その日、私は産科に胎児スクリーニングを受けにいった。
長男が熱を出していて、おばあちゃんの家に預けてから産科に向かった。
その時は、「終わったらカフェオレでも飲んでから帰ろうかなぁ」なんて呑気なことを考えていた。
エコー検査をしてくれた若い女性技師さんは、胎児の様子をたくさん説明してくれて、「ほぼ確実に女の子ですね~」なんて楽しく話をしていた。
心臓の方を見ます、となったときに、途端にその技師さんはしゃべらなくなり、他の方まで呼んできて、時間もかかった。
お腹がとても冷えてしまったことを覚えている。
思いもよらない不安が、どんどんどんどん膨らんでいった。
何がなんたかわからずに、漠然とした不安だった。
でも、雰囲気から察して、何か問題があるのは明らかだった。
エコー検査が終わったあと、「先生からのお話があります」と言われたときも、待合室でそれを待っているときも、一人、不安が大きくなるのをただ感じるしかなかった。
スマホで何か調べようとしても、いったい何を調べればいいかもわからずに。
そして先生から呼ばれ、話された内容は、
『血管輪』
の可能性がある、ということだった。
喘息のようになるとか、物を飲み込みずらいとか。
そのようなことを説明されたが、ただそれだけじゃないことくらい、なんとなく、わかった。
1か月後に、心臓のエコー専門の先生がくるから、診てもらうとのことだった。
まさに、待望の女の子を授かったと、出産準備を着々と進めていた私は、
『天国から地獄に突き落とされる』
というのを生まれてはじめて経験した。
涙が流れた。
既に29週のことだった。