毎日同じことの繰り返し。

わけもわからず部屋で1人で泣いた。
泣きたかったわけじゃないのに、
勝手にぶわって波のように襲ってくる。
だけど母親がそれを察して、
私の部屋に飛び込んできた。
母も泣いた。
あんた本当に鬱になっちゃうよって。

鬱、という言葉が妙に響いた。
身体の不調は鬱を併発しやすいと聞く。
そんなの絶対に嫌だ。


それから両親は私を家からよく
連れ出してくれるようになった。
外の空気や音で具合が悪くなる。
だけど体を引きずるようにして外へ出た。

みんなで何気ない買い物や、
日帰りで温泉へ行ったりもした。
父と子供の時以来で将棋をやった。
何かを考えただけで、
頭が熱くなって具合が悪くなった。

だけど両親が気遣ってくれることが嬉しくて、
でも申し訳なくてまた泣いた。