フードを奨める前に、ミニピン8歳メス『みゅー』ちゃんのIgE検査結果をじっくり眺めてみました。

クッシング症候群の可能性が否定されて良かったです。

IgE検査を100%信用はしてませんが、数値も出ているので120以上に的を絞って検討を進めます。

但しそれがどんな単位かは不明ですが(強度かなー)、それぞれ数値が高い順に記します。

 

<アレルゲン>

植物性: 玄米176、米172、トマトポマス134、コーン139、エンドウ豆125、ジャガイモ124、
環境性: ネコ毛171、観葉植物カポック(シェフレラ)142
動物性: 卵138

残念な事に上記であれば殆どのフードは弾かれてしまいます。

 

1)先ずは。

a: 完全に上記の成分が無いものは、現在3種確認。
オリジンOrijen
#1 ツンドラ Tundra

http://www.mkwan.jp/
http://dogparadise.jp/SHOP/0064992103408.html

第3のフード、フリーズドライです。基本は対面販売ですが、一部のWebShopは電話で発注可能です

<成分>比率 %
粗蛋白質38.0
粗脂肪18.0
粗繊維5.0
粗灰分9.5
水分12.0
炭水化物17.5

 

不飽和脂肪酸(オメガ3とオメガ6)のバランスが非常に良いです。

オメガ3(1.4%) : オメガ6(1.8%)

オメガ3よりオメガ6の比率が大き過ぎると、痒みの誘発要因になることもあります。

 

ビィ・ナチュラル be-Natual
#2 アレルカット
http://be-natural.jp/item2/index.html

形状はコンタクトレンズ様。グレインフリーにありがちな固めの粒です。

近所のサブ君(A. コッカー)、コロン君(チワワ)が使っていたので、フードの交換をして食べさせたことがあります。カンガルー肉がチーピンには新鮮だったようです。獣医でこれを薦める方はマアマア勉強されてます。

<成分>比率 %
粗蛋白質22.0
粗脂肪9.0
粗繊維3.0
粗灰分10.0
水分10.0
炭水化物46.0

冬場のミニピンの被毛には脂肪分が少ないので、

サーモンオイル(オメガ3系)やエゴマ油の追加を検討されては。

 

SGJもしくはC&R

#3 セミ・ベジタリアンドッグ

http://www.sgjproducts.com/item_lists/dogfood/holistic_blends.html

燕麦エンバク使用、つぶしたものが俗にいうオートミールです。大麦とは異なります。
他のラインアップも試食したことがありますが、余り旨くない様でした。粒は7-9mmの小中粒です。使うなら輸入元にサンプル請求(喰いつき確認)された方が良いと思います。

<成分>比率 %
粗蛋白質18.0
粗脂肪6.0
粗繊維5.0
粗灰分8.0
水分10.0
炭水化物53.0

蛋白質と脂肪が少ないので、肉類とエゴマ油の追加が好ましい様です。

輸入元の体制がガタガタした割には安定供給しているようです。

 

後はK9NaturalのグリーントライプZiwiPeakです。

おうちでZiwiPeakを実際に試したところ10gで七筒も發もお腹ピーピーでした。
お腹を建て直す(ダメージ受けた腸内細菌叢の再フローラ化)のに知恵が必要でした。徐々に切り替えても合わないミニピンもいると云う事です。(近所の柴犬たちにご協力して貰いましたが平気でしたww 犬種で何か違うのか??)
なので添加物の少ないZiwi缶詰を奨めます。

 

b: 一つ二つ妥協する場合は

ネイチャーズバラエティ Nature's Variety
#4 インスティンクト ロウブースト[ベニソン](xエンドウ豆)
#5 インスティンクト LID[ラム](xエンドウ豆)
http://www.axiscoltd.com/category/show/BC0022

※本当はラビットを押したいのだが、輸入元が変わって4月以降入手不能。頭に来たので米国本社に電凸したが、木で鼻をくくった様な返事。会社の印象悪いが、製品は良い。

 

アカナ ACANA
#6 ダック&バートレット梨 (xエンドウ豆)
http://acana.net/products/duck-bartlett-pear/

 

アートゥー AATU
#7 ダックかサーモンか。(xエンドウ豆)
http://www.aatu-uk.jp/

 

ナチュラルバランス
#8 レジューム&ダックミール フォーミュラ(xエンドウ豆)
http://www.axiscoltd.com/dog/d_legume.html

 

ティンバーウルフ Timberwolf
#9 七筒はウィルダネスエルク押し。(xエンドウ豆)
#9 發はワイルド&ナチュラル押し。(xエンドウ豆)
#9 北海道のTOME TOMEさんはブラックフォレスト給餌中。
http://www.frontbell.com/wildandnatural-p.html

 

ケイナインキャビア Canine Caviar
#10 鹿肉ディナー ドッグフード(xエンドウ豆)
http://3--11.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1321863&csid=1

 

オネストキッチン Honest Kitchen
#11 ジール(x卵)
http://www.frontbell.com/thehonestkitchen.html

 

ネイチャーズロジック Nature's Logic
#12 ナチュラル ラビットフィースト(x卵 x乾燥トマト)
http://www.natureslogic.jp/products/canine.htm#drbt

 

ベルカンド BELCANDO
#13 グレインフリー・ミックスイット(xエンドウ豆)
http://opf.co.jp/SHOP/4002633551405.html

総合栄養食ではないので、肉の追加が必要です。

 

2)疑問。
トマトでもポマス(搾りかす繊維)が陽性。この時点で検査結果に『?』です。更に卵にアレルギーあれば高確率でチキンも交差反応で陽性が出るのに。。。

 

3)予備知識: IgE検査では擬陽性が沢山出る。
獣医もよく知るところです。現実的にはリンパ球反応検査や、一つ一つ除去食(特定の蛋白質が入っていない)で反応をみる試行錯誤で鑑別します。

 

4)予備知識: 食べ物としてのアレルゲンは蛋白質が主である。
馬鈴薯を例にとると、ジャガイモがダメではなく、ジャガイモに含まれる蛋白質(ポテトプロテイン=グルテン)はアレルゲンになるけど、馬鈴薯デンプンは糖質なのでアレルギー源とは考えにくい。同じようにエンドウ豆デンプンも糖類なので大丈夫。

 

5)教えて下さい。
症状が出たきっかけはいつですか? 例えばワクチン接種直後とか、フードを変えた直後とか、たまたま飼い主の食べ物を失敬した後とか。

 

6)薬の副作用。
ステロイド系の長期連用による副作用で免疫システムが低下して、通常悪さをしない常在菌(マラセチア等)に皮膚が負けてしまうこともあります。? 局所的な痒みはムヒαExで充分効きます。

 

7)環境について。
ネコ毛171、観葉植物カポック(シェフレラ)142、と高い値を示してます。なにか思い当たる節はありますか?

 

8)真菌について
マラセチア真菌と皮膚バリアが戦っている時は免疫システムがそっちに動員されて、他が手薄になります。もし真菌で皮膚がダメージを受けている場合は、先ずそちらの負担を軽くしましょう。フルフルネクストシャンプーの選択はイイ様です。ネクストは米国で使用中止勧告問題になっているトリクロサンは使用せずオクトピロックスが使用されてます。安心して使えます。

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素人判断で話せる範囲はこの程度です。ご参考になれば幸いです。

 

<備考>

直ちに反応が出るアレルギーI型はIgEで、私の喘息はI型です。ハウスダスト一発で喘鳴です。環境アレルギーやカビやハスダスト等の検査には◎。IV型アレルギーは遅延タイプなのでリンパ球検査でしょうか。