別に丸亀製麺には何の責任も恨みもない。天ぷら美味い。私が丸亀製麺のとある店舗で派手に出血しただけである。

 

 あれは11月頃であったか、9週目の妊婦健診を終え、自転車に乗って帰途につき、途中にある丸亀製麺で昼飯を取ろうと考えた。かけうどんの並に蓮根天ととり天もつけて、さあ食おう、と席へ向かっていた時、

 

 ごぼっ

 

 「ん?」

 股に嫌な感触がした。うどんの載ったトレイをを席に置き、トイレへ入った。

 

「なんじゃあああこりゃああああああああ」

 

 実際に叫んだわけではないが叫びたかった。

 3分丈パンツはクロッチ部分を超えて太もも部分まで血に染まっていた。

 とりあえずパンツにトイレットペーパーを当てて血を吸わせ、反対側、つまりズボンにあたる部分にも効果があるのかわからないが紙を当てて、大きめのナプキンを付けた。

 

 そして、そこからが私の食への執着の強さのあかしなのだが、かけうどん並蓮根天とり天つきを平らげた。だって勿体ないじゃない。

 そして先ほど後にしたばかりの産婦人科に電話をした上で引き返した。

 

 医師「赤ちゃんは無事です。ですが母健カード書きますので、一週間自宅で安静にしてください。」

 

 とだけ言われた。

 

 〈母健カード〉とは〈男女雇用機会均等法における母性健康管理の措置〉に基づき、医師または助産師の判断で発行される、働く女性の職場へ提出できる書類である。内容は労働中の休憩や時間短縮その他の配慮を職場に求めることができる他、医師が必要アリと判断したのなら入院または自宅療養を指示できるものである。(素人理解なので微妙に間違ってる可能性あり)

 正確なことは以下↓のリンクにあります。

 

 アドナ

 と

 

トラネキサム酸

 

 

 を処方された。

 その時言われたか覚えていないが、最終的についた診断名は〈切迫流産〉だった。

 

 おどろおどろしい名である。恥ずかしながらその時まで私も勘違いしていたのだが、切迫流産とは流産の危険がある状態の総称のことで、流産そのものではないらしい。しかも大半は本当には流産しないという。

 

 

 

 安静にとは言われたが安静とはどの程度なのか、曖昧で釈然としないまま、そこからがまた微妙な話なのだが、私は再び自転車で自力で帰宅した。

 それから一週間、出血したのが金曜日だったので都合9日間、一応自宅にこもっておとなしくしていた。その間夫の買ったレトルトカレーを食いまくっていた。暇なので自分で色々調べたが、切迫流産の9割は妊娠を継続できると知って拍子抜けした。本当に危険なケースの見分け方は、はっきりと感染症や子宮奇形などとわかってるものでない限り判らないし、安静にしているのが良いという根拠もないらしい。特に絶対安静などは、妊婦の体力を削り精神的にも強いストレスとなる為今は推奨されないという。極めつけは、処方された薬も特に切迫流産に効果ありという根拠がないらしいこと。当時はまだ9週だったのでウテメリン(リトドリン)は出ていなかったが、16周過ぎていたところでウテメリンすらも効くというエビデンスはない。

 そうと知って形ばかり安静にしていたが、それでもやはり多少は不安だった。多分に漏れず、出血の原因は不明だったからだ。(続く)