こんにちは。

久しぶりに図書館で読んだ本の感想を書いてみます。
タイトルにあるこの本ですが、東日本大震災以降に書かれた本なのに、はやくも図書館で借りることができました。発売間もないのに図書館にある本って、面白くないイメージを持っていましたが、この本はとても面白く読めました

この本のいう「一言力」とは、たった一言で会議のペースや話の流れなどを自分の方向にもっていける「自分自身の決め台詞(自分の武器)」の事です。話の長い人や要点のわからない説明をする人に対して、「結局何がいいたいの」的なセリフ、だれでも持ってますよね。

それをこの本では、以下のような分類で整理しています。()の中にかいている例は、本に記載している一言の中で、私もよく使う一言です。
目的を確認する一言(そもそも何やりたいの?)
覚悟を促す一言(ここからが始まりです)
考えを整理させる一言(それって、やってて楽しい?)
自分の「ぶれない軸」とする為の一言(??)
最後の④は、自分の信念を表す一言のようで、ちょっと私にあてはまるのはなかったですが、なるほどって思うキーワードばかりでした。

ちなみに、経営者トップも独自の「一言」をもってるようでして・・・
・本田宗一郎氏(ホンダ):「どこがよそと違うんだ」
・松下幸之助(松下):「それでお客様はよろこびますか?」
などなど、とても奥深いセリフです。

この本では、自分の口癖の棚卸をして、大事な瞬間にいつでも言えるように訓練しようと書かれています。それで、私のよく使う「一言」をいくつか書いてみました。

それはどの程度生産性があがるのですか?
→システム開発フレームワークや標準化作業の中で、メンバーの考え方が少し学問的、趣味的な傾向に偏った時に使います 。
品質って何?
→品質管理の打ち合わせの中で、やたら「品質」「品質」っていうのに、中身が「管理上の事」ばかりの人に対して使います。
数字で言って下さい
→SEやプログラマーって、数字で報告するのが苦手な人が多いです。生産性がどの程度向上するのか、品質がどの程度上がるのか、工数がどの程度短縮するのかを具体的に言ってくれない時にいいます。とくに発言者の上司がいる時は効果的です。管理者はやはり数字がないと判断できない部分多いですから。

この棚卸作業、意外と面白いです。
今年の目標の一つは、自分の一言を棚卸する事と決めました。