上弟くんは20代半ばで統合失調症になり、
40代半ばで亡くなるまで約20年、
この病気と付き合いました。
上弟くんが自分の病気のことをどう思っていたのか、
私達姉弟に対してどんな思いだったのか、
今となっては確認する術がありません
母ちゃんは踏み込んで話すことができませんでした。
ただただ側にいて、ただただ上弟くんが訴えることを受け止めて過ごしました。
約20年の間に何度も波がやってきました。
最初の入院から数年は、病院が逃げ場となっていました。
仕事をして、人間関係等がまずくなると入院して仕事を辞める。
これを3回くらい繰り返したかなぁ…
一番最初の入院は、自傷他害の危険性もあり医療保護入院となりましたが、
2回目以降の入院は、自らが入院したいと望む任意入院でした。
病院が逃げ場になること、母ちゃんは良いことだと思っていました。
逃げれる場所、落ち着く場所は大事です。
上弟くんが病気になってから、母ちゃんはずっと気が抜けませんでした。
1,000万でこの病気が治せるのなら、薄給の母ちゃんは死ぬまで働くから治してくださいと、何度も何度も思いました。
次回は、母ちゃんの結婚について書きたいと思います。
精神病の弟を持つ姉の結婚です。
~助け合わざるを得ない状況になった姉弟 17へ続く
この上弟くんとのブログが、誰かの何かの役に立つのだろうか…
上弟くんがガンバって生きた証、私たち家族が共に過ごした記録を残したいと思い書いています。
今はまだ事実を伝えることができていない兄ちゃんや妹ちゃんが大人になった時、ばあちゃん2号や母ちゃんたちは、どんなに大変でも助け合い、困難に立ち向かって生きてきたことを伝えられたらと思っています。