私の知らないどこかの台所。
私の目の前で母が忙しそうに動き回っている。
何か準備しているようだ。
その雰囲気はまるで法事のよう。
私も母と一緒に何やら準備に追われている。
母が急に大きな声を出した。
「あ~っ、…。」
「何か忘れたの?」
母の様子に私が尋ねる。
「うん…。取ってきてもらっていい?たぶんノブ(妹)がいると思うけど、奥にあるはずだから。」
「わかった。行ってくるね。」
そういうと、車に乗り込み知らぬ場所へ向かう私。
少し行くと木が生い茂り、日差しの差し込むことのない薄暗い場所で車を停めた。
地面は苔と膝丈にまでのびた雑草で一面緑色になっている。
その先にはかつて家だったと思われるコンクリの壁が見える。
屋根はなく、窓の枠の空いたただの壁。
車を降り、その壁の奥へと進もうとした時、人の気配がした。
そこに居たのは妹ではなく父だった。
「あれ?ノブは?」
父に問い掛けた瞬間、夢のなかの私が訴えかけてくる。
『それはお父さんじゃない。お父さんはもうこの世にいないんだ。』
びっくりした。
理解できなかったが、夢はさらに続いていく。
父はまるで私の声が聞こえていないかのように、ブツブツ言いながら何かを探している。
私は父の横を通り、捜し物を見つけた。
私は気になって父を見ていた。
よく見ると私が見慣れている父を少し若くした感じ。
しかしながらその出立ちに生気を感じる事は出来なかった。
まるで彷徨っているようだ。
とてつもなく心配になり、再び父に声をかけた。
「お父さん、どうしたの?」
「…どうしてもお母さんが見つからないんだ…。」
父は私を見ることなく、弱く小さな声でこうつぶやいている。
その言葉を聞いた瞬間、母に早くこのことを伝えなければと感じた。
「お母さん違うところにいるから伝えておくよ。だからここで待っててね。」
そう父に向け声をかけると、車に乗り込みアクセルを踏み込んだ…
と、ここで目が覚めた。
一体なんだったのかはわからない。
ただ、実際に父は生きていると頭のなかで整理がつくまで身動き一つ出来なかった。
夢を見てから父のことが気になって仕方がなかったが、元気にしていると電話で確認できて一安心だ。
夢を見てもう半月が経つが、未だ忘れることの出来ない不思議な体験だった。
私の目の前で母が忙しそうに動き回っている。
何か準備しているようだ。
その雰囲気はまるで法事のよう。
私も母と一緒に何やら準備に追われている。
母が急に大きな声を出した。
「あ~っ、…。」
「何か忘れたの?」
母の様子に私が尋ねる。
「うん…。取ってきてもらっていい?たぶんノブ(妹)がいると思うけど、奥にあるはずだから。」
「わかった。行ってくるね。」
そういうと、車に乗り込み知らぬ場所へ向かう私。
少し行くと木が生い茂り、日差しの差し込むことのない薄暗い場所で車を停めた。
地面は苔と膝丈にまでのびた雑草で一面緑色になっている。
その先にはかつて家だったと思われるコンクリの壁が見える。
屋根はなく、窓の枠の空いたただの壁。
車を降り、その壁の奥へと進もうとした時、人の気配がした。
そこに居たのは妹ではなく父だった。
「あれ?ノブは?」
父に問い掛けた瞬間、夢のなかの私が訴えかけてくる。
『それはお父さんじゃない。お父さんはもうこの世にいないんだ。』
びっくりした。
理解できなかったが、夢はさらに続いていく。
父はまるで私の声が聞こえていないかのように、ブツブツ言いながら何かを探している。
私は父の横を通り、捜し物を見つけた。
私は気になって父を見ていた。
よく見ると私が見慣れている父を少し若くした感じ。
しかしながらその出立ちに生気を感じる事は出来なかった。
まるで彷徨っているようだ。
とてつもなく心配になり、再び父に声をかけた。
「お父さん、どうしたの?」
「…どうしてもお母さんが見つからないんだ…。」
父は私を見ることなく、弱く小さな声でこうつぶやいている。
その言葉を聞いた瞬間、母に早くこのことを伝えなければと感じた。
「お母さん違うところにいるから伝えておくよ。だからここで待っててね。」
そう父に向け声をかけると、車に乗り込みアクセルを踏み込んだ…
と、ここで目が覚めた。
一体なんだったのかはわからない。
ただ、実際に父は生きていると頭のなかで整理がつくまで身動き一つ出来なかった。
夢を見てから父のことが気になって仕方がなかったが、元気にしていると電話で確認できて一安心だ。
夢を見てもう半月が経つが、未だ忘れることの出来ない不思議な体験だった。







