ポスター A4 パターンA チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 (2015) 光沢プリント
基本的に当たり外れの激しいジョニー・デップ主演映画。
というよりも、ジョニーが奇妙な格好をしている作品に関しては、ほぼ外れという気すらしています。

でも、この映画『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』は、私的には面白かった!
まあ、言ってみれば“バカ殿”のようなジョニー・デップが、あっちこっちをウロウロしては騒動に巻き込まれ、部下の手助けや悪人の失敗だの、なんだかんだで結果うまくいくというドタバタ喜劇ではあるのですが。

この映画、ジョニー以外もキャラクターや俳優たちがとっても魅力的なのです。
チャーリーに忠実な肉体派部下のジョックを演じるポール・ベタニーや、チャーリーにちょっとしたコンプレックスを抱きつつも彼をうまく利用しているマートランドを演じるユアン・マクレガー、彼を愛しつつもヒゲが大嫌いなしっかり者の妻・ジョアンナを演じるグウィネス・パルトロウ。

ジョニーが好き勝手している裏で、脇役のキャラクターがドラマをしっかり支え、キテレツなジョニー・デップと楽しい化学反応を起こしているという点が、この映画の魅力なのだと思います。


<STORY>
ポスター A4 パターンC チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 (2015) 光沢プリント
破産寸前の英国貴族でインチキ美術商でもあるチャーリー・モルデカイのもとに、大学時代の友人のMI5警部補マートランドがやって来る。オックスフォードで絵画修復家の女性が殺され、修復中の絵が盗まれた事件の捜査に協力して欲しいと言うのだ。実はその絵はスペインの美術館が預けたゴヤの絵で、国際テロリストがその絵を狙っているというのだ。チャーリーは用心棒のジョックと共に、美術界の裏社会に詳しいスピノザを訪ねるのだが…。


<解説>
ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 パターンD チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 (2015) 光沢プリント
キリル・ボンフィリオリの原作小説をデヴィッド・コープが映画化した本作。
破産寸前の英国貴族、粋でインチキな美術商のチャーリー・モルデカイを、ジョニー・デップがちょびヒゲ姿で演じています。

妙なちょびヒゲ、フロックコートにステッキという時代錯誤なファッションで身を固めたチャーリー・モルデカイ。
美術の知識も豊富。フェンシングもこなします。
さすがセレブだけあって、常に運転手が身近にいるため、運転は不得意…。
自分の足で走るのなんてもってのほかだし、走り方もなんだか妙。
困った時は、運転手兼用心棒兼友人のジョックにすべてを任せ、一人スタコラと逃げてしまうような男なのです。

でも、なんだかんだ言ってまったく憎めない、愛すべきキャラクターなのですよね。
妻にはなんだかんだ言って愛されていて、用心棒のジョックなんて、彼に何度も銃で撃たれているのに、まったく彼から離れようとしないのです。

そんな彼がMI5の警視でかつての学友・マートランドから、失われた名画を探して欲しいという依頼を受けます。
報酬に釣られて捜査に乗り出すチャーリー。
オックスフォード、ロンドンから、ロシアンマフィアにさらわれてモスクワへ、さらに名画の秘密を知っている男がいるカリフォルニアへと、大西洋をまたいで大活躍を繰り広げるのです。

まあ、ロシアンマフィアやアメリカ人富豪、国際テロリストなどが入り乱れるストーリーは、多少複雑でわかりにくいと言えるかも。
でも、あまり詳細を理解していなくても、“ゴヤの名画を追っている”ということだけわかっていれば、充分楽しめるかと。

個人的には、この映画の魅力は、チャーリー&ジョック、チャーリー&マートランド、チャーリー&ジョアンナという、3つのチームが見せる“バディ・ムービー”的なところだと思います。

弱っちくていい加減なチャーリーに付き従い、彼をしっかりバックアップするジョック。
チャーリーを使っているようで使われている、どんなに先制しているように見えても、なぜか最後でいい加減なチャーリーに勝てない真面目なマートランド。
しっかりとチャーリーをリードし、こっそりと彼のためにいろいろ奮闘し、最終的に自分の望む成果を手に入れるちゃっかり者の妻・ジョアンナ。

奇妙なチャーリーをめぐる三人のしっかり者が、チャーリーに振り回されたり振り回したり、ドタバタ走り回りながら事件を解決していく様子が、なんとも絶妙なおかしみを醸し出していると言えるでしょう。

あまり難しいことは考えず、奇妙で愛すべき英国貴族、チャーリー・モルデカイのワガママぶりをゆる~く見守ってあげてください。



『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』(107分/アメリカ/2015年)
原題:Mortdecai
公開:2015年2月6日
配給:KADOKAWA
劇場:全国にて
原作:キリル・ボンフィリオリ
監督:デヴィッド・コープ
脚本:エリック・アロンソン
音楽:マーク・ロンソン/ジェフ・ザネリ
出演:ジョニー・デップ/オリヴィア・マン/ユアン・マクレガー/オーブリー・プラザ/ポール・ベタニー/グウィネス・パルトロウ/ジェフ・ゴールドブラム/ウルリク・トムセン/マイケル・カルキン/ジョニー・パスボルスキー/ガイ・バーネット/ポール・ホワイトハウス/マイケル・バーン
Official Website:http://www.mortdecai.jp/


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「かわいいは正義」と言うけれど、絶対的な正義なんてこの世にはないのかも…。
『渇き。』のベリーショートヘアが印象的だった『チョコリエッタ』、『劇場版 零~ゼロ~』の森川葵ちゃんが、あまりにも可愛いこの映画『おんなのこきらい』。

それにしても、森川葵ちゃんはあまりにもかわいいので、どんなにめんどくさくてもメンヘラ気味でも過食症でも許される気がします。
これがここまでかわいくない自意識をもてあました子だと、いろいろ叩かれるのでしょう。インターネットとかに、よくいますね。

でも、森川葵ちゃんくらいかわいい子だからこそ、いつも顔だけで判断されてしまって、いろいろこじらせてしまうのかもしれません。

自身もかわいらしい雰囲気を持つ若手女性監督である加藤綾佳監督、おんなのこのかわいさ、めんどくささ、ずるさ、したたかさを、砂糖菓子のような可愛らしい雰囲気の中で、容赦なく見せつけています。

こういう愛のあるいじわるな眼差し、同じ女性である私としては、大好物。
おんなのこのめんどくささ、これからももっと意地悪に描いて欲しいなあ。


<STORY>
かわいいだけが取り柄のキリコ。女の先輩から嫌われているけれど気にしない、男性社員からは可愛がられているからだ。女の子はかわいければすべてが許される。そんなキリコの好きな人は、バーの店長のユウト。はっきりした恋人ではないけれど、彼の家に泊まったりする仲だ。ある日、キリコは仕事でアクセサリー作家のコウタを訪ねる。しかし、コウタにはキリコ必殺の可愛い表情が通じない。彼はキリコの本性を以前から知っていたのだ。


<解説>
女の子と言うものは、かわいくてもかわいくなくても大変なものです。
かわいくなければ、ブスとバカにされ、どんなに頭が良かったり仕事ができたりしても「あー、あの人、頭はいいんだけどね…」と女として見てもらえなかったり。
かわいければ、顔目当ての男がよってきたり、女性から嫉妬されてビッチ扱いされたり、「あー、あの人、顔はかわいいけどね…」と顔だけで判断されて実力を認めてもらえなかったり。

そんなこんなで、平均レベルのルックスのだいたいの女の子は、男性ウケを狙いつつも、女性から嫌われないように「周囲の女ともだちと同レベルな自分」を演出していたりします。

が、この映画の主人公のキリコは、周囲の女性とはレベルが段違いにかわいい女の子。
「お前らと一緒にすんな、ブス」と周囲の女性陣を敵に回しまくり、周囲の男性たちには媚びを売りまくってお姫様みたいに大事にされています。

でも、彼女のまわりによってくるのは、彼女のルックスにひかれる男性ばかりで、彼女の本当に人間性を理解してくれる人はおらず…。
わかって欲しいと思った男性からは、その人間性を認めてもらえず、セフレとしてしか扱ってもらえなかったりするのです。

それに傷ついたキリコは、荒ぶり、男性に媚びることを止めて“本当のアタシ”として生きようとするのですが。。。


この作品、もともとは音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB」の出品作として“ふぇのたす”というバンドの音楽をイメージして作られた自主映画だそうです。
劇場公開が決まり、長編用に再編集したものが劇場で上映されることになります。
(再編集のせいなのか、洋服の繋がりなどにちょっと気になる部分もあったり…)

基本はドラマなのですが、シーンのところどころに“ふぇのたす”のメンバーが出演し、キリコの心象を表すような曲の演奏シーンが挿入されます。
女性一人+男性二人という構成の“ふぇのたす”、キュートな声のガールズボーカルでおんなのこの世界を歌っており、まさにこの映画にぴったり。
まあ、“ふぇのたす”の世界観に合わせて、この映画のストーリーが作られていったということなので、当たり前と言えば当たり前なのですが、この映画の成り立ちを知らずに観ていると、突然歌い出す“ふぇのたす”の存在に「え、この映画ってミュージカルだっけ?」と驚くかもしれません。


この作品、『おんなのこきらい』というタイトルではありますが、おんなのこへの愛にあふれた作品。
キリコだけじゃなく、彼女を敵視する職場の女性先輩、キリコの職場のいい子な後輩、バーの新人バイトちゃん、みーんなめんどくさいし、ずるいし、いじわるだけど、みーんなかわいい“おんなのこ”だと思います。


『おんなのこきらい』(80分/日本/2014年)
公開:2015年2月14日
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
劇場:新宿シネマカリテほか全国にて順次公開
監督・脚本:加藤綾佳
音楽・出演:ふぇのたす
出演:森川葵/木口健太/谷啓吾/井上早紀/増山加弥乃/松澤匠/緑茶麻悠/富永茜/福原舞弓/巴山祐樹/牛丸亮/高木公介
Official Website:http://onnanokokirai.com/


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■映画『リトル・フォレスト 冬・春』(2015.01.04 UP)
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<8位>
■映画『プリデスティネーション』(2014.12.27 UP)
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■映画『ST 赤と白の捜査ファイル』(2014.11.26 UP)
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■映画『くちびるに歌を』(2015.01.17 UP)
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1月は、10コンテンツ中、映画レビューが7つ。

1月にアップしたタイトルが4つ、2014年12月にアップしたタイトルが2つ。
今回ベスト10に入った作品は、まだ公開していない映画も多いので、ちょっと不思議ですね。