【詩】風のなかで僕がみたものは風のなかで僕がみたものは揺れる君のまえがみと震える君のくちびると舞い上がる君のすとーると雨のなかで僕がみたものはぬれた君の前がみとひらいた君の口びるとやぶれた君の五せんふと冬のなかで僕がきいたのは声にならない君のことばとことばにならない僕の声と音にならないふたりのあし音