音楽聴いたり、映画観たり、本読んだり

2022年公開の英仏匈映画
出演:レスリー・マンヴィル イザベル・ユペール
★★★☆☆
もう一度見たいか?:いやまあ十分です

おばさん(おばあさん?)のお伽噺。
戦争未亡人のエイダ・ハリスが家政婦先の家で見たディオールのドレスにあこがれて、お金を貯めてパリのデイオールメゾンまでドレスを買いに行くおハナシ。
あくまでもファンタジーとしてのストーリー展開なので、行く先々でハリス夫人の人柄に魅了された人々が親切にし何もかもが好転し巧く行く。嫌なヤツも出てくるが、ご愛敬程度。とにかくみ~んな親切。ハリス夫人に手を差し伸べてくれる。(彼女自身がいい人であるからなんだけど)
トラブルもほとんど難なく解決するし。
親切心で貸したドレスが焼け焦げてしまってもすぐに代わりのドレスが送られてくる。
最初から最後までほんわかした心温まるお話でした。
ただそれだけ。
いい映画だけど私の心にはあまり余韻を残さなかった。多分そのうち見たことも忘れると思う。
2022年公開の米映画
出演:デイジー・E・ジョーンズ
★★★☆☆
もう一度見たいか?:私の心が汚れているので…

美しい映像のミステリー風恋愛映画っぽいやつ。
本当に映像が美しい。ノースカロライナ州の湿地帯、河、海辺、森、空、光、砂、果てしなく続く緑、そして様々な生き物たち。舞い上がる木の葉の動きすら美しい。

ストーリーは重い。横暴で暴力的な父親のせいで、母親、4人の兄姉が相次いで家を出ていき、取り残される末娘のカイア。他人と交わることも制限され学校へも通えない。やがて父親も彼女を見捨てて出ていき、一人で生きていかざるを得なくなる。たぶん10歳にもならないのに。そんな彼女を町の人々は湿地の少女と蔑んで呼ぶ。
そんな中、兄の友人だったテートと知り合い読み書きを教えてもらい恋仲になる。しかしテートは大学に進学し帰ってこない。傷心のカイアは、裕福な青年チェイスの恋人になるが…
チェイスが死体で見つかり、仲たがいしていたカイアが被疑者として逮捕される。

カイアの生い立ちからしてもう悲惨だと思う。家族のすべてから見捨てられた少女の孤独感。ムール貝漁で生計を立て、絵を描くことだけが喜び。そんな生活に交差する二つの恋が彼女の人生に彩を与えるのだが、傷つけもする。
裁判で無罪となった彼女はテートと結婚しその生を終えるのだが。ラストで実はチェイスは事故死ではなく彼女に殺された可能性が明かされる。ちょっと怖い。

まあ、でも、チェイスにしろテートにしろろくな男じゃないなと思いました。チェイスは見るからに身勝手なDV男なんだが、テートは誠実そうに見えてそうじゃないし。(最初の約束を破るとか、その言い訳が「君を傷つけてたから」とか、言い訳にもなってないし)
結局カイアは誰も信用していないし孤独の闇を抱えていたんだろうな、と思います。
あるいはみんなを手玉に取っていたとか。(弁護士にさえ事実を打ち明けていないと思われる)
スケッチブックに描かれたチェイスの似顔絵と貝のネックレスは、彼への愛情なのかそれとも記録としてなのか。彼女の心の中は見通せない。平穏に暮らしていた結婚生活の闇をテートは最後に知ることになったわけだから。

湿地帯だけあって、クルマ代わりにボートが使われてるのが面白かった。


私が敬愛するSteve Harris先生が来日されましたので、行ってまいりました。

BritishLion及びIRONMAIDEN×2です。
O EastでのBritishLionのライブは間近でHarris先生の運指を見ることができて僥倖なり。
ってか、あんなすぐそばで先生のお姿を拝見できるなんて、IRONMAIDENのライブではありえないこと。
BritishLionについては曲もメンバーも知らずに行きましたが、先生のベースラインはどう聞いてもメイデン節。IRONMAIDENの知らない曲を聞いているかのよう。
すみません、私はHarris先生の姿を追ってばかりのため、ボーカルもギターもドラムもろくに見てないです。
多分ボーカルは巧かったと思う。
ただただ至近距離でHarris先生のベースを聞いておりました。至福。
Harris先生の右手親指は固定されてなくて(ベース習うと親指はピックアップか4弦もしくは使う弦より1つ上の弦に固定するように言われることが多い)、意外に親指を多用されてましたね。基本指は伸びてた。
こういうところも発見っていうのかしら?

で、土日は横浜のぴあアリーナでIRONMAIDEN。
両日とも3階のわりと端の席のため、近いとは言い難い距離。土曜日は双眼鏡を忘れたため、肉眼でHarris先生の手許を見るのは困難だった。IRONMAIDENであるから他のバンドよりはベーシストがモニター画面に映し出される回数は多いのだが、それでもボーカル、ギターほどではない。Harris先生のみを移すモニター画面があってもよくない?
日曜日はよりステージに近づき肉眼でも鑑賞可能でした。とにかくHarris先生を目で追う私。ほかのメンバーはあんまり見なかったけど、全然後悔ない。双眼鏡で先生の手許にロックオンでしたから。ただただすごいな~って思ってみるだけでしたけどね。本当にツーフィンガー奏法なんですか?

次があるのか、次行けるのかわからないけど、また行きたいです。
クラブチッタに行ってきた。1か月ぶりくらい。
アンセムのフェス行ってきたのだが、4時間半くらい立ちっぱなしで疲れた。
でもまだ4時間は耐えられることが分かったので、スタンディングの2時間くらいは大したことないと思えたから、これからもライブ行く。

一応アンセム目当てで行ったのだが、最初の全然知らなかったDOOMというバンドがよかった。なんかよくわかんないけど、変拍子とか転調が多い感じの、長めの曲だった。派手さはないけど渋いというか演奏で聞かせる感じ。
次のガルネリウスは初めてライブで聞いたが、私には合わない。3曲以上聞くのは無理だなと思った。嫌いとかダメとかいうのではないが、ラプソディ・オブ・ファイアが好みではないのと同じように何かがフィットしない。曲も歌も演奏もいいのだろうが、うーん、ちょっと違う気がする。同じようなジャンルでいうとキャメロットなんかは大好きなのに。
最後はアンセム。今回、歌うおじさんが近くにいて、ちょっと辛かった。歌ってもいいのだが、全曲歌うのはどうよ?歌っても構わないが私の近くは困る。歌うおじさんのせいで気が散って今回はいまひとつでした。

三の丸尚蔵館行ってきました。
東京駅の地下をてくてく歩いて大手門の近くパレスホテルのあたりまで行く。
地下も暑い。お濠を超え手荷物検査を受け、あー暑い。
三の丸尚蔵館はこじんまりした2展示室しかないのだが、人も多くなくよい。
さすがないいものを展示しているので、絶対見たほうがいいんだけどな。
若冲とかあるし、荒木又右エ門とかあったし。源俊房筆の白氏文集とかあったし。まとめて若冲展とかやってほしいけど、まあそうすると多くの人が来て混雑するのでしょうから、今のままでもいいです。
蘆雪の猫ちゃんがあったが、後期には山口素旬のワンちゃんになってしまうよ。それもまたよいが。
1室は書画、2室は造形です。
虫の大名行列をカエルが狙っている陶器の壺が意外と面白かった。カワ(・∀・)イイ!!
マグネットで好きなところに虫を張り付けるスタイルの屏風もよかった。面白かった。