8月の週末になると、毎年日本テレビ系列で、「24時間テレビ~愛は地球を救う~」が放送される。
24時間テレビ と謳っていて実際は27時間30分の放送。
毎年27時間30分内に日本武道館で募金された金額は、およそ2億円~4億円くらい。
最終的に全国から集められた総額は10億円くらい。
話は今年だけに絞る。
今年の募金総額は、東日本大震災の影響のせいか集まった金額は、20億円。
今年はイモトアヤコさんが盲目の女性と、アフリカ大陸最高峰(5,985m)キリマンジャロに登山した。
日本では殆どないが、海外の世界遺産級の山は入山料が取られる。
東京→キリマンジャロ登頂→東京 1人辺りの旅費だけで25万円、入山料5万円、道具代20万円、食費・宿代その他諸費用で30万円、安く見積もっても一人80万円。
盲目の女性がいるため歩く速度は非常に遅いし、高度順応させるためビパークして普通5泊するのをおそらく7泊以上はしているはず。
イモト達についたカメラが3台、ベースキャンプから2台、地上から1台、ヘリから1台、予備カメラ2台、自分が確認できただけでも最低8台以上はカメラがついていた。
衛星生中継させるために同行したスタッフは、最低でも30人以上入るだろう。
一人の登山につき二人以上のポーター(シェルパ)をつけなければならないので、60人。計90人以上で登山したことになる。
90人×80万円で7,200万円、ヘリやバスや車をチャーターして、3,000万円、計1億円以上使っている。
いや、登山家の栗城史多氏が ヒマラヤの山を登るのに8,000万円かかる と言っていたから、その3倍以上はかかっているかもしれない。
他にも、チャリティーマラソンで3,000万、ロケや取材で3億、27時間30分の放送中、芸能人に支払われるギャランティーは15億とも20億とも言われ、合計で40億円は費用として計上されているようだ。
アメリカで40年以上行われているチャリティー番組は、出演者すべてがノーギャラ。フランスも同じ。
しかも、セリーヌ・ディオンら大御所が忙しいスケジュールの合間にノーギャラで出演するらしい。
1985年に発売された、we are the world には、マイケルジャクソン、スティービーワンダー、ライオネルリッチー、シンディーローパー、ビリージョエル、レイチャールズ、その他大勢の世界的アーティストが参加しているが、これもすべてノーギャラ。通常、マイケルジャクソン一人を1時間拘束するのに何億円もかかるのであろう。
話は戻るが、24時間テレビで10億20億の募金を集めるのに、30億40億使って誰の為になるのか。
まさに本末転倒。