台本を読んだり、共演者の方々や監督との会話などを経て、心の中から沸く直感で演じたほうがいいモノができると思うんですよ。ロレックス偽物頭で作りすぎてしまうと、遊びがないというか、型にハマってしまうというか、おもしろくない一言でいうと“温かみ”。鳶職というのは、非常に高い危険な場所で作業をするわけですから、信頼し合える仲間同士とでないと仕事はできない。
壮大かつ精緻なトリック、巧妙な伏線の数々、章立てにまで仕掛けが入っているなど、寄木細工のごとくすみずみまで計算しつくされた作品と言えます。時計コピートリック自体はかなりトンデモなもので、およそリアリティーの範疇外であるにもかかわらず、謎が解けた瞬間にうならされるのは構成の妙にほかなりません。ちょっとしたホラー・サスペンスものを思わせるほど残虐な描写が目立つのですが、そうすることで巧みに伏線から読者の目をそらしているんですね。

