時期が時期なので直前期に向かっていくに関しての記事が多くなりましたので、今から学習を始める方向けのことも書いていこうかと思います。
意外とすっ飛ばしてしまう方が多いのですが、試験の全体像を把握することがまず肝心です。
全体像を把握しないと、どれだけの科目があって、自分は今どこにいるのかが分からなくなります。
まず、この試験は午前の部(択一式)2時間と午後の部(択一式 + 記述式)3時間から構成されます。
試験日は、通例は7月の第1日曜日です。
午前の部は択一式問題35問から構成されますが、その内訳は概ね次の通りです(多少変動することがあります)。
①憲法 3問
②民法 20問
③刑法 3問
④商法(会社法) 9問
という感じです。
明らかに民法の比重が高く、次に商法(会社法)の比重が高くなっています。
そしてこれら2科目は、不動産登記法及び商業登記法の理解の前提ともなりますので、非常に重要な科目ということになります(なお、民法、商法、不登法、商登法の4法は主要4科目やメイン科目などと読んだりもされます)。
大体この35問のうち30問程度は取っておきたいところです(簡単に取れるほど甘い科目なわけはなく、ここで取っておかないと後がきつくなるというだけです。足切りは27問程度といったところでしょうか)。
ついでに言っておきますと、民法の内訳は概ね決まっています(多少前後する年もあります)。
①総則 3問
②物権 9問
③債権 4問
④親族・相続 4問
と言った感じです。
そして、午後の部です。
ここが1番きついところです。
まず、問題構成としては択一式35問と記述式(不動産登記法、商業登記法)2問です。
これらを3時間で解くことになります。
正直…鬼です。
択一は、因みに、足切り(足切りは後で説明します)は最近は22~24問程度のようですが、足切りはあくまで「クリアしないと即不合格」というラインなだけですから、クリアするのが当然で、27問程度は取っておきたいところです。
これを目標として1時間でやり遂げないといけません。
そして、記述式です。
不動産登記法、商業登記法それぞれ出題されますが、目標は(普通の傾向で出題されたなら)1問1時間といったところでしょうか。
こちらは、不動産登記法と商業登記法の点数を合計して6割程度取れておけばよろしいかと思います。
午後の択一式の科目を紹介していませんでしたね。
次の通りになります(多少前後することは有り得ます)。
①民事訴訟法 5問
②民事執行法 1問
③民事保全法 1問
④司法書士法 1問
⑤供託法 3問
⑥不動産登記法 16問
⑦商業登記法 8問
といった感じです。
明らかに不動産登記法が多く、次いで商業登記法が多くなっています(なお、主要4科目以外の科目のことを「マイナー科目」と呼ぶこともあります
。その実情はちっとも「マイナー」レベルではありません)
いずれ話しますが、出題数1問の科目は楽かと言うと楽ではありません。
司法書士試験は全科目を得意科目にしなければ合格できません。
捨て科目は作った時点で不合格確定です。
さて、試験科目と試験時間などは分かりました。
あとは恐怖の足切りです。
最近は「基準点」とソフトに呼ばれたりしますが、要は「足切り」です。
「門前払い点数」です(申し訳ありませんが、事実です)。
個人的な意見としては「足切りを超えるのは当たり前。喜ぶことではない。足切りを超えて初めて勝負の土台に立てる」です。
「足切り」の仕組みもまた残酷です。
総受験者の点数などから「足切り」の点数が設定されます(足切り点は毎年変わります)が、午前の部、午前の部の択一式、記述式の合計点の3つに設定されます。
午前の部の足切り、午後の部の足切りをそれぞれどちらもクリアして初めて記述式を「採点」してもらえます。
そして、記述式の足切りを超えたら晴れて合格…なんて甘くありません。
それから、やっと上位の点数を取った方から合格が決まっていきます。つまりは、ここでまで来てやっと合否の判定を受けることが出来るのです。
以上の仕組みで、合格点をクリア出来たら晴れて記述式は合格です。
「記述式は」というのは「口述試験」が「一応」あるからです。
しかしながら、口述試験は遅刻や欠席をしない限り落ちません。
ここはご安心ください(なお、「自分が最初の不合格者になるのでは…」と不安になったりもします笑)。
と、全体像はこのような感じですね。
勉強を開始されている方には退屈な記事かもしれませんが(始めようか迷っている方は「難しいからやる意味がある」と発想していただけると幸いです)、大切なことですので記載しました。


