持っているものを手放すということ。


いらないから捨てるのとは違う。



親から渡された荷物。


整理しながら。


広げては考える。


捨てるか保存するか。



思い出は。


物が無くても心にある。



けれど。



細かい事は、やはり記憶から少しずつ薄れていくもので。



手紙や写真などを見て。


詳細に思い出されることもあり。


なくても生きていける物。


でも、あると心が動く物。


でも、何かのきっかけがなければ引出しにしまったままの物。


引き出しを開けたら溢れる心の記憶。


この感情は。


なくても平気な物。



でも。


どんなに時が経っても。


こうして詳細に思い出し心が動く。


この感覚は消したくない。



捨てようと思えば全て捨ててしまえる物。


生きていく上で必要なものではないけれど。



豊かな気持ちで生きていくには必要なもの。


捨てるか捨てないか迷う。




整理をしながら彼氏の事を考えた。


まるで引き出しを開けるのと同じように。




思い出される彼氏との記憶。


楽しい事のほうが多い。


一緒に何かを楽しめる人だ。


情はものすごくある。


情は…


手放そうと思えば手放せるけど。


断ち切るには深いから。


やっかいな感情。





私は何かを手放そうとした時。


パッとすぐに。


いらないと感じたものはバサバサ捨てる。



捨てられないものは残しておき。


しばらくしてからまた見る。


その時にいらなく感じるものを捨てる。



この繰り返しで整理していくのだけど。



どうしても捨てられない物は意外とある。



どうしても捨てられない物は何度見ても。



整理しだすと。


広げて、悩んで、迷ってしまう。


迷いがあるうちは捨てられなくて。


結局保管している。


その結果溜まった物達が。


親から渡されたものだ。




彼氏のことも。



迷って別れずにいたから。


今がある。


ずっと不満で我慢していたなら。



簡単に手放すことができるのに。


そうじゃないから悩む。



不満なわけではないから手放せないでいた。



でも。


でもなんだよなあ…



ああ、やっぱり。



迷っている。


彼氏の動きがないと。


自分からは切り出せないかな…



一回切り出してしまえば。


全部言えるのだろうけど。



切り口が難しい…