過製法 120度10秒間加熱殺菌 殺菌・除菌処理なし

製法は、3つとも異なっていました。

 

ミネラルなどの水の栄養成分は加熱によって失われる

なぜ、栄養成分は製法にも関係しているのかというと、ミネラルなどの水の栄養成分は、加熱によって失われるからです。
 
日本のミネラルウォーターのほとんどが温泉水99のように「加熱殺菌」されており、栄養成分が失われています。
 
一方、VanaHが採用している「非加熱無菌ろ過製法」は、地下深層に染み込んだ天然水を外気に触れることなく汲み上げ、加熱殺菌せず、ミクロフィルターでろ過を行うことで無菌化する製法で、ミネラルを失わずに殺菌処理ができます。
 
※フィルターに銀イオンなどで抗菌処理がされていないか、VanaHの製造元に問い合わせたところ、抗菌処理は一切行っていないということでした。
 
バイオレゾナンスの分析で、そのもの自体の波動が「◯(良い)」という結果が出た硝酸態窒素ゼロの金城の華も、VanaHと同じ「非加熱無菌ろ過製法」を採用しているようです。

ボルヴィックは、「殺菌・除菌処理なし」なので、当然ミネラルが失われることはありません。

このことから、温泉水99の栄養成分が他の2つに比べて少ないのは、「加熱殺菌」されているためだと考えられます。
 

日本のナチュラルミネラルウォーターの基準は、ヨーロッパに比べてかなり低い

安全性について検証していくと、日本とヨーロッパでは「ナチュラルミネラルウォーター」の定義が異なるのだということが分かりました。
 

◆日本のナチュラルミネラルウォーター

・周辺の環境保護は義務付けられていない (通常、殺菌処理が施されている)

 

◆ヨーロッパのナチュラルミネラルウォーター

・地下水源があらゆる汚染から完全に隔離され保護されている

・ミネラル成分が一定である

・採水時の温度が一定である

・細菌学的に汚染されていない

・処理が一切行われず自然のままである

・水源地でボトリングしなければならない

 

まず、日本のナチュラルミネラルウォーターは加熱殺菌されているものが多いですが、ヨーロッパでは、殺菌などを行ったものは「ナチュラルミネラルウォーター」と呼ぶことができません。


また、ヨーロッパでは、公的機関の審査と承認が必要で、水源地はあらゆる汚染から安全に隔離されていることや、採水地周辺の環境保全が常に行われていることが必須になります。
 
しかし日本では、業者に対しての法的義務付けがないため、水源地付近の環境について法律で定められていません。
 

ヨーロッパで「ナチュラルミネラルウォーター」を名乗るには、水源地の環境からボトリング、成分までEUの厳しい基準をクリアする必要があるのです。


このことから、日本のミネラルウォーターの基準はEU諸国に比べてかなり低いのだということが分かります。
 
なぜボルヴィックが硝酸態窒素の値が高めなのに、バイオレゾナンスで良いという結果が出たのかが良く分かりました。
 
ボルヴィックのホームページには、ボルヴィックは、EUの厳しい基準をクリアした「ナチュラルミネラルウォーター」であることが書かれていました。

このことから、ボルヴィックは、硝酸態窒素の値は高くても、総合的に見て水の汚染度が低いのだと考えられます。
 
硝酸態窒素の値だけでなく、安心・安全な水を選ぶ基準の一つとして、EUの厳しい基準をクリアした「ナチュラルミネラルウォーター」であることをひとつの目安にしても良いのではないでしょうか?
 
製法に関しては、ボルヴィック > VanaH > 温泉水99の順に良いという結果になりました。


【 味 】

最後に、ペットボトル入りのミネラルウォーターを選ぶにあたって重要な「味」について検証しました。

検証するにあたって、ミネラルウォーターの吸収率や味に関係している「pH値」と「硬度」を比較したいと思います。

 
  VanaH 温泉水99 ボルヴィック
pH値 pH7.3 pH9.5〜9.9 pH7.0
硬度 37mg/L 1.7mg/L 60mg/L
 
表を見ると、pH値も硬度も、温泉水99の数値が大きく異なっています。
 
温泉水99 ミネラルウォーター各社の硬度・アルカリ性の比較より引用
 

pH値が高い水ほど栄養の吸収率が良い

pH値が高い水=アルカリ性が高い水ほどカルシウムなどのミネラルがイオン化され、体への吸収率が良くなるといわれています。


栄養成分が他の2つよりも少なかった温泉水99ですが、吸収率が良いとなると、実際に体が吸収してくれる栄養は決して少なくないのかもしれません。

 

また、アルカリ性が高い水ほどご飯がおいしく早く炊けます。

飲み水だけでなく、料理の味が一段とおいしくなります。

 

日本人は硬水より軟水をおいしいと感じる

「硬度」とは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量のことをいいます。
 
これらの濃度が高い硬水は、苦みや塩味を感じます。
逆に、濃度が低い軟水は、まろやかで口当たりが良く飲みやすいのが特徴です。
 
日本の水道水やミネラルウォーターの多くは硬度が低いので、日本人には軟水の方がおいしく感じるといわれています。
 
日本のほとんどの水は、硬度20~100の軟水のため、世界的にもおいしいと評価されています。
 
その中でも温泉水99は、硬度1.7とという「桁違いの軟水」です。
 
硬度が低いほどミネラルなどの栄養成分の含有量が少なくなるので、温泉水99の栄養成分が他の2つよりも少ない結果となったのは、製法だけでなく、桁違いの軟水であるということも原因の一つだと考えられます。
 

「桁違いの軟水」は一体どんな味がするのかと、温泉水99のペットボトルのキャップを開け、飲んでみたところ・・・

 

そのまろやかな甘さにびっくりしました。

 

「こんなに甘くておいしい水がこの世に存在するなんて」!!

 

生まれて初めて水を飲んで感動しました。

もう他の水が飲めません(笑)

 

恥ずかしながら、今まで水の味の違いというものが良く分かっていませんでした。

もちろん、塩素の入った水や水質の悪い井戸水がまずいという認識くらいはありましたが、名水の違いなんてよく分かりました。

 

ボルヴィックは味覚調査で最もおいしいミネラルウォーターとして評価されたこともあるそうですが、VanaHとボルヴィックの違いも、私には正直良く分かりません。

 

もしかしたら、かなりの味覚音痴なのかもしれませんが、これほど味覚音痴の私がおいしいと思うくらいなので、温泉水99は本当においしいのだと思います。

 

現に、温泉水99は、モンドセレクション最高金賞を4年連続で受賞しています。


「モンドセレクション」とは、世界中から優れた製品を発掘・顕彰することを目的として1961年から始まった世界的に権威のある食品品評会で「食品のノーベル賞」ともいわれています。

 

「ノーベル賞レベルにおいしい水」とはすごいですね。

 

味に関しては、 温泉水99 >VanaH=ボルヴィックの順においしいという結果でした。

 

【 総合評価 】

総合評価は、以下のような結果になりました。

★価格の安い順

1 )ボルヴィック

2 )温泉水99

3 )VanaH

 

★栄養成分の多い

1 )VanaH

2 )ボルヴィック

3 )温泉水99

 

★自然に近い製法を採用している順

1 )ボルヴィック

2 )VanaH

3 )温泉水99

 

★おいしい順★

1 )温泉水99

2 )VanaH、ボルヴィック


それぞれの結果から、1位を3点、2位を2点、3位を1点として採点した結果・・・

 

1 )ボルヴィック・・・10点

2 )VanaH・・8点

3 )温泉水99・・7点

 

と、ボルヴィックが第一位に輝きました。

 

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検証結果ではボルヴィックが一位で温泉水99が最下位でしたが、私にとって一番おいしいと感じる温泉水99を飲料用にすることにしました。

 

本当は口にする全ての水を温泉水99にしたかったのですが、お値段が高いので、ボルヴィックを料理用にすることにしました。

 

※ボルヴィックは、2020年12月末に販売終了しているので、現在では料理用には違う水を使用しています。

その水に関しては、後のブログで記載します。

 

水は毎日口にするものなので、おいしいかおいしくないかはかなり重要です。

特に私は、お茶やジュースはほとんど飲まず、水だけを飲むので、その重要度はかなり高いのです。

 

ボルヴィックがまずいというわけでは決してありませんが、温泉水99のおいしさに感動したので、即決しました!!

VanaHはあまりに高すぎるので論外です。(笑)

 

その後、温泉水99について調べてみると、他のミネラルウォーターにはない素晴らしい魅力のある水であることが分かりました。

 

次回は、温泉水99のふるさとである、鹿児島県、「垂水の水」の特徴や健康効果について書きたいと思います。