今日、一年前の今日を思って、3.11を思ってブログを書いた人は幾らいるだろうか
私もその一人になろう。

このBBCのドキュメンタリーを見て思った。
ああ、まだ自分は3.11を分かっていない。

被災地へ足を運んだ。
HOPERで震災復興のプロジェクトもした。
それなりに考えてきたつもりだった。
今だって考えているつもりだ。

想像を絶した。
だけど、まだ何も言えていない。
もう少しかかりそうだ。
考えは甘いし、というより論理じゃなくてもっと3.11を分かることに力を注ぎたい。

だけど、震災は日本を変えたのかって
いろいろあるけど、それはこれからで
これからが重要なんじゃないかな。
長期的なスパンで。10年後とかの話だけじゃないと思うな。

TwitterとかSNSについても、すごく特徴的だけども
謎の一体感と恐怖の共有というか、伝染と、情報錯乱だってかなり否めない。






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この際、去年の今日の自分を思い出してみる。書き留めておこう。
感覚って一番記憶の書き換えが起きやすそうだ。
既に起きてるかもしれない。


すごく寒い一日だったのを覚えている。曇りで薄暗かった
ちょうど、震災前後は体調を崩している人が続出、インフルもはやってたよね
そして私は風邪まっさかりだった。

地震が起きたときは、家に一人でいた。
頭がふらふらして吐き気がしてた。

地震が起きた。
家中がごろごろ言う。
揺れで、ガラスが音をたてる、今にも割れそうな。

机の下に潜り込んで呆然とした
机の下にも恐怖が忍び込んでくる

地震は長かった、震度5弱だったらしい
コップが落ちてきた
本が落ちてきた

いつも揺らがない大地が震える恐怖。
あり得ないことが起こる恐怖。

最初は小さくて、だんだん強く大きくなる地震
このまま、大地震が起きるかもしれないと思った

地震が止む
世界の音がすべて止まるみたいな感覚
私なんかがこんなお大げさにと思うかもしれないけど、思ったから仕方ない
ここでこれだから、東北は想像を絶する。

あれ、電気が止まった
電気がつかない
寒い
携帯が繋がらない
メールが送れない
ストーブがつかない
ネットが繋がらない
電話が繋がらない
テレビがつかない

とにかく寒かったところに母がやってきた
電気が止まったのは結局原因不明。夜中の4時に復旧した。


この日はまさか、東北があんな状況になっているとは知らなかった