こんばんは。

外出先からリモートデスクトップを使う最後の設定。

それが、Wake Up On LAN。つまりネットワーク経由でPCの電源をONにする機能です。

インターネットから直接アクセス可能なPCの電源を常にONにしておくのは、セキュリティ上怖いし、電気ももったいない。夏の暑い日は熱問題も怖い。

電源のオンをネットワークからコントロールできればとても便利だと思いました。

しかし、ネットで調べた所、母艦となるVAIOは有線LANかつスリープまたはスタンバイからでしかWake Up On LANに対応していないと書いていました。

まあ、スリープでもいいかと思い、設定開始。

具体的な設定方法は、Sonyのサポートページに載っています。

注意点はふたつあります。

一つ目は、PCがスリープから休止にならないように設定しとく事。

VAIOでは休止状態からのWake Up On LANはできなかったからです。

二つ目が、「Magic Packetでのみ、コンピュータのスタンバイ状態を解除する」という項目です。

Magic Packetを簡単に説明すると、LAN通信によってPCの電源をONにする為の通信プロトコルのようなものです。

では、この項目を設定しなかったらどうなるのか、実際にやってみました。この項目をセットしなければ、いつでもリモートデスクトップからPCに接続した時にWake Up On LANによりスリープ状態が解除され、PCへの接続ができるので一見便利です。

しかし、何もしてないのにLANアダプタが通信を検知すると、スリープを解除してしまいます。しかも、かなり頻繁に発生するので、ちょっと気持ち悪いです。

なので私はMagic Packetでのみスリープ解除できる設定を選びました。そして必要になるのが、Magic Packetを送信するアプリです。

私がAndroidのPlayストアで見つけた、Magic Packetを送信するアプリはこれです。

「Wol Wake On Lan Wan」

LANアダプタのMACアドレス、IPアドレスかドメイン、そしてポートを指定します。

いくつもの設定が可能なので、LAN環境用とLTE接続用の2つを作りました。

LAN環境用はIPアドレスを指定。LTE用はダイナミックDNSの申請で取得したDNS名を指定します。

VAIOの場合、ポートはディフォルトのままで問題ありませんでした。

まずは、家の中からLAN経由でMagic Packetを送信。

スリープ状態からの復帰は成功しました。画面は真っ暗のままですが、HDDの動作が始まるのでPCが起きた事はわかります。もちろん、その後のリモートデスクトップ接続も成功しました。

次はLTEを使ってインターネットからMagic Packetを送信。

しかし、これはうまくいきませんでした。Magic Packet用のポート番号にもルーター側のポートフォワーディングの設定をしないとダメみたいです。(Windowsのファイヤーウォールは設定しなくても大丈夫でした)

ルーター側のポートフォワーディングの設定にMagic Packet用のポートを追加する事で無事にWake Up On LANができました。もちろん、リモートデスクトップの問題なし。

これで、外出先からリモートデスクトップでPCを操作する環境のできあがりです。

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