ヨハネ黙示録第17章に登場する『大淫婦』が何かを見極めたいと思っています。そこで、17章の記述だけで特徴をまとめてみました。
『文語訳』と『アメリカ標準訳(ASV)』(英語)を使っています。
・多くの水の上にいる
【『多くの水』=many waters (ASV)。 複数形の-sが付いているので水は海のように満ち満ちた状態と考えてよい】
・世界中の王たち(政治屋たち)と肉体関係を持ちまくる
・王たちとの肉体関係から生み出されるもので世界中の人々が良い気分になっている
・荒野にいる
【『多くの水』と矛盾しているように思えるが荒野にいる】
・七つの頭を持つ真っ赤かの変な野獣に座っている
【色については 『緋色』(文語訳) 『scarlet-colored』(ASV)とある】
・豪華で贅沢な衣装と宝石でコーディネイト
・金のコップを持っており、その中身は “へどが出るもの” である
【コップの中身については 『憎むべきものと己が淫行の汚』(文語訳) 『abominations, even the unclean things of her fornication』(ASV)とある】
・名前を三つ持っている ≪ASVでは大文字であることに留意≫
(1) ひみつ 【『奥義』(文語訳) 『MYSTERY』(ASV)】
(2) 大いなるバビロン
【『大なるバビロン』(文語訳) 『BABYLON THE GREAT』(ASV)】
(3) おふくろさん(子どもは、世界中の売春婦たちと、顔も見るのも忌まわしい連中)
【『地の淫婦らと憎むべき者との母』(文語訳) 『THE MOTHER OF THE HARLOTS AND OF THE ABOMINATIONS OF THE EARTH』(ASV)】
・現実に酔っぱらっている。イエス・キリストの信者たちを殺したときに流れた彼ら彼女らの血で酔っぱらっている。
※この章での天使による解説:
・『水』は世界中の人々のこと
・結局『大淫婦』は自分が尻に敷いていた変な野獣にぼろぼろにされて殺される
・『大淫婦』は世界中の王たち(政治屋たち)を手玉にとっており、その存在感は都市に喩えられる 【ASVでは『the great city which reigneth over the kings of the earth』とある】
私はこう考えてみました
⇒ 黙示録第17章の表現を素直に受け止めると、『大淫婦』が何らかの大きな宗教的要素を持っている可能性は低いかもしれません。宗教あるいは信仰と関連付けられているのは、イエス・キリストの弟子たちをずっと殺害し続けているという一点です。この “王様の肉棒が大好きな贅沢女” は全世界と比べると『都市(city)』のような小さい存在なのに影響力は大きいです。そうすると、イエスが歴史に登場してからこの大淫婦の存在も判るようになり、かつ、一般市民に近いところにいるけれども少し考えなければ判別できない “特定の人たち” を表しているのかもしれません。ちなみに、イエスと彼の弟子たちの殺害を良しとした最初の人たちはユダヤ人でした。
