14.11.22仙台点景 | あるけみすとのつぶやき

あるけみすとのつぶやき

すとりっぷ♪劇場で感じたことを徒然なるままに…

(お客さん関連の記事ですので、例によってアメンバー限定にしたいと思います。)


11/22の仙台にて…
 一回目の開演まもなく、ビニール傘を杖代わりに突いた高齢の爺さん入場してきて、正面上手側のカブリ席に着きました。アノラック(←北国以外の人は通じないかな?)にニット帽を目深に被り、マスクで表情も解らない格好で、ちょっと気難しい感じ(←あくまでオイラの主観です)の爺さんでした。

 さて、二番目・香坂ゆかりさんのポラタイム。爺さん、千円を握りしめて立ち上がり、「ポラは要らないから、○○○をよく見せろ」と要求しました。香坂さんも初めは千円をチップとして受け取ってM字ポーズを見せてましたが、爺さんが「もっと近くで見せろ」と言い出したあたりから、トラブルになることを懸念した香坂さんが「触っちゃダメなんだよ」「やっぱり撮らなきゃ(お金は)貰えないよ」と千円を返す。しかし爺さんは諦めがつかない様子。そこで香坂さん、爺さんにカメラを渡し、「やっぱり撮ろうよ。(カメラ越しなら)近くで見れるから」と説得。オイラは「形だけの撮影で、近くで見せて納得させるのかな?」と思いました。ところが香坂さん、爺さんに撮り方を教えて構えさせると「そのまま動かないで!」と言い、スッとカメラに向かって“腰上げのM”のポーズ。「撮った?」とシャッターを切らせると、ボラを爺さんに渡しました(注)。「写ってねーよ」と(黒い面を指して(^^;))言う爺さんに「(白い面を指しながら)しばらくするとコッチにおじいちゃんの大好きなモノが出てくるから」と優しく諭す。しばらくして像が浮かび上がる(←チラッと見えたボラは「絶対こんなに上手く撮れない!」と思うほど○○○をバッチリ中央に捉えた、見事な“接写”ボラでした(笑))と、爺さん明らかに機嫌が良くなって、香坂さんに
爺「ねぇちゃんキレイだなぁ、歳はいくつだ?」
香「二十歳(はたち)」(笑)
爺「オラぁ91だ」(←マジ!?(゚Д゚))
と話しかけてました(普通はヒンシュクものですが、もう場内微笑ましく見ていました…と思います(苦笑))。
 爺さんは次のれな嬢まで見ていき、ボラタイムでのれな嬢と他の客のやり取りに「おめぇ面白ぇなぁ、歳いくつだ?(←また!?)」と楽しそうに話しかけ(でもボラは撮らず(^^;))、満足そうに出て行きました。

 オイラはこの香坂さんの対応を見て、心から感服しました。前半の雰囲気は下手すると「退場もあるかも…」と思わせるものがありました。ところが、それを渋々諦めさせるのではなく、爺さんが心から満足するような"落としどころ"を見つけて対応する様は、見ていて圧倒されました。どんな気難しそうなお客さんも、(本人が望む以上に)満足させて帰すところに、「真のプロフェッショナル」の姿を見ました。

(注)実際は、撮影前に爺さんが「(ポラは)持って帰れない(だから撮らない)」と言っていたので、撮影後に香坂さん「(撮ったポラは)預かるね」というやり取りがありました。でも、爺さんがやっぱり持ち帰りたそうだったので、めでたくポラ購入となって丸く収まりました。


(2014.11.25投稿)