いらっしゃいませコーヒー
Shiode Cafe 店主のタカコです。



1月20日、フランス、ガストロノミーの巨人
ポール・ボキューズさんが亡くなりました。

フレンチでは説明不要の存在。

私の母校、辻調とは深〜いご縁のあるお方。




クレーム・ブリュレが今のスタイルになったの
も彼のお陰なんですよ。
みんなが大好きな至福のデザートhart


私が学んだのは製菓だったのですが

彼が威厳たっぷりに、
炎の上がるフライパンを手にした
辻調グループのポスターや看板が駅に登場した時は衝撃を受けました。


これが私の運命を変える切っ掛けに
なったのですよ。

本日はそのお話  ちょっと長いけど付き合ってね投げKISS




「憧れの辻調の東京校ができただと?!」
щ(゜Д゜щ)←若者は知らない「料理天国」をかぶり付きで見た世代

「しかも通勤途中の駅に?!」←JR.南武線
щ(゜Д゜щ)

「これは私への挑戦なのか?!」←意味不明
щ(゜Д゜щ)



当時、私は理系短大(栄養)を出て、上場食品メーカーの品質管理に勤務中でした。


衛生管理や微生物の研究に関わる仕事に
やり甲斐を感じてはいました。


が、仕事は増えながらも
後輩達が入って来るにつれ
女子同士の人間関係のこじれが生まれ。。
上司から、その労務管理を丸投げされ
こっちがメインの仕事では?という位に。


元々、女同士のいざこざが大の苦手で
無縁だった私。
100人100通りだなーと勉強になったけど
未熟者故、クセのある直属の後輩の負担を軽くしようとした結果、事態は悪化し彼女は病気に。


ストレスMAX、鬱に片足突っ込んだ状態でした。
会社とプライベートをきっちり分けたから助かったのかもしれないけど、ひとりで解決しなきゃって思ってたなー。

体調も最悪で、人知れず息を切らしながら廊下の壁を這い伝って歩いたこともあったっけw
むち打ちの後遺症もあったけど


やがて、ストレス発散を求めて
(好きなことは沢山あったけど、全く関係ないことをしないとやってられなかった)
趣味のお菓子作りに没頭。


それまで遅い帰宅後、歯ブラシを咥えて寝落ちするほど疲弊していた私
危険だから絶対やらないでねw


日付が変わってからでも、夜通しお菓子作りに熱中するようになりました。


会社に持って行けば皆が笑顔になり喜んでもらえる。場を和ませる効果を実感


承認欲求を満たすための感覚は無く
好きなことをやって人に与え、喜んでもらえる。


そのことで自分の中にポジティブな感情が生まれ、身体の調子も良くなり、行動するモチベーションにも繋がりました。


お菓子作りを純粋に楽しむことに加え
この循環に自分をゆだねることで
自身の中にエネルギーが湧くのを感じました。


そんな中、出会ったボキューズ氏のポスター。
私の反応は щ(゜Д゜щ) の部分にw


強いインパクトを受け、自分の中に種が蒔かれた感覚が 芽


それは、直属の上司から「後輩が育つまで、あと2年は居てくれ」と言われ、承諾したばかりのタイミングでした。


学校がある駅で下車していく生徒達。。
その生き生きとした表情を「いいなぁ、、」と眺めつつ通勤する日々。悶々。。


仕事は忙しく、女性は結婚退職推奨という当時の会社方針 。
出来れば給料上がる前に辞めて欲しいなーみたいなw



会社員としての未来が見えなくなった私は
手に職をつけようと決め、製菓の勉強をしたいと本気で考え始めました。


信頼していた研究所の先輩に相談したところ
「勉強してお菓子とどう関わるのか決めないと」と言われ
「パティシエとして働いて、いつか店をやりたい」と初めて具体的なゴールが口から出て来ました。



そして



ポスターの中のボキューズ氏との出会いから半年後、上司に退職の旨を伝えました。







長くなったので今日はここまでティータイム

これは私の転機の
切っ掛けとなったストーリー

まとめると
社畜会社員が一枚のポスターに出会い
自分の人生を変えようと決意するまで 
うわ、残念なくらい簡単(゜ロ゜;

そのスタートのほんの切っ掛けのお話
でしかありません。


この後、本気でコミットすると
何が起きるのか??お楽しみに ぷっ
暫く待っててね




ここで伝えたかったのは


あなたが今
どんな状況にあったとしても
自分の可能性をつぶすな
ってことです。


自分の辛い状況にばかりフォーカスせず
自分の無意識(潜在意識)から上がって来るものを意識する練習をすること。

そして、日々の中であなたが感じたことを
言語化できる人になってください。


あなたが何歳であっても
どこでどう暮らしていても

それは今後
何がどうあっても
あなたの役にしか立たないですから。






そしてボキューズ氏の死に絡めたのは


命はいつか必ず終わる、ということ。

必ずです。

人生何が起こるかわかりません。

そして、いつ終わるのかもわかりません。


私達が手にしている時間とは

命そのもの。

時間は全ての人に平等に流れ

それは

何もしなくても減っていくのです。

何かを生み出すことに熱中していても
ボーっとしていても

減っていくのです。





どうですか?

何かテイクアウトするものは見つかりましたか?
しっかり咀嚼してあなたの栄養
あなたの一部にしてくれたら嬉しいです。






M Paul Bocuse 
直接お会いする機会はありませんでしたが
コローニュ・オ・モンドール(リヨン郊外)の
グラン・メゾンに昔、私がお邪魔した時
エントランスに大きな大きなクリスマスツリーがありました。

穏やかに晴れていて、楽しい時間を過ごした事忘れません。

あなたが日本と紡いだ縁によって
多くのグラン・シェフのみならず
写真一枚で人生を変えた人間もいましたよ。

あちらで辻 静雄先生に会えたでしょうかね。

 Merci beaucoup

改めてご冥福をお祈りいたします。




本日もご来店ありがとうございました!カップポット