ホワイトハートレーンでのノースロンドンダービー。これまでの試合ぶりと、ホーム&アウェイを考慮してトッテナムが優勢と見る声が大きかったです。
まずトッテナムとアーセナルのスタメンとフォーメーションがこちら↓(キーパー書くの忘れたw)

では前半から、試合を見ていきましょう。
まずアーセナルは、SHはトッテナムのSBに、中盤の選手はもちろんトッテナムの中盤にどんどんプレスをかけて、トッテナムに自由を与えません。
これによりトッテナムは、アーセナルの左SBの、ギブスの裏を狙うアデバにめがけてロングボールを蹴るシーンが増えるのですが、ソングがマンツーくらいの勢いでアデバについているので、これもなかなか成功しない。
一方トッテナムも、激しいプレスとりトリートを使い分け、アーセナルに決定機を許さない。この守備ができるのは、2人の運動量豊富なCMF(特にパーカー)のおかげだといえます。
プレスに行くときは、2CMFのどちらかが、しっかりアーセナルのCBにプレスをかけて、引く時はすぐに引いてバイタルを埋めつつ、ボールを持つ選手にプレッシャーをかけていく。
逆にプレスでアーセナルのパスミスを誘い、シュートを迎える場面もありました。というか基本トッテナムのチャンスはこれから生まれたと思います。
何よりデフォーが積極的な守備参加をして、2対3となる中盤の数的不利を防ごうとする。基本はアンカーのコクランに、下りてプレッシャーを与えるのですが、それだけでなくサイドに出向いたり、時にはPA手前まで下がってボールを奪うシーンは鼻血ものでした。
18分のベイルの突破→VDVのシュートシーンもデフォーの守備から始まっていたり。
27分のデフォーのクロス→VDVのシュートもデフォーがアルテタからボール奪取したから生まれていたり。
31分にデフォーが倒されてFKを得たシーンも、その前にデフォーがアルテタについてパスコースを限定させて、モドリッチがパスカットしたところから始まってたり。
53分にだって(ry
いやあ、ファンになりそうですw
さて、
試合展開としては、だんだんアーセナルが押し込み始めます。
例えば、ハーフウェイラインくらいかやや後ろの、少し低い位置(特にデフォーのいない左側)でアーセナルの中盤の選手がボールを持つと、トッテナムのプレスが少し遅れる時がある。と、同時にバイタルエリアが空き、そこを主にジェルビーニョに付け込まれる、みたいな。
この上手くプレスをかけづらい位置でもらう動きは、アルテタが上手かった印象でした。
なので、バイタルエリアを塞ぐため、トッテナムのCMFの位置は下がりめになる。そうなると、もちろん自然と積極的なプレスも少なくなってくる。
あとコクランも地味にボールを運んでいました。スタメンを見た時はコクランかあ、と思いましたがなるほど、決して悪くない。守備はソングと比べてしまうのでやはり少々物足りないですがw
あれですね、フリンポンと彼をたして2で割ると手ごろな選手になりそうですねw
と、話がそれましたが、、
アーセナルペースになりかけていただけに、39分のトッテナムの得点は少し意外でしたね。ベンゲルさんもがくっときたでしょう。
もしかしたら、この得点シーンは、ラムジーがパーカーのマークをすてさがるべきだったのかも。
コクランがモドリッチへのプレスに駆り出され、バイタルが空いたので。アルテタとラムジーが上手くスライドできてればあるいは…。
個人的に、時々ラムジーがあとほんのちょっと戻ってれば楽なのに、と思うシーンがあったのでこういう印象を受けたのかもしれません。
でもこの得点は素直にトッテナムをほめるべきですね。
フリーでバイタルでボールを受けたデフォー。VDVについていったギブスが空けた左SBのスペースを有効利用したアデバ。メルテザッカ―の注意をひきつけたデフォーのニアへの飛び出し。そしてVDVの飛び出しとシュート。全てが完璧でした。
トッテナムが先制して、前半を折り返します。
前半の印象として、アーセナルは左側からの攻めが目立ってました。これは、左にいるアルテタが起点になるシーンが多かったからでしょう。また、ペルシが左に流れやすいのと、ジェルビーニョもいい動きをしていたからだと思います。
逆に右サイドは、ベイル、エコト共に中央に絞るので、サイドチェンジ→サニャという流れは面白そうでした。惜しむらくはウォルコットとラムジーがサニャと効果的に絡めないことかなあ。特にウォルコットは中央に行ってしまって、サニャへのフォローが少なかった印象でした。まあ、対面のアス・エコトは上がらず、ベイルもよく戻ってたので攻めづらかったとも思います。
ラムジーはアルテタみたいなプレーができると幅が広がるんだけどなあ。ゴールに迫るプレーにより比重をおいていたとはいえ、高い位置でボールを持っても効果的なパスは出せないし。ビルドアップにも積極的に絡む運動量がほしいとは思いました。
2人は守備の時ももうちょっと戻ってほしいね。サニャがベイルを1人で抑えなければならないシーンが目立ちました。だからこそなかなかサニャも駆け上がりづらかったのだとも思います。
素晴らしいこの右サイドバックを、もうちょっと上手く使えないかな、というふうに思いました。まあ、左のギブスも上手く使えてませんでしたが。
後半
開始直後にベイルがミドルを放つなど積極的な姿勢を見せたトッテナムですが、すぐにアーセナルに押し込まれるようになります。ペルシやジェルビーニョやラムジーが積極的にバイタルエリアに侵入して、トッテナムは前半同様高い位置からプレスがかけられません。そうなると、いい意味で中途半端な位置にいるアルテタにプレスがかけられず、より試合を支配され始める。
50分過ぎのラムジーの同点弾も、当然の流れといえば当然の流れかもしれません。ただ、ソングにはVDVがプレッシャーをかけに行くべきだったと思います。
VDVは攻撃は申し分ないんだけど、やっぱ守備がなあ。少なくともサイドで使うのはかなりリスクがあるし、トップ下で使うにしてもデフォーの守備意識とは大きな差がある。積極的なプレスを仕掛けていくチームなら前線からの献身的な守備は絶対だし、もちろん中盤で数的不利を作られないようにしなければならない。ひいてロングカウンター主体でやっていくならまた話は別ですが。
失点後もデフォーが右サイドの守備に出向くシーンがちらほら。
とにかく、自分の心配してたことが的中してしまい、アーセナルが試合を振り出しに戻します。
その後も試合を支配するのはアーセナル。
トッテナムはバイタルを荒らされ思うような試合運びができません。
しかしこの結果目立つのはアーセナルのラストパスの質の低さでした。ラムジーはゴールに迫る飛び出しは面白いけど、速い判断で質の高い縦パスを供給することはできません。ジェルビーニョもパスは少なく切れこんでシュートするシーンばかりが目立ちます。ウォルコットもストライカー気質なのか、ラストパスをほしがる動きが多い。ファンペルシを上手く活かせてないというか、高い位置で質の高い縦パスを出せる選手がいればアーセナルはもっとよくなるはずなのですが…。
つまるところ、はやくウィルシャーよ帰ってこいってことです。
しかし、トッテナムがピンチであることには変わりなく、57分にアデバが決定機を迎えますが、それ以外はなかなか上手くボールを運べません。
そこで60分数過ぎにVDVに代えサンドロを投入。交代の主な理由としては、1つはさっきもふれた守備面での懸念。もう1つは、裏返しでもあるのですが、アーセナルが押し込むようになり、ギブスも上がってくるのでどうしても守備しなければならなくなる。そうなることでVDVは攻撃時に自由なポジショニングができなくなってしまったんですね。厳しい話、守備への負担が増えるとそれはそれで魅力半減なんです。彼は純粋なサイドMFではないですから。
ならば右サイドには運動量豊富で攻守に走れるモドリッチをおき、中盤にモドリッチよりも守備が上手いサンドロをおくことで、パーカーの負担を軽減しつつ守備に安定感を持たせよう、というのがレドナップさんの主な狙いだったのでしょう。
そして、これがドンピシャではまります。
モドリッチは守備になるといち早くもどって、やや中に絞ってパーカー、サンドロと共にバイタルを防ぐので、アーセナルはさらにフィニッシュまでいけず、逆にカウンターをくらうシーンが増えてくる。その結果、トッテナムが押し込むシーンも増え、場面によっては積極的なプレスも再びかけるようになる。
カイル・ウォーカーのチートシュートもこの流れの中から生まれたといっていいでしょう。
ただ、アーセナルもまだ完全に押し負けてはなかったので、そう考えるとこの試合ほんとトッテナムはいい時間に得点ができている。一番アーセナルがこたえる時間というか。
なにはともあれこれで2-1。
トッテナムが逆転に成功します。
この得点後はトッテナムはあまり人数をかけては攻めず、ロングボール中心のカウンターを展開していきます。
そうなるとアーセナルはひかれた相手に対し、前線でのパスの貧しさがより顕著になってくる。
さらにトッテナムに中盤の数を1枚ふやされて(アデバ→りヴァモア)、どうしようもなくなってくる。
なので終盤印象的だったのは、アーセナルの攻めよりもむしろベイルでした。負傷のサニャにかわり入ったジェンキンソン涙目です。
ただ、ラムジーと特にウォルコットが高いポジションニングをして、守備に帰ってこないことも少なくない中、1対1でベイルを止めてたサニャが素晴らしいのであって、、普通この怪物を数的有利を作らずに守ろうとするなんてチャンチャラおかしい話だとは思います。まあジェンキンソンの場合はビハインドで攻めなきゃならない場面でもありましたが。
結局、スコアはこのまま動かず試合終了。ホームのトッテナムがノースロンドンダービーを制しました。
MOMは文句なしにパーカー。広範囲をカバーし、相手の攻撃を潰してました。ほんと何キロ走ったんだこの30歳はw 彼抜きにトッテナムの強さは語れないでしょう。
影のMOMはデフォー。かれもサンドロ投入まで積極的な守備でチームを助けていました。
アーセナルも悪くはなかった。ただ最後のフィニッシュにつきます。ウィルシャーの復帰までどうするのか、ベンゲルさんの正念場は続きます。
シャマクが覚醒すれば、クロスにも希望が持てるし、ペルシもより活きると思いますが、あくまでたればの話であると同時に、今のアーセナルに4-4-2をやる守備力あるのかなとも思う。難しいですね。ウィルシャーが復帰すれば彼をトップ下においた4-2-3-1とか面白そうだとは思いますが。
みなさんどういう布陣がベストだと思いますか?