長文です

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昨日、無事に火葬を済ませて参りました


お骨になったナシを抱くことは「将来のこと」

そう考えていた私には苦痛以外の何物でもなかった


立ち会い火葬のもと、ナシの可愛らしいお骨を拾った

「これが脚ですね」

「こっちが顔で、これが喉仏です」

「あ、それは肩胛骨です」

説明を受けながら色んなことを考えた


『あのモコモコした身体は?』

『プニュプニュした柔らかい耳は?』

『あの可愛らしい瞳は・・・どこなの?』

もう、あの愛くるしい身体を抱くことが出来ないんだ

そっか・・・そういうことなのか

箸で拾う骨が涙でゆがんだ


お星様が描かれたピンク色のカバーをかけてもらった

ナシちゃん、ピンク色似合うんだもんね

「さ、ナシちゃん 一緒に帰ろう」

あれ程イヤイヤして泣き続けたドライブ

もう泣いてくれないのね



今日は素敵な供花が次々と届いた

お世話になった犬猫病院や友人から・・・

ナシちゃん、スゴイね

可愛くて綺麗なお花さんだよ!

みなさん、ナシのこと想ってくださっているんだよ

有り難いね・・・スゴイね・・・

ナシちゃんの周りが一気に華やいだよ


『ちぃと愛猫アリくん&ナシちゃんの日記』                ~猫アレルギーだけど猫大好き~















この写真を撮った年末年始、

2月5日に旅立つことを誰が知っていただろう

『ちぃと愛猫アリくん&ナシちゃんの日記』                ~猫アレルギーだけど猫大好き~













こんな愛らしいナシを、神様はどうして・・・


『ちぃと愛猫アリくん&ナシちゃんの日記』                ~猫アレルギーだけど猫大好き~















ナシが大好きだったスノーマンの膝掛け

私の膝掛けだったのに、いつの間にかナシのになってたね

涼しくなった秋頃から出してあげると、その日からフミフミしてた

ナシが思い切り動きながらフミフミする姿

何とも言えず好きだったなぁ


ナシの遺体へ半分に裁断した膝掛けを掛けてあげた

これで安心できるね

天国に行ってもフミフミできるよ

普段はマント代わりに首に巻いてさ、大好きなネズミのオモチャは

無くさないように首元に引っかけるんだよ

落っことしたらダメだよ

無くしてもちぃは届けてあげられないんだから――

『ちぃと愛猫アリくん&ナシちゃんの日記』                ~猫アレルギーだけど猫大好き~


 残り半分は

 ナシのヨダレ付き

 ナシの匂い付き


 オモチャは

 ナシのかじり痕付き


 宝物だよ





眠り続けるナシにちょっとだけお願いして毛を切らせてもらう

「ナシちゃん、ちょっと頂戴ね…」

首の後ろの毛(写真左)

大好きだったカギしっぽの先端(写真中央)

もう大分前になるけど、ナシとアリの毛をグルーミングしたときに

取れた抜け毛を集めて丸めたもの(写真右)

小さいのも大きいのもアリナシ混毛なんだよね

いつも一緒だもんね

形見なんて言いたくないけど、大切な宝物になったよ


『ちぃと愛猫アリくん&ナシちゃんの日記』                ~猫アレルギーだけど猫大好き~













私はナシが大好きだった

もちろん今でも大好き

甘えるのも遊ぶのも、いつでも一所懸命で

天真爛漫な愛らしい女の子だった


この家にきたとき、すでにアリやナシがいた

アリはすぐに懐いてくれたけど、ナシとは少し距離があった

「あんた誰よ」

「あたしの方が先に居るんだから!」


先住者が勝ちか、婚姻届を出した方が勝ちか・・・

猫と人間とはいえそんな感じだった

この感じナシと私にしか分からないだろうなぁ


そんなナシも徐々に懐いてきた

懐いてくればくる程に私もナシが可愛くなった

いつでも「ナシ~」って呼んでは抱っこをしまくった


ナシは左肩にのってきて器用にバランスを取りながら

私の肩を使ってくつろいだ

今想えば、ナシが落ちないようにバランスを取っていたのは

いつも私の方だったけど――


時には途中や降りるときに左肩を爪で引っ掻いていったナシ

今でも左肩には無数の引っ掻き傷がある

もうナシが乗ることがない左肩が寂しいな

この傷が完全に消える頃…少しは気持ちが落ち着くだろうか



昔の写真を幾つも見返してみる

表情から「もしかして・・・この頃から具合が悪かったの?」

そう思うことが多い


もっと早くに気付いてあげていたら・・・

何で早くに気付いてあげられなかったんだろう・・・

ナシには詫びても詫びきれない想い

ナシ、本当にごめんね



ナシは本当に可愛い猫だった

そして優しくて頭がいい猫だった


天国へ旅立つ前日、「出来れば早く来てあげてください」と

病院から言われて10時過ぎに面会へ行った


ナシは私を見るとすぐに甘えた声で泣き始めた

ずっと座り込んでいたのに針が刺さったままの脚に力を入れ、

私の方にゆっくりゆっくり歩いてきた


出来ることならギュウって抱きしめたかった

ナシの可愛い身体に顔をうずめたかった


点滴剤で少し膨張したナシの身体が時折痙攣をした

「痙攣・・・してるんですね」

「少しずつ痙攣するようになってきてます」

ビクッ、ビクッ・・・


旅行の出発前に何の連絡も受けず、また連絡もせず

ナシがいる犬猫病院をのぞいた

ナシは座ることも出来ずに横たわっていた

痙攣の頻度は多くなり、痙攣の度合いは強くなっていた


 午前中、私が去ったあとから痙攣が強くなったらしい

 「私はほら大丈夫だから・・・楽しんできてね」

 そんなナシの気持ちを感じる


これから遠方に向かう私たちに、院長先生は言った

「まだ望みは捨てていないんです

もう少し色んな方法を試してみて尿を出したいと思います。

それでもダメであれば日曜日にはご自宅で・・・」


院長先生はじめスタッフの方々はナシの尊い生命を一所懸命

この世に繋ごうと尽力してくださった

ナシ、残念な結果にはなったけど頑張ったもんね

もう精一杯だったんだもんね


ナシちゃん、今まで有り難う&お疲れ様でした

こんなちぃでよかったら、また我が家にきてね

絶対だよ

出来ればカギしっぽ&鼻横の△マークも目印にね














ナシの最期の姿です

見るのがツラくご覧になれない方は閉じてください













決して長くはない10年3ヵ月というニャン生

ナシは他の猫よりも少しだけ早いスピードで生き抜きました














ナシが眠っています

膝掛けは半分こで、ネズミのオモチャは新品です

ナシのかじり痕付きは私の宝物だから


『ちぃと愛猫アリくん&ナシちゃんの日記』                ~猫アレルギーだけど猫大好き~















うっすら開いた目元には澄んだ瞳がありました


『ちぃと愛猫アリくん&ナシちゃんの日記』                ~猫アレルギーだけど猫大好き~

















アリは本当にくやしがっていました

退院せずに逝ってしまったナシに怒っていました

どこにもぶつけられない想いを身体全体で訴えていました

ナシが入っていることを知っていて、箱に匂いを擦り付けています

『ちぃと愛猫アリくん&ナシちゃんの日記』                ~猫アレルギーだけど猫大好き~















火葬場でナシの肉体と最期のお別れ

頭をナデナデし、可愛い顔にキスをした


『ちぃと愛猫アリくん&ナシちゃんの日記』                ~猫アレルギーだけど猫大好き~















右手でネズミのオモチャをしっかり握って・・・

大好きだった削り節も持ってね




お別れって書いたけどイヤだよ

ナシちゃん・・・ 逢いたいよ

愛してるよ