光と陰.
高尾山から山梨方面へ向かう甲州街道沿いにラブホテルが並んでいる。
大垂水峠と街との間には、名前を忘れてしまったけども橋があるらしい。その橋のある川は、あの世とこの世の境界線なのだそうだということを聞いた。つまるところ、ラブホテルはあの世にあるということだ。なんともおぞましい(笑)

渋谷にもラブホテルは立ち並んでいるけども、渋谷とは“谷”であり地理としても土地が低い。そんなところだから人がわらわら居るのかと思えば納得がつくような。人が“集う”ところであり、反対に人が“堕ちていく”ところである。

だけども、陰があるから光があるのだ。
もし渋谷が素敵なところになったら、青山はもっと素敵な所になるだろし、あるいは
もし渋谷が素敵なところになったら、また別のどこかが同じ働きをするのだろう。

河合隼雄の「影の現象学」の中に、-素敵で幸せな夫婦から生まれた子が案外問題児だったとすると、それは家庭環境がどうのという安易なことではなく、その家庭の陰をその子が抱えているということがある、と書かれている。
陰と光は共生しているのだ。