生命とは動的な平衡状態にあるシステムである。
  可変的でサスティナブルを特徴とする生命というシステムは、その物質的構造基盤、
  つまり構成分子そのものに依存しているのではなく、その流れがもたらす「効果」で
  あるということだ。生命現象とは構造ではなく「効果」なのである。
  ... サスティナブルなものは、一見、不変のように見えて、実は常に動きながら平衡を
  保ち、かつわずかなながら変化し続けている。その起動と運動のあり方を、ずっと後
  にあって「進化」と呼べることに私たちは気づくのだ。
                     動的平衡 第8章 生命は分子の「淀み」より
                                      



福岡伸一の等身大な考えた方が好きだ。遺伝子組み換え、クローン、ES,IPS細胞...バイオテクノロジーは全然知らないけれども、分化が進みよりミクロな世界へ進んでいる。というか、世界中のいろんなことが分化の傾向にあると思う。これは、言葉足らずだから誤解を生むかもしれない。だけどその流れの中で、“生命とは何か”とか、根源を見つめる視点を養うことがもっと大切な気がする。
福岡伸一は、生命を“生命”として捉えるというけっこう当たり前の視点を社会へ投げている。きっとDNDとかなんとかがいろいろ組み立てても生命は誕生しない。それは物質的構造基盤でしかないのだから。私が大人になったとき、科学はどこへ進んでいるのだろうか。


最近ブログをたくさん書くようになって、自分がいろいろふらーりふらりと考えているという行為を意識的に感じるようになってきた。(と思う。)