化学メーカー勤務のchemchem51です。これまでの経験を活かして、科学が面白くなる情報を発信しています。

 

今回の科学トピックスは、「サイボーグ化したゴキブリが私たちを救う?」に関してですびっくりマーク

 

昆虫のサイボーグ化研究は、海外で積極的に行われていますが、今回は日本の理化学研究所で実施された事例について紹介しますびっくりマーク

 

 

 

【サイボーグ化昆虫とは?】

サイボーグ化昆虫は、生きた昆虫にエレクトロニクス部品を搭載させたものを指します。サイボーグ化昆虫は、基本的な動作は昆虫自身が行うため、昆虫型ロボットよりも消費電力が少ない点で有用です。

 

 

【ゴキブリが選ばれた理由】

今回の研究で選ばれたのは、マダガスカルゴキブリというゴキブリで、以下の点で他の昆虫より優れています。

・寿命が長く、2年以上ある

・環境に対する耐性が高い

・体長が大きく、羽根が無いため扱いやすい

 

 

【ゴキブリのサイボーグ化】

サイボーグ化ゴキブリには、以下のエレクトロニクス部品を搭載しています。

 

・ゴキブリの胸部:無線移動制御モジュール&バッテリー

・ゴキブリの腹部:極薄太陽電池

 

太陽電池で充電し、ゴキブリに無線移動制御モジュールで電流を流すことで、ゴキブリの動きを制御できたと研究では報告されています。

 

 

【サイボーグ化ゴキブリの活用方法】

サイボーグ化ゴキブリの活用方法としては、災害現場などでの活用が期待されていますおねがい

小型カメラなどを新たに搭載することで、人間が入れないような瓦礫の下などにサイボーグ化ゴキブリを投入し、効率良く人命救助が行えるようになることが期待されていますびっくり

 

 

サイボーグ化昆虫が世の中で活躍する近未来を想像すると心が躍りますおねがい