作り方だけ書いて、材料の分量を書くのを忘れたドジChive…
もう一度、写真を省いて載せますね~
スコーン (12個分)
材料
薄力粉 250g
ベーキングパウダー 10g
砂糖 大さじ1~2
バター 50g
クリームチーズ 100g
たまご(Mサイズ) 1個
牛乳 50cc
注) クリームチーズは50gでもOK!その際、牛乳は70cc
たまごがLサイズの時は、牛乳は40cc
作り方
(1) オーブンは、190度に予熱する。
バターは混ぜやすいように小さく切って、使う直前まで冷蔵庫に入れて置く。
(2) ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖を入れ、軽く全体を混ぜ合わせる。
(3) (2)のボウルにバター、クリームチーズを加え、手で揉み込んでさらさらの状態にする。
バターを指でつぶしながら…
(4) (3)に溶いたたまごを加え、軽く混ぜる。
(Chiveは面倒なのでボウルに直接たまごを割り入れてます。)
(5) 牛乳を加減しながら加え、粉っぽさが無くなるまで混ぜ、一つにまとめる。
(最初はベタベタと手にくっつく感じがありますが、すぐにまとまります。
あまりこね過ぎず、ざっくり感を残した方が美味しそう♪)
(6) 打ち粉をふった台に出し、手の平で押えながら2~3cmの厚さにのばす。
型で抜き、残った生地はもう一度まとめて型で抜く。(これを繰り返す)
(型は、特別な型を使わなくてもコップで代用できます。
サイズは好みと食べる人数に合わせてね。
Chiveお勧めの型は、ガチャポンのカラフルなフタの方。
空気抜きの穴も開いているし、サイズも様々あって、
しかも種がこびりつきにくい!)
(7) 天板にクッキングペーパーを敷いて、(6)を並べ、190度のオーブンで17分焼く。
注) オーブンの温度と焼き時間は、各ご家庭のオーブンの癖があると思うので、
180度で12分とかもあるかも。
Chive家のオーブンは190度で17分焼くと、
まわりはカリッと中はしっとりふんわり焼きあがります。
いろいろお試しください。
余って少なくなったタネは、形を整えてそのまま焼いてもいいですが、じゃがりこ位の棒状にしたり、たまごボーロみたいに丸めたりして他のタネと一緒に天板に乗せて焼くと、カリカリのクッキーみたいになります。
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夕食のしたくをしようと尚人が椅子から立ち上がり、焦げたスコーンの乗った皿に手を伸ばす。
「勿体ないけど捨てるよ…」
一応確認とばかりに樹の方をちらりと見た。樹はバツが悪そうに頷いた。
焼いている間に片づけたのであろう、使ったボウルと調理器具は、洗われてカゴの中に伏せてあった。
ふ~っと小さい溜息を吐きながら、尚人の顔が微苦笑に歪む。
生ゴミバケツの中に黒焦げのスコーンを落とすと調理台の上に目がいった。
そこには、クリームチーズの空き箱が置いてあった。樹が捨て忘れたのだろう。
(内容量200g…、って事は…)
「なあ、兄ちゃん。これに使ったクリームチーズさ、半分残ってんの?」
「えっ?…あっ、ああ。」
「ふ~ん」
一人納得顔の尚人は、キッチンの棚やら冷蔵庫やらの扉を開け閉めして何やらごそごそやり始めた。
「なあ、何やってんだ?」
「ん~…、今から作れないかと思ってさ、スコーン。」
「え~っ!今から?」
「うん。チーズが半分残ってんなら材料は揃ってるだろ?せっかくだし。俺、やっぱり食べたいよ。母さんのスコーン。
リンゴジャムもクロテッドクリームも買ってあるじゃん。
わざわざ用意してくれたんだ…。」
そう言うと、尚人はダイニングテーブルに開いたままのレシピノートを取りに来て、樹の顔を目を細めるように見つめて、幸せそうに笑った。
”スコーンが食べたい!クロテッドクリームとリンゴジャムをたっぷり乗せて”
同居を始めてすぐの頃、入学祝いを兼ねて食事に行った帰り、尚人が叫んだ一言を樹は覚えていた。
「えっと…、まずは、材料を測る前にオーブンを予熱しとくんだよな。190度に設定か…。」
「予熱の仕方って、お前わかるのか?」
樹が驚いたように質問して来た。その様子に尚人は、先ほどキッチンに行った時の映像を頭に浮かべた。キッチンは片付いていた。でも、蓋が開けっぱなしだった小型家電があった…
「兄ちゃん…。さっきのスコーンさ。何で焼いたの?」
「何って、オーブン。」
「焼き時間は、レシピ通りに19分間?」
「うん。」
で、洗い物でオーブンから目を離していた間に焦げてしまったと項垂れる。
「あのさ、まさか、兄ちゃんが言っているオーブンって、オーブントースターの事じゃないよな?」
「それだけど?だって、オーブンって、オーブントースターの事だろ?予熱の仕方とかよくわかんなかったから、適当に温めて入れたんだけど…。」
尚人はその場で脱力した…
(そりゃあ、焦げるよ、兄ちゃん…。)
用意する調理器具は、キッチンスケールとボウル一個。後は計量スプーンの大…。
ボウルと計量スプーンは洗いかごの中。後はキッチンスケール。
(そんな物、うちにあったかな~…)
そう思いながら開けたキッチン戸棚の一角に、洗って伏せてある物より、一回り大きめのスレンレスボウルが置いてあった。うちでは見慣れないけれど、尚人には見覚えがあった。
(これって…)
「兄ちゃん、これ母さんの?」
尚人の言う“これ”が何か分かったらしい樹は、キッチンに立つ尚人に向かって頷いた。
「ああ、レシピノートを貰った時に一緒に持って来た。それも父さんは使わないって言うから。…わざわざ買うほどじゃないしな。」
棚から下ろして中を見ると、デジタルのキッチンスケールや粉ふるい、中小の計量スプーンに計量カップが入っていた。それを見た途端、尚人の記憶が過去に遡った。
『尚くん、今日はどのくらいの大きさにする?…型抜きは手伝ってね。』
キッチンにあるダイニングテーブルの椅子に座っている尚人に、振り向きながら微笑むのは在りし日の母親。
焼き立てのスコーンが食べたくて、母親が作るのが待ち切れなくて、尚人はいつも傍で見ていた事を思い出した。
『このスケールはね、ボウルを乗せてからスイッチをONにすると、ボウルの重さをゼロにして計ってくれるから便利なのよ~。』
手慣れているせいか、手際良く材料を計り揃えて行く。
『オーブンはね、先に温めて置くのよ。それから、タネ作りに取りかかるの。』
食べる以外、お菓子作り等まったく興味も無いだろう子供に向かって、料理の先生のように説明しながら作業を進めて行く。傍らには、いつもレシピノートが開かれていた。
作り始めてみると、意外なほど手順を覚えていた事に驚く。いつも見ていただけで、型抜き以外はした事が無いはずなのに…。
粉にバターとクリームチーズを揉み込む時も、タネをまとめる時も作り方を説明する母親の声が尚人の頭の中に響いていた。
厚めに伸ばしたタネをコップで型抜きし、クッキングシートを敷いた天板に等間隔で並べて行く。焼き時間をセットし、スタートボタンを押して数分。男二人で暮らす部屋に甘く香ばしい匂いが漂い始めた。
「懐かしい匂いだ…」
「うん」
ポツリと呟いた樹の言葉に尚人も頷いた。
ピッピッピッピッ…
レンジオーブンの扉を開けると熱気と共に懐かしい匂いが鼻孔をくすぐった。熱々を皿に盛り、焼いている時間に用意したジャムやクロテッドクリームと共にテーブルに運んだ。
「すげっ!母さんのスコーンだ!…なんでおまえは一回で作れるんだ?」
焼き立てのスコーンを一つ取り上げ、二つに開くように割ってその焼けた匂いを嗅ぎながら、樹はひがむ様な眼つきで傍らに立つ尚人を見上げた。
「だって、僕…、兄ちゃんと違って、いつも母さんの手伝いをしていたもん。」
兄ちゃんは、いつも出来上がってからのこのこやって来て、食べるだけだったじゃんと尚人に返される。
「何がいまさら“僕”だよ!この猫かぶり弟!」
そんなやり取りをしながらもせっせとジャムを塗る手は休めない。樹の前に紅茶を入れたカップを置いた尚人も、自分の席に座ってスコーンの皿に手を伸ばす。熱々のスコーンの手触りが…バターの濃厚な香りが楽しかった家族の時間を思い出させた。
尚人の動きがふと止まる。
「…兄ちゃん…」
「ん?」
尚人の異変に“いただきま~す。”と口を開けかけた樹の動きも止まった。
「怒ってないかな、母さん。…俺の事…。俺達の事…」
俯いたままスコーンを掴む尚人の手が震えていた。
「…尚人…。…ぷっ…」
重くなりそうになっていた部屋の空気を、樹の笑い声が吹き飛ばした。
「そうだな~、驚いてるだろうな~…。でもさ、あの能天気な母さんだぜ?絶対面白がってる。」
「まさか、いくらなんでも…。」
「それにさ…」
真顔になった樹が、尚人を真っ直ぐに見つめる。気配を感じて顔を上げた尚人と視線が絡むのを確認してから、やんわりと微笑んだ。
「わかってくれるよ、母さんなら…。それに、喜んでくれてるって思うんだ。俺が一人ぼっちになってしまわなかった事。俺は、そう思ってる。」
「兄ちゃん…。」
「さあ、食おうぜ!俺、もう腹ペコで…。」
照れくさそうに耳まで赤くし、目をスコーンに落とす樹の姿が、冷えかけた尚人の心を温かくしていった。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ おしまい゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
水城さん、Chiveの妄想はつづくよ、どこまでも…(* ̄Oノ ̄*)
レシピ付きミニSSでしたが、これでSSらしくなったでしょうか?










