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chasso近辺

チャソkinpen

最近ロンドン五輪うんちゃらで話題の市民ランナー。

テレビで少し観ただけの僕があれこれ言うのはおこがましいのですが、その程度で見る限り、彼のスタイルは、ラストで一気に全力を出し切り、ゴールし、そのまま倒れ込み、意識朦朧のまま救護室へ運び込まれるというもの。


マラソンではそれで何の問題もないかと思いますが、それがもし格闘技か何かの試合で、敗者が勝者より明らかにピンピンしていたとしたら、何か微妙な感じ。

敗者は、「試合には負けたけど、勝負には、勝っ…てるよ、な?」なんて思うのかも。


更に、勝利目前で相手が「テッテレ~♪」って復活しようものなら、後は勝ってぶっ倒れるだけの予定だったのに、思いっくそ負けてしまいますよね。

そんなに強く叩かれたわけでも、いい場所にスコーンと入れられたわけでもないのに、超意識朦朧。


更に更に、それが命の奪い合いともなれば、確実に最悪な結果になってしまいがちです。





だから僕は、常に2割くらいの力を温存しておいた方が良いのではないかと思ったのです。

その代わり、と言っては何ですが、残りの8割の力をまるで「10割?その8割は、10割!?」て錯乱してしまうくらい全力で鍛えに鍛えた結果、その10割的な8割で、ほとんどの相手に勝ってしまえる様になった俺、超俺が完成したわけです。





そんなある日、ふと気付きます。





「………2割、どこ行った?」





捜しましたが、見つかりません。


「その2割が有ったら、2割遊べるのに!」


カバンの中も、机の中も、捜したけれど見つかりません。

まだまだ捜す気でしたが、それよりちょっと踊っとこうと思い、長江健次のまねをして「なー!」って言ったら、何故かあっさり見つかりました。

そん時は、「いいとも」に呼ばれた時のために、ほんの少しだけ高く整形しようと思っていた鼻(まあしなくても、一般人レベルから見れば充分高いんですけどね)が、思いっくそ鷲鼻になってしまい、「何これ!?もしかしてこれ、サイコキネシス!?いや、サイコ・キネシスだっけ!?」って、ちょっと焦ってしまいましたが、まあそれが、見つかった2割だったって事なんですよ。
※因みに鼻は、2秒後に元に戻りました。


で、俺の8割は、10割の8割なんで、今回無事見つかった2割を足すと、12割の10割になるので、予定通り2割遊んでも10割の8割なんで、よくわかんないけどそれで試合に望んだら、よくわかんないけど、すげえヤバかったの何のって!


「なー!」っつっても強くならねぇんでやんの、タハ。2割取っとくの忘れてやんの、俺。タハハ。数学の不思議、人体の神秘って言うの?まあ、それでも何でも勝っちゃう俺なんだけどね。


でも、ギリギリ勝ちましたってのも、微妙にカッコよくないじゃん?俺の美学に反するじゃん?だからもう、遊ぶの止めて、きっちり鍛えて、きっちり2割取っといて、然るべき時にきっちり「なー!」って言う事にしたら、まあ当然なんだけど、そこそこ余裕で連勝したわけ。抜群の安定感なわけ。

この頃からかな?業界内で、こんな噂が立ったのは。





「アイツ、『なー!』って言った後、急に強くなる。『界王拳』?もしかして…『界王拳』!?」




「界王拳」て…漫画じゃん(汗)

まあ、悪い気はしないけどさ。


同時に、頻繁に行われていた会議で、こんなやり取りもされていたそうな。





「アイツが界王拳を発動させる前に何とか倒せないものか…」

「いや、でもアイツ、すっぴん(FF風に)でも微妙に強いし、いつ、どのタイミングで発動させるか判らないし。せめてそのタイミングが判ればなあ…」

「何か…あるハズなんだ。ドラゴン紫龍が『廬山昇龍覇』を放つ際、全身の力を込めるため、無意識に左拳のガードが一瞬下がり、心臓がガラ空きになってしまう様に、ジャイロの愛馬『ヴァルキリー』が、8回の呼吸ごとに1度体を左にぶらしながら走るクセがある様に、何か行動を起こす前に、必ず『前動作』がある…ハズなんだ!」

「…あの、何の事をおっしゃっているのかはわかりませんが、ヴァル…何とかの方は、ただのクセだと思うのですが…」





そんな事言うたりなんかしてるわけなんですけども、普通、わかるわけないじゃん?健次(長江)の前に、SHOW-YAの「限界LOVERS」をステファニーバージョンで口ずさんでいる事なんてさ。


でもそれが、気付かれちゃったわけよ。どこぞのポッと出の新人にさ。

空気読めよな~

コワイね~ビギナーズラックって。
あ~コワイコワイ。


名前は存じ上げませんが、試合してヤバかったって前に書いたじゃん?(いや、別にガチでヤバかったとかってわけじゃないんですけどね。ヤバかったフリですよ。満月満月風的なね。)
そん時の対戦相手の野郎ですよ。









……



………





あああーーー!!!



もう、無理ーーー!!!



いい?wちょっと、いい?ww





もう俺、大爆笑(爆笑)



「限ラバ(メガラバ的な)」、はい、確かに口ずさみます。小声で。

で、でもさ、口ずさんでる、ど、どのタイミングでさ、長(江健)次になるかなんてさ、けけけ結局………わかんねえじゃん!!ぷぷーーっ!!

そんなの、俺のさじ加減!ぷぷぷーーー!!!(藁)

何!?あのどや顔( ´艸`)



ぼっこぼこですよ。勿論ぼっこぼ………ふ、フルボッコ!フルボッコですよ!!



いや~でもしかし、やっぱりガツガツしてるね~グイグイ前出てくるね~新人は。

ヤだなぁ~コワいな~~

後に聞いた話なんだけど、そいつ、フツオから界王拳が発動される刹那のタイミングで、俺にKO打を入れようとしていたらしいね。


倒しても倒しても、向かって来やがんの。
しっこもらしのくせに。

更にうんこもらしのくせに、倒す度に、徐々に精度、上がって来やがんの。

最初は打撃の風すら感じなかったのが、その内かするようになり、痛みを感じる程に当たりだし、最終的には、次の対戦くらいで俺、万に一つの確率で、負けるかも…いや、ひょっとして、死ぬかも?ってところにまで成長しやがったな、アイツ。
名前は確か、ヤ…何とかだっけかな?


あんなに追い詰められた的っぽいのは初めてだったもんだから、さすがに武者震ったね。

そして、敬意、表したね。

覚悟、決めたね。

男同士、正々堂々の真剣勝負だよ!










でもさあ、その一騎打ちの前の晩に俺、寝冷えで腹こわしちゃってさあ、仕方がないから、泣く泣く試合開始と同時に限ラバすら口ずさまずに速攻で界王拳出して、瞬殺しちゃいました(爆)



したらさ、勝ちは勝ちなのにさ、思いっくそタタきやがんの、俺の事!



やれ、「男の勝負を捨て、姑息な勝ちを選んだ守銭奴!」だの

やれ、「て言うか、限ラバ、クセじゃなかったのかよ!このブタクサ野郎!」だの

やれ、「欽ちゃんファミリー!」だの





ちょっと待ってくれよ。

お願いだから、冷静に考えてみてくれ。



寝冷え、辛いぜ?


それ以前に、そもそも論、界王拳自体、俺の実力なんだぜ?

な~んもズルしてないぜ?

それなのに、何でそんなボロカスに言われにゃあならんの?



つってもさ、人間の嫉妬ってやつはなかなか根深いもんで、俺の才能を素直に認めやがらねえ。

そんな下らない業界にもう何の未練もなくなったからさ、思い切って格闘技辞めちゃったのよ。

勘違いすんなよ。辞めさせられたんじゃないからな。俺の方から辞めたんだからな。一身上の都合だからな。自主退職だからな。

相手のやつも(確かヤマ…なんとか)、俺に瞬殺されたショックで辞めちゃったらしいんだけど、その後そいつ、何の仕事始めたと思う?










パン屋










ぷぷぷーーー!!!





パン屋?パン屋っ!?



格闘技から、パン屋!!?



あのごっつい手(とブサイクな顔)でパン屋!!??





クロワッサンか!





あ、いや、別に、パン屋とかパン職人さんの事とかを馬鹿にしているとかではないですよ(汗)いや、もう全然そんなつもりでは、ねえ?格闘技の人がパン屋やるのとか、全然アリですよね!あ、ええと…





すみませんでした



クロワッサン、美味しいですよね!



き、気を取り直して…

そいつ、その後何か会社とか立ち上げたらしくって、確か社名は、ヤマ…なんとかキパンだったっけかな?よく覚えてないけど、その業界ではそれなりに有名になったみたいだけど、俺、そんな異業種とかに全く興味を持てないタイプなんで。


まあでも、そうは言ってもさ、アイツ、不器用だし、不細工だし、アホだし、そん時俺もたまたま暇があったからさ、ほとんどボランティアくらいの時給(1500円)で手ぇ貸してやろうと思ったらさ、アイツ、俺の顔忘れてやがんの!!!

しかも、せっかくのボランティア精神を踏みにじる時給(650円)だし、挙げ句の果てには、クビにしやがった!



命の恩人(と同レベルくらいの恩人)に対して有り得ねえ!



有り得ねえぞ!ヤマゼキ!

いや、ヤマゼキ君!

ヤマゼキさん!

ヤマゼキ様!





社長!



俺、社長の事超尊敬してるっす!

クロワッサン、好きっす!



だから、俺に、いや、僕に、私に、お金的な物を下さい(¥_¥)










第216章(最終章) 「MAZI で WASHI-BANA 2秒mae」に続く