6月26日 初恋 | Mizuki Ashiya

Mizuki Ashiya

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初恋は中学一年の終わり頃から高校に上がるまでで、相手は同じクラスの人だった

よく喋る明るい人で、スタイルもよくて、隣にいても違和感がないし、可愛いハムスターのような感じだった

告白したのは私の方からだった

口ではとても言えないから、手紙を書いて渡した
それからは文字通り、一日千秋の思いで返事を待っていた。
でも、一ヶ月経っても何の返事もない
私はついにたまらなくなって電話した

一ヶ月前の手紙の返事、まだもらってないんだけど

と恐る恐る切り出したら、

あ、別にいいよ

と応えてくれた

ところがせっかくお付き合いが始まったのに、緊張と恥ずかしさで、校内では何も喋れなくなってしまった
廊下で出会っても、うつ向いてすれ違ったし、偶然に席が隣同士になってもまともに顔を合わせることができなく、結局校内では三年間で二回か三回ぐらいしか言葉を交わしたことがなかった



デートの場所としては、映画館が多かった
朝から出かけるから、当然お昼を一緒に食べることになる
何食べる? と聞かれても咄嗟に返事が返せない
ラーメンは格好悪いし、ハンバーガーは口を大きく開けないといけないし、スパゲティは汁が飛んでしまう可能性がある
お腹空いていないから、何も食べなくてもいい と言って
結局ジュースだけで一日を過ごすことが多かった

そんな初恋の終焉を迎えたのは、高校一年の時だった
陸上で部活が忙しいから と自分からサヨナラを告げた

結局私は 恋より陸上 を選択した














































































             高橋尚子 著 夢は叶う より




         


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