ここでは、私の趣味の一つにTRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)、とりわけ新クトゥルフ神話TRPG(以下、COC7)をテーマに個人的に思うことを記載する。


TRPGの魅力は様々だが、本来?は紙ベースのアナログ環境で行い、会話を通して他者と交流し、個々人の想像力を使って話を作っていくことを私は好んでいる。
とりわけ、自分のキャラクター(以下、PC)を作るだけでも楽しい。デジタルなゲームも最近は自キャラの自由度は上がっていると思うが、アナログゆえにほぼ無限大にキャラを作れる。
無限大にと前述したが、他者と交流しながら行うゲームである前提なので、他者と共通する基準がなければゲームにならない。あたりまえだがゲームである以上はルールが存在する。


そのルールの一つが能力値である。
COC7の場合、具体的には、STR(筋力)、CON(体力)、SIZ(体格)、INT(知性)、POW(精神力)、DEX(敏捷性)、APP(外見)、EDU(教育)、そして幸運というステータスがある。
0~99の間で大体の人間は表現され、大雑把な認識だが0なら死亡している・極めて健康を喪失している、50で人類平均、99で人の最高峰といった感じだ。
逆に人でないもの、モンスターなどならSIZなどが200といったこともありうる。

ではPCの能力はいかにして決まるかと言ったら、サイコロを振って能力を決める。
各能力ごとに以下のようにサイコロを振って出た数値の合計×5で能力を決定する。
 ・STR、CON、POW、DEX、APP、幸運→3d6×5
 ・SIZ、INT、EDU→(2d6+6)×5
サイコロの振り方について説明をすると、3d6とはサイコロを3つ振った合計値のことを指す。つまり3(1,1,1)~18(6,6,6)までの値を出し、それを5倍するということだ。結果は15~90の間となる。
2d6+6も同様にサイコロを2つ振った合計に+6を加える。結果は40~90の間となる。



ではここから本題だが、私は能力値の部分に個性を見出している。
というのも、能力を決定するだけでも多くのサイコロを振っている。
 ・STR、CON、POW、DEX、APP、幸運→3d6=計18個
 ・SIZ、INT、EDU→2d6=計6個
つまりPC一人を作成するのに24個(18+6)のサイコロを振っていることになる。
ではそのパターン数はいくつかというと6の24乗で、4,738,381,338,321,620,000、数字の羅列では見づらいので、単位を追加すると473京8381兆3383億2162万というパターンが存在する。
つまりすべての値が6か1の場合のレアケースの出現率なら0.000000000000000021%だ。
参考に、世の中の低確率を調べてみたが、ババ抜きで配った時点で決着がつく確率 0.013%、麻雀の天和の確率 0.0003%、ロト7の1等当選確率 0.000000097%となっている。つまりロト7で一等を当てた人が麻雀で天和を出し、ババ抜きでも瞬殺した場合の0.000000000000000038%よりさらに難しい事象なのである。

すべてのサイコロのパターンを識別したらこうなるが、例えばSTR50の場合は、(6,2,2)(2,6,2)(3,3,4)等いくつか重複する結果がある。能力値ごとの数値で比較すると、18の6乗×12の3乗で58,773,123,072、(587億7312万3072)となる。

いずれの結果であっても、まるで奇跡のような確率と解釈もできるだろう。一期一会の精神で個性を大切にしたい。


一点だけ補足だが、能力値で「50で人類平均」と前述しているが、PCの平均は若干話が変わる。
期待値という観点で見ると六面サイコロの期待値は3.5とされている。
そのため、3d6の期待値の合計は10.5、これを5倍するため、52.5となる。
2d6+6も同様にして、13の5倍で65となる。
PCは主人公であるがゆえに、NPCより優れた存在になりやすくなっているのだろう。