こんばんは

 

さて、前編の最後にサブドミナントに関する話をすると言いましたので、後編はそれから話していこうと思います

 

今作内に成り行き上使用した「Ⅱ→Ⅳ」禁則(好ましくないコード進行)

そもそもこの禁則なるものというのは実はとあるKeyの「Ⅵ→Ⅰ」の動きと似ています

それは、

 

Key=Ⅳ(下属調)の「Ⅵm(7) - Ⅰ(M7)

 

コードスケールが本家とは異なりますが、原曲キーには偶然にも下属調トニックが内包されていて、それをサブドミナントという形で機能しているんだなと耳で聴いた感じでそう思いました(最近ね)

意味は全く異なりますが、言葉だけ借りればこれが所謂

 

サブトニック

 

みたいなものなのかもしれません

王道進行(4536進行)がなぜ原曲キーであれだけ成立するのかってところが気になってはいたのですが、おそらくはこういう事なのだろうと考察しています

 

そもそもこの発想に至った経緯というのが今から15・16年ほど前

理論ゼロから始まった僕の創作活動が端を発します

当時曲作りの何たるか今ほど知らなかった僕はうっすら覚えていた音楽の授業の知識を思い出しつつ、既存曲の真似事みたいな事をして音遊びをしていたのですが、Key=Fの曲を作っていた時のあの行動がまさにこれを意味していたのだと確信しました

それは何かと言いますと、

 

Key=CのⅣ(M7)開始の曲作りの感覚でKey=Fの曲を作っていた

 

王道進行ってⅣ(M7)冒頭なのでサブドミナントって事になりますよね?

でも原曲キーにおいてⅠ(M7)冒頭とは異なるパターンで成立していますよね?

サブドミナントトニックも知らなかった僕はF(M7)を使って曲を作っていたという経験からKey=Fもそうやって作るものだと思い込んでF(M7)冒頭で曲を作っていたのです(B♭(M7)(ⅣM7)を嫌って笑)

なので当時はKey=Fの曲のはずなのに「B♭」を入れないように作っていたというとてつもない事をしていました笑

 

 

今でも覚えていますが、↑↑が一番被害を受けていました笑笑笑

何だったら、転調なんて自分が含めたくない音を避けるようにしてコードを変えるなんて事もしてましたね笑

理論度外視でノンダイアトニックコードをぶち込んでいたというやつですね

よくそんな事をしてた奴がここまでのものを作れるようになったんだなと引く以外の驚く方法が見つからないのですが、そんな感じで僕が原曲キーで王道進行を多用する理由の中に下属調Key=Ⅳを潜在的に好んでいた傾向にあったという事が発覚しました

そして、これらの共通点はKeyは異なれど、コードそのものが全く同じという事です

 

Key=C…Dm7(Ⅱm7)FM7(ⅣM7)

Key=F…FM7(ⅠM7)Dm7(Ⅵm7)

 

コードスケールの違いのみでコードそのものは全く同じです

なので、Key=C上でKey=Fっぽい作り方をしても違和感はないわけですし、五度圏表で隣り合う意味も何となくですが分かるような気がします

和声機能の基礎的な話はネットで調べれば見つかるので僕はここでは多くは語りませんが、理論の観点で見てしまうとサブドミナントの「代理和音主和音」といった動きはやはり好ましくないと刷り込まれがちです

が、Key=Fの「Ⅵ→Ⅰ」のつもりでやっているという風にして耳の都合でOKであれば成立するという風にしてもいいわけです(この理屈を知っていればの話)

結局は自分の言葉でここはこういう使い方をしていると言えればいいだけの話で、仮に上手く説明出来ないのであれば説明出来るだけの知識や経験を蓄えて改めて解読すればいいと思います

 

という事で、禁則(好ましくないコード進行)の1つに挙げられる「Ⅱ→Ⅳ」はKey=Ⅳの「Ⅵ→Ⅰ」を導入したようなものという独自視点について語りました

マイナーキーのケーデンスなるものの概念を参考にしてやった結果成り行き上禁則に触れる事をしてしまっていた事を最近知ったものの、聴いててそこまで違和感はないのでこれはこれでこのままにしておこうと思います

ただ、今後はマイナーキーっぽい楽曲もみなメジャーキー視点で作るので、こうした禁則はよっぽどの事がない限り登場する事はないかもしれませんがね

 

 

次はWhite Snowの1コーラスの振り返りに移りましょう

 

サビ1サビ2と同じなので同じ枠でまとめました

元マイナーキーで作っていただけにⅢm7結尾が多い印象ですね

 

あとはⅥm7冒頭が多いですが、Ⅵm7冒頭はこうしたダークな曲調の時に勢いがついて迫力が増しますね

suicide noteの時のようにⅥm7冒頭で統一(厳密にはサビA1-2のみⅣM7冒頭)の曲があったりはしますが、なるべく同じコードが常に冒頭を担当するような感じを避けて多少凸凹した作りが1ヶ所でもあった方が物語に抑揚がつくので飽きにくいかとは思います

どこでそのタイミングを設けるかは制作している楽曲次第です

 

 

ここからはいつものように残りのセクションの引用元を箇条書きでまとめていきましょう

解説が必要と判断されたセクションにだけ★をつけます

 

間奏2…間奏1を引用

Aメロ2…Aメロ1を引用

サビ3…サビ1を引用

間奏3…間奏1を引用

★間奏4…この後解説

間奏5…サビ1の1~12小節目とAメロ1の13~17小節目を合体(AMaj(ⅢMaj)単体4小節延長)

ラスサビ前…サビ1を引用(Aメロ1の18・19小節目を追加)

ラスサビ…サビ1を引用

アウトロ1…イントロ1を引用

アウトロ2…イントロ1を引用(Dm(Ⅵm)単体8小節延長)

 

以上です

間奏4だけ他のセクションとは異なる作りになっているため、それだけ解説します

 

Dm(Ⅵm)×4

Dm(Ⅵm) - Gm7(Ⅱm7) - Am7(Ⅲm7)( - B♭add9(Ⅳadd9))

 

こちらが間奏3からの流れを受け継いだ間奏4のコード進行8小節です

1~4小節目はDm(Ⅵm)単体での進行、5~8小節目は1~4小節目のDm(Ⅵm)単体での進行の流れを受け継いで組んだ「623(4)進行」です

B♭add9(Ⅳadd9)が(  )で囲まれているという事は…これまでの僕のコード進行の解説ブログを1から順に読んできた方なら見当がついてると思いますが、このB♭add9(Ⅳadd9)は8小節目4裏拍にあるため、実質間奏5の冒頭扱いとしています

そのため、ここでは間奏4のものとしてカウントしないという意味で(  )で区別しています

 

ちなみに、この「Ⅱm7 - Ⅲm7 - Ⅳadd9」というコード進行は、イントロ~サビ1に繋がる部分を再現したものになります

全く新しいように見えてきちんとWhite Snowの中で使われている馴染みあるコード進行を使っていますし、間奏4~間奏5がイントロ~サビ1のような動きである事を示唆する意味も込めています

 

 

以上でWhite Snowの解説を修了します

次回のブログでまたお会いしましょう

 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

Whiter Snowの音源はこちら↓↓

 

「不器用な想いを音で描く」を信条に、SoundCloudにオリジナル楽曲と東方自作アレンジを公開中です

興味があれば聴きに来て下さい♪

 

 

※ジャケット画像:太郎様

 

 

※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの

こんにちは

前回のFragranceをもってようやく「改2」と付記した新しいコード進行の解説方法を用いたブログへの書き換えが完了しました

この流れでこれ以降のオリジナル楽曲の解説ブログ達も同様の方法に改訂し、「改」の字を付記して順次更新していきたいと思います

 

改めまして、2024.12.18に公開していたオリジナル楽曲「White Snow」の歌詞とコード進行(最新表記)を公開します

初恋を絶望的なものにされた少女の慟哭を雪に例えて描いたハードロックソングです

 

音源はこちら↓↓

 

UTA's No.18

White Snow

歌:Lily(V3)

作詞・作曲・編曲:UTA

 

 

愛しているのよ… お願い 答えてよ…

凍える夜 暗い部屋の中 震えて泣いた

降り積もる雪 白く都会(まち)を染める

こんなに好きなのに なぜいないの?

 

最初で最後のvirgin night

抱かれた16の秋

痛みが喜びに変わり

全てを貴方に捧げると決めたのに

 

愛しているのよ… お願い 答えてよ…

凍える夜 暗い部屋の中 震えて泣いた

降り積もる雪 白く都会(まち)を染める

こんなに好きなのに なぜいないの?

 

寂しくて震えてる時

貴方がいると安心する

凍りつく冷たい夜風が

切り裂くように私の肌をすり抜ける

 

悲鳴上げ見上げるは 星も見えぬnevy night

現実逃避しても 蠢く 新たな命

私を一人にしないで 戻ってきてよ

捨てられた私は玩具(おもちゃ)?

 

愛しているのよ… お願い 答えてよ…

凍える夜 暗い部屋の中 震えて泣いた

降り積もる雪 白く都会(まち)を染める

こんなに好きなのに なぜいないの?

 

張り裂けそうだよ… 大人ってずるいのね…

こんなに辛いなら愛など望まなかったのに

もう何も見たくない 聞きたくもない

White Snow 全てを白(ゼロ)に戻して…

 

 

UTA名義11作目として公開した茜空以来の新作で、SoundCloud上での公開が初となります(Youtubeに公開した事はなし)

恋の脆さと怖さを物語風に描いたものになります

UTAが描く恋愛ものは基本的にバッドな内容でもハッピーに向かうような展開作りにする事が多いのですが、今作は大分バッドエンド感が強い内容となっています

自分で作っておいて難ですが、改めて歌詞を見返すと、これを女性ボーカルに歌わせるってかなり心苦しいものがありますね...(狙い通りなのでいいんだけども)

けど、こうでもしないとダークなメロディを作れないから歌詞を書くのも中々大変なんですよねぇ(-_-;)

 

今作はもちろんフィクションではありますが、僕自身が今作内に登場する男性のような人間にならないよう戒めを込めて制作していますので、主人公の女性に対する男性の振舞いを共々に反面教師にしていただけたらと思います

 

 

ここからはコード進行の解説に移ります

 

通常コード表記

Key=F

BPM:188

 

イントロ

N.C.、 

Dm、  、Dm7/C|    |Dm6/B、  、B♭M7|    

Dm、  、F|    |Gm7、   |Am7、   |

 

サビ1

B♭add9  C7|    |FM7  Am7|    |

Gm7、   |A、   |B♭M7   |Am7、   |

B♭   |C   |D♭dim、  、Dm7|    |

Em7(♭5)、   |A7N.C.、  |

 

間奏1

Dm、  、Dm7/C|    |Dm6/B、  、B♭M7|    

Dm、  、Dm7/C|    |Dm6/B、  、B♭M7|    

 

Aメロ1

Dm、   |    |C   |    

B♭   |    |A、   |    |

Dm、   |    |C  F|    

Gm、   |Am、   |Gm、 B♭、 

A、   |    |Gm7、   |Am7、   |

 

サビ2

B♭add9  C7|    |FM7  Am7|    |

Gm7、   |A、   |B♭M7   |Am7、   |

B♭   |C   |D♭dim、  、Dm7|    |

Em7(♭5)、   |A7N.C.、  |

 

間奏2

Dm、  、Dm7/C|    |Dm6/B、  、B♭M7|    

Dm、  、Dm7/C|    |Dm6/B、  、B♭M7|    

 

Aメロ2

Dm、   |    |C   |    

B♭   |    |A、   |    |

Dm、   |    |C  F|    

Gm、   |Am、   |Gm、 B♭、 

A、   |    |Gm7、   |Am7、   |

 

サビ3

B♭add9  C7|    |FM7  Am7|    |

Gm7、   |A、   |B♭M7   |Am7、   |

B♭   |C   |D♭dim、  、Dm7|    |

Em7(♭5)、   |A7N.C.、  |

 

間奏3

Dm、  、Dm7/C|    |Dm6/B、  、B♭M7|    

Dm、  、Dm7/C|    |Dm6/B、  、B♭M7|    

 

間奏4

Dm、   |    |    |    |

Dm、   |    |Gm7、   |Am7、  、B♭add9

 

間奏5

(B♭add9)  C7|    |FM7  Am7|    |

Gm7、   |A、   |B♭M7   |Am7、   |

B♭   |C   |D♭dim、  、Dm7|    |

Gm、   |Am、   |Gm、 B♭、 

A、   |    |

A、   |    |    |    |

 

ラスサビ前

B♭add9  C7|    |FM7  Am7|    |

Gm7、   |A、   |B♭M7   |Am7、   |

B♭   |C   |D♭dim、  、Dm7|    |

Em7(♭5)、   |A7N.C.、  |Gm7、   |Am7、   |

 

ラスサビ

B♭add9  C7|    |FM7  Am7|    |

Gm7、   |A、   |B♭M7   |Am7、   |

B♭   |C   |D♭dim、  、Dm7|    |

Em7(♭5)、   |A7N.C.、  |

 

アウトロ1

Dm、  、Dm7/C|    |Dm6/B、  、B♭M7|    

Dm、  、F|    |Gm7、   |Am7、   |

 

アウトロ2

Dm、  、Dm7/C|    |Dm6/B、  、B♭M7|    

Dm、  、F|    |Gm7、   |Am7、   |

Dm、   |    |    |    |

Dm、   |    |    |    |Fin.

 

 

白:4分音符間隔

、:8分音符間隔

 :2/4拍子

:トニック主和音

:トニック代理和音

:サブドミナント主和音

:サブドミナント代理和音

:ドミナント主和音

:ドミナント代理和音

:和声の禁則「Ⅵ→Ⅰ」

:和声の禁則「Ⅱ→Ⅳ」

 

 

ケーデンスや終止についてはEndless Storyを引き継いで対応していきますので、詳しい情報は当該ブログで一度ご確認下さい

 

Endless Storyから読み進めていただいている皆様はご存知かと思いますが、僕は自分なりに音楽理論を勉強した結果、マイナーキーなるものは♭Ⅲ(M7)を用いないパラレルマイナー(同主調)の事を指しているという答えらしきものに辿り着き、それ以降マイナーキーとして制作してきた楽曲達を全てメジャーキー視点で再解釈してきました

この前置きをしている理由は、

 

Gm(Ⅱm) - B♭Maj(ⅣMaj)

 

禁則(好ましくないコード進行)「Ⅱ→Ⅳ」を使っている事が発覚したからです笑

「Ⅵ→Ⅰ」はよくあるパターンなのでいいとして、「Ⅱ→Ⅳ」は個人的にあまり好ましくないので意識して使わないようにしているのですが、今作で使っていた事をここで知りました...orz

もちろん、ダメってわけではないのですが、こういう解釈の仕方をする事を未来で想定していなかったからこそやっちまったなって感じで落ち込んでいるわけです

ですが、ちょうどサブドミナントの事で最近気づいた事があったのでその話も絡めながらこれを良い機会と思ってコード進行の解説を始めていこうと思います

 

N.C.

Dm(Ⅵm)Dm7/C(Ⅵm7/Ⅴ) - Dm6/B(Ⅵm6/♭Ⅴ) - B♭M7(ⅣM7)

Dm(Ⅵm) - FMaj(ⅠMaj) - Gm7(Ⅱm7) - Am7(Ⅲm7)

 

まずはイントロから見ていきましょう

2/4拍子から始まるN.C.を介した8小節のせくしょんとなるのですが、1~4小節目はDm(Ⅵm)からB♭M7(ⅣM7)までの「M6-P5-♭5-P4」のベースライン・クリシェ、5~8小節目は「Ⅵ→Ⅰ」禁則からの上昇進行を形成した「6123進行」としています

ⅠMajを開始点としたものが多かった中、Ⅵmを開始点としたベースライン・クリシェは今回が初ですね

もっと厳密にやるなら本当は「Ⅵm - Ⅵm7/Ⅴ」の間にDmM7/D♭(ⅥmM7/♭Ⅵ)を入れるのが好ましいのですが、曲の雰囲気を考慮してそこを飛ばした感じですね(あと、コード数のバランスも考えて)

 

Ⅵm開始点のベースライン・クリシェにはⅠMajとは異なる大きな特徴があります

それは、

 

Ⅴ7の形をしたコードがない事

 

先のFragranceの時はⅠ7/♭Ⅶを使っているにも関わらずⅣ(M7)へと進行せずⅠ6/Ⅵに進行するという強行突破を図りましたが、Ⅴ7の形をしたコードが共存する事でどうしても「Ⅴ7 - Ⅰ(M7)」というドミナント・モーションに従わないといけないという理論脳が脳裏にへばりつきます

一方で、Ⅵm3度音が短3度であるため、どう頑張ってもⅤ7の形になる事はありません

 

両者の比較を一目で出来るようにまとめてみました

左のⅠMajのパターンはⅠ7のトライトーンの特徴から「Ⅴ7 - Ⅰ(M7)」のドミナント・モーション(ここではKey=FのⅣM7に戻る形で再現)に従わざるを得ない空気感が勝ります

その理論の枠を超えて前作のFragranceではⅠ6/Ⅵに無理やり進行させる荒い事をしたわけですが、右の今作で用いたⅥmのパターンはどうでしょうか?

話を合せるために便宜上DmM7/D♭(ⅥmM7/♭Ⅵ)も挿入していますが、Ⅵ7になる気配はないですよね?

これが先程話したⅥm3度音が短3度である事が関係しています

 

そもそもⅤ7のコードトーン内でトライトーンが発生するというのは長3度短7度の音程間が「全三和音(半六和音)」の関係にあるためです

五度圏(時計)で言うところのKey=C(12時)とKey=G♭(6時)の関係性にある音程同士の重なりによって成立するものなので、一方の音程が半音でもズレればトライトーンではなくなります

 

そう言いながらも、Dm6/B(Ⅵm6/♭Ⅴ)にも短3度長6度でトライトーンが成立するのですが、じゃあⅤ7のようにドミナントであるかと言われるとそうではありませんよね?

どうやらトライトーンはドミナント(特にⅤ7)において本来の力を発揮するようなので、トニック(代理和音の一種)であるDm6/B(Ⅵm6/♭Ⅴ)はその機能を備えていない事からドミナント・モーションほど厳密な進行先の設定はない事になります

Dm6(Ⅵm6)は転回するとBm7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5))(ジャズ・マイナースケールのⅥm7(♭5)の事)なりますが、トライトーンを持っていると言えど、こちらは元のコードの性質上トニック、もしくはサブドミナントとして機能します

転回したからどういうって話でもないようですね

 

以上の考察から、本当の意味でトライトーンが機能するのはドミナント(特にⅤ7)として機能するコード上での話のようですので、Ⅵm開始点のライン・クリシェはⅠMaj開始点よりも細かいせい尺に縛られずに同一類似コードだけで成立させる事が可能という事が言えます

今作のイントロがそれを物語っていますので、こうした理屈面も参考にした上で各々の楽曲に再現してみて下さい

 

これがイントロの全容ですね

コード進行の細分化ですが、

 

6461+123

 

ⅠMaj重複のみという感じですかね

 

B♭add9(Ⅳadd9)C7(Ⅴ7) - FM7(ⅠM7) - Am7(Ⅲm7)

Gm7(Ⅱm7) - AMaj(ⅢMaj) - B♭M7(ⅣM7) - Am7(Ⅲm7)

 

次はサビ1の前半8小節のコード進行を見ていきましょう

UTAにしては珍しくB♭M7(ⅣM7)ではなく、B♭add9(Ⅳadd9)を冒頭に使っています

これまでの傾向ですと、「Ⅰadd9 - Ⅰ(M7)」という感じで経過和音的に使うイメージが沁みついてしまっているかもしれませんが、ⅠM7(9)はもちろん、ⅣM7(9)長7度を除いたのがⅠadd9Ⅳadd9なので、両者ともⅠMajⅣMajの機能は残っています

故にそれぞれの代役として単独で用いる事は十分可能です

これがsus4異なる大きなポイントでもありますね

 

そんな感じで、1~4小節目はB♭add9(Ⅳadd9)を使ったUTAが好きな「4513進行」、5~8小節目は上昇進行の期待を最後に裏切る「2343進行」で構成しています

元々Key=Dmとして制作していた事もあり、AMaj(ⅢMaj)を使っていますが、不自然なのでAm7(Ⅲm7)への変更を検討しています

 

B♭Maj(ⅣMaj) - CMaj(ⅤMaj) - D♭dim(♭Ⅵdim) - Dm7(Ⅵm7)

Em7(♭5)(Ⅶm7(♭5)) - A7(Ⅲ7) - N.C.

 

次はサビ1の後半6小節のコード進行を見ていきましょう

9~12小節目はD♭dim(♭Ⅵdim)を使った王道進行のアレンジ、13・14小節目はN.C.を挟んで次の間奏1の冒頭Dm(Ⅵm)とで築く----です

 

冒頭サビの全体像がこちらです

コード進行の細分化ですが、

 

4513+2343+4536+73(6)

 

次の間奏1の冒頭Dm(Ⅵm)の分も含めてという意味合いでこんな感じでしょうかね

 

Dm(Ⅵm)Dm7/C(Ⅵm7/Ⅴ) - Dm6/B(Ⅵm6/♭Ⅴ) - B♭M7(ⅣM7)

Dm(Ⅵm)Dm7/C(Ⅵm7/Ⅴ) - Dm6/B(Ⅵm6/♭Ⅴ) - B♭M7(ⅣM7)

 

次の間奏1のコード進行は解説済みのイントロの1~4小節を2回繰り返すというものなので解説は省略します

 

Dm(Ⅵm)CMaj(ⅤMaj) - B♭Maj(ⅣMaj) - AMaj(ⅢMaj)

 

次はAメロ1前半8小節を見ていきましょう

1コード辺り2小節ずつ進行している関係で4コードのみの進行となっていますが、よく見るとDm(Ⅵm)からディグリーネーム順に下がっていき、「ⅢMaj - Ⅵm」の擬ドミナント・モーションによって後半へと進行する作りになっています(Ⅲ7ではないために効力薄という意味で「擬」)

ここではDm(Ⅵm)を開始点とした「6543進行」をこういう形で循環進行となるように用いています

 

Dm(Ⅵm)CMaj(ⅤMaj) - FMaj(ⅠMaj)

Gm(Ⅱm) - Am(Ⅲm) - Gm(Ⅱm) - B♭Maj(ⅣMaj)

AMaj(ⅢMaj) - Gm7(Ⅱm7) - Am7(Ⅲm7)

 

次はAメロ1後半11小節を見ていきましょう

 

9~12小節目…直近のAMaj(ⅢMaj)の流れを承けてDm(Ⅵm)を開始点とした「651進行」

13~15小節目…今作の議題としてこの後話す「Ⅱ→Ⅳ」禁則(好ましくないコード進行)を含めた「2324進行」、

16~19小節目…「Ⅱ→Ⅳ」禁則の流れを承けて延長している「323進行」

 

という3段構成となっています

 

さて、成り行き上「Ⅱ→Ⅳ」禁則になってしまった「Ⅱm - ⅣMaj」の話についてですが、

 

僕が音楽理論を勉強していた時に参考にさせてもらった↑↑の情報の中にあった「SDm-SDm-D」ケーデンスで後ろ側にもいろいろなサブドミナントマイナーが使用されるというのを基にしています

Key=Dmとして作っていた当時は、

 

Dm(Ⅰm)CMaj(♭ⅦMaj) - FMaj(♭ⅢMaj)

Gm(Ⅳm) - Am(Ⅴm) - Gm(Ⅳm) - B♭Maj(♭ⅥMaj)

AMaj(ⅤMaj) - Gm7(Ⅳm7) - Am(Ⅴm7)

 

こんな感じだったわけです

Ⅳm - ♭ⅥMaj - ⅤMaj」という事で参考通りに作っていたのですが、いざメジャーキーに直してみたら「Ⅱm - ⅣMaj - ⅢMaj

バリバリ禁則(好ましくないコード進行)を使っていた事になっていたわけですねぇorz

マイナーキーという考えが紛らわしいのか、和声学の禁則なるものが厳しく設定しているのか、その辺の詳しい事は分かりませんが、聴いてみた感じで悪くなければそれで問題ないかと思います

僕もこれに関しては特に問題ないかなと思ってこのままにしています笑

禁則と言えど、絶対使ってはいけないというものではないのでどう使いこなすかは皆さん次第です

 

これがAメロ1の全容です

「Ⅱ→Ⅳ」禁則は「Ⅵ→Ⅰ」禁則と同様で逆走するように戻るというよりは次の段にリエントリーするみたいな感じをイメージしていますので、図の通りに段を増やしました

 

コード進行の細分化ですが、

 

6543+651+1232+4323

 

チャプターが切り替わるFMaj(ⅠMaj)の重複のみであとは綺麗に細分化出来ました

「Ⅱ→Ⅳ」禁則の部分も丁度そこの境目で区切れているので、解釈次第では禁則としなくても良いかもしれません

 

 

さて、今作は恋夢花火同様、Bメロがありませんのでこの後はサビ2に移ります

しかし、コード進行自体はサビ1と同じなので解説する事は特にありません

あっけないのですが、今作の1コーラスの解説がこれで終わりました笑

いつもならこのまま1コーラスの冒頭・結尾のコードの振り返りをするのですが、コード進行の解説前にお伝えしたサブドミナントに関する最近の気づきについて話すのを先にしましょう

ですが、文字数が怪しくなってきたので一度ここで区切ります

 

 

それではまた、次のブログでお会いしましょう

 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

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※ジャケット画像:太郎様

 

 

※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの

こんばんは

 

前回はAメロ1までコード進行の解説をして一旦終了しましたが、今回はその続きでBメロ1の解説から再開していきます

早速解説に移りましょう

 

AM7(ⅣM7) - BMaj(ⅤMaj) - EMaj(ⅠMaj) - G#m(Ⅲm)

AMaj(ⅣMaj) - BMaj(ⅤMaj) - Esus4(Ⅰsus4) - EMaj(ⅠMaj)

 

まずはBメロ1のコード進行から見ていきましょう

前半4小節は僕の愛用する「4513進行」、後半4小節はⅠsus4を使った「451進行」です

見慣れたものばかりなので改まって解説する事も特にないので次に行きます

 

AM7(ⅣM7) - BMaj(ⅤMaj) - Esus4(Ⅰsus4) - E7(Ⅰ7)

AM7(ⅣM7) - A#m7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5)) - BMaj(ⅤMaj) - Bsus4(Ⅴsus4) - B7(Ⅴ7)

 

次はBメロ2の10小節のコード進行です

Bメロ1と分けたのはドラムのリズムパターンが大きく変わる事やロック要素が急に強く出てくるためです

 

まずは1~4小節目ですが、こちらはBメロ1の1・2小節目と7・8小節目を合体させたアレンジとなっています

ただし、7・8小節目に関しては「Ⅰsus4 - ⅠMaj」だったものを「Ⅰsus4 - Ⅰ7」の二次ドミナント「Ⅰ7」を使ったアレンジに変更しています

Bメロ1の時の流れを忘れないようにという意味合いを込めてBメロ1の1・2小節目がここでも使われているというわけですね

 

5小節目以降はどう扱うのが良いか悩んだのですが、6小節一気に繋げて解説する事にしました

5~8小節目はAメロ1-1にも登場したA#m7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5))を使った半音上昇進行、9・10小節目はサビ1-1に移行するために「Ⅴsus4 - Ⅴ7」の延長分を加えたⅤsus4を使ったコード進行です

5小節目から複雑そうな動きをしているように見えますが、実際は「ⅣM7 - Ⅴ7」間に経過和音を差し込んでいるだけというのが皮肉な話です笑

同時に、経過和音を組み込む方法を知っていればたった2コードの進行を膨らませる事が出来る事を証明していますので、こういったやり方もあるのかと参考にしていただければ幸いです

 

Bメロ1の全容はこんな感じです

後半が少々難しいのですが、コード進行の細分化をするのであれば、

 

4513+451+451+145

 

Ⅰ71と見做す形で細分化してこうですかね

3・4コード単位で区切れていないから良い悪いという事ではないのですが、改めて細分化という視点でやってみると難しいものですね笑

 

EMaj(ⅠMaj) - BMaj(ⅤMaj) - C#m(Ⅵm) - G#m7(Ⅲm7)

 

次はサビ1-1の前半8小節のコード進行です

清々しいくらい何の捻りもないカノン進行の前半「1563進行」を使っています笑

捻ったものが多い中で急にシンプルなのがくるとビビると思いますが、それだけ僕の中で今作のサビはじっくり聴いてもらいたいから雑味のある事を減らしたというのをこのカノン進行に込めています

 

AM7(ⅣM7) - EMaj(ⅠMaj) - AM7(ⅣM7) - EMaj(ⅠMaj)

AM7(ⅣM7) - A#m7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5)) - BMaj(ⅤMaj)

 

次はサビ1-1の後半8小節のコード進行ですね

これパッと見た時に気づけた方はカノン進行を大分熟知されているなと感心するのですが、実はこの8小節を使ってカノン進行の後半「4145進行」を再現しています

 

9~12小節目はご覧の通り、「ⅣM7 - ⅠMaj」を単に反復しているだけです笑

これで4小節分の尺を稼いでいるという感じですね笑

 

次の13~16小節目のコード進行はAメロ1-1やBメロ2でも登場した今作を代表するA#m7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5))を使った半音上昇進行です

この「45進行」を先の反復「41進行」と合体させて「4145進行」が完成します

つまり、サビ1-1は16小節使ってカノン進行を体現していたという事になります

こうした方法もあるという事を参考にしていただければと思います

 

EMaj(ⅠMaj) - BMaj/D#(ⅤMaj/Ⅶ) - C#m(Ⅵm) - G#m7/B(Ⅲm7/Ⅴ)

 

次はサビ1-2の前半8小節のコード進行ですね

こちらは先のサビ1-1の前半8小節と同じくカノン進行の前半「1563進行」をベースとしていますが、異なる点はドミナントのコードだけ分数コードにしている事です

和声学の転回形のルールに従ってG#m7/B(Ⅲm7/Ⅴ)ドミナントになっているのはそのためです

ベース音で下行形ライン・クリシェを作る関係で次のAMaj(ⅣMaj)への進行が完全終止保留という事になりますが、こればっかりは仕方ないでしょう

ただ、こういうやり方でサビ1-1のシンプルなカノン進行との差をつけるのは楽曲の緊張感を与える意味では有効な一手です

 

AMaj(ⅣMaj) - BMaj(ⅤMaj) - Eadd9(Ⅰadd9) - EMaj(ⅠMaj)

F#m7(Ⅱm7) - D#dim(Ⅶdim)

 

次はサビ1-2の後半6小節のコード進行ですね

プレAメロの後半やAメロ1-2の後半と同じ形をしていますので解説する事は特にありません

強いて言うなら、D#dim(Ⅶdim)の解決先であるEMaj(ⅠMaj)が同セクション内ではなく、間奏2の冒頭にある作りとなっているのが先の2セクションとの違いですね

 

サビ1の全容はこんな感じです

Chapter 5にまで達したのは11曲目の茜空以来ですね笑

 

さて、コード進行の細分化ですが、

 

1563+414+145+1563+451+125

 

青の部分を無理やり「414」と区切るのはどうかと思いましたが、そうしないと大分歪な重複をする細分化になってしまうのが予想されたため、止む無くこのように処置しました

自分で作っておいて難ですが、久しぶりに細分化に手を焼かせる楽曲に遭遇しました笑

 

 

さて、プレAメロから始まる今作の1番までの解説を修了しました

残りのセクションの解説の前に今作の1番の各セクションの冒頭・結尾のコードの配置を図で確認しておきましょう

 

 

プレAメロ冒頭ⅠM7と見做していたらAメロ1と共に冒頭と結尾が同じセクションが2つ存在していた事になりますが、まぁそこはコード進行の流れに従ってN.C.冒頭とする事にしました

 

一見するとバラバラのように見えますが、Bメロ1だけⅣM7冒頭としてあとはⅠM7冒頭というさよならは言わないよと似た動きをしています

もしこれを全てⅠM7冒頭としていたらワンパターン化していたので、それを避けるためにBメロ1で動きを変えたという感じになります

空気を換える役割としてもBメロ1は重要なセクションとしての位置づけになる事が多いので、どうしてもこうなってしまいがちですがね笑

 

結尾ドミナント関連のコードが大半を占めています

半終止完結とするのは定番ですね

 

 

ここからはいつものように残りのセクションの引用元を箇条書きでまとめていきましょう

解説が必要と判断されたセクションにだけ★をつけます

 

間奏2…間奏1を引用

Aメロ2-1…Aメロ1-1を引用

★Aメロ2-2…Aメロ1-2を引用、13~16小節目だけこの後解説

サビ2-1…サビ1-1を引用

★サビ2-2…サビ1-2を引用、15~18小節目だけこの後解説

★Cメロ…この後解説

ラスサビ1…サビ1-1を引用(Key=Fとした状態で)

★ラスサビ2…サビ1-2を引用(Key=Fとした状態で)、15~18小節目だけこの後解説

ラスサビ3…ラスサビ2の13~16小節目を引用(EMaj(ⅠMaj)の分2小節延長)

間奏3…N.C.なので解説するポイントなし

プレAアウトロ…プレAメロを引用(Key=Fとした状態で)(FMaj(ⅠMaj)の分2小節延長)

 

以上です

★のついている4セクションの一部のコード進行のみ解説して終了したいと思います

 

AM7(ⅣM7) - A#m7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5)) - Bsus4(Ⅴsus4) - B7(Ⅴ7)

 

まずはAメロ2-2の13~16小節目のコード進行からですね

こちらはBメロ2の5小節目のBMaj(ⅤMaj)2小節を除いて準Bメロ風を装ってAメロ2-2に挿入した4小節になります

スローテンポの楽曲故にこれで更にBメロを設けたら演奏時間がいたずらに伸びてしまうという懸念があったためにこうした解決をしましたが、これ以上歌詞が思いつかなかったというのが正直なところです笑

これで本当にBメロまで歌詞を作っていたら演奏時間が7分を超えていたかもしれないので、これでちょうど良かったと思います

 

作ってる本人としては自覚はないけど気づいたら演奏時間が長いなんて事は割とありがちな話です笑

そうならないようにするためにはどこに無駄があって上手く調整出来るかっていう引き算の力が必要になるのですが、実は足し算を知らないと本当の意味で調整する事は出来ません

7分台だったものをCメロ(ギターソロ並行)を新設して6分台に短縮する事に成功したPLEDGEの件を踏まえると、余剰分があるからコンパクトに出来るんであって、余剰がない状態ではコンパクトにするのはかなり困難を極めます(その要素が少ないから)

東方自作アレンジのエクステンドリメイクをしていて改めて思いましたが、全体のバランスを考えながら延長していく方が結構大変ですので、今作はその要素はほぼないのでこの形で良いと個人的には納得しています

 

EMaj(ⅠMaj) - EM7(ⅠM7) - E7/D(Ⅰ7/♭Ⅶ) - E6/C#(Ⅰ6/Ⅵ)

 

次はサビ2-2の15~18小節目ですが、こちらはプレAメロに登場したライン・クリシェを組み込んだものになります

Ⅰ7だろうと関係なくⅠ6/Ⅵを使ってる辺りが良い度胸しているなと自分でも思っています笑

前編でも話しましたが、分子のコードを全てⅠMajに統一してベースライン・クリシェだけの動きにすれば「Ⅰ7/♭Ⅶ - Ⅰ6/Ⅵ」という進行に対して理論重視の方々から注意を受ける事は減るかもしれません笑

 

F#m7(Ⅱm7) - G#m7(Ⅲm7) - AM7(ⅣM7) - A#m7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5)) - BMaj(ⅤMaj) - Csus4(Ⅴsus4) - C7(Ⅴ7)

 

※:Key=F

 

次はCメロの8小節のコード進行ですが、こちらはAメロ1-1の後半に登場する「2345進行」にBメロ2の5~10小節目を合体させたものになります

しかも、調性感のない Csus4(Ⅴsus4)の性質を利用して転調前のBMaj(ⅤMaj)の前に持ってくる事でドミナント転調をこれで成立させています

 

半音上昇転調は転調前のKeyとの間でピボットコードらしきものはないのでトニックに戻してから転調するか、コードなしの無音(もしくはドラムなどはアリ)を絡めるか、あるいは今回のようにドミナント転調を使うといった感じで解決すれば上手くいくでしょう

一応これで転調前のEMaj(ⅠMaj)、もしくは転調後のFMaj(ⅠMaj)を介したという事にして成立させてはいる(Csus4(Ⅴsus4)をそれ代わりにした笑)ので、一応違和感なく転調出来たと思われます

 

FMaj(ⅠMaj) - Fadd9(Ⅰadd9) - FMaj(ⅠMaj)

 

ラスサビ2の15~18小節目の解説が最後になります

一見すると何の変哲もないだらけのコード進行ですが、これはラスサビ2の9~12小節目のコード進行

 

AMaj(ⅣMaj) - BMaj(ⅤMaj) - Eadd9(Ⅰadd9) - EMaj(ⅠMaj)

 

を再度使う予定だったものを

 

FMaj(ⅠMaj) - Fadd9(Ⅰadd9) - FMaj(ⅠMaj)

 

直前のⅡm7 - Ⅶdim」による偽-の流れを汲んで「ⅣMaj - ⅤMaj」をFMaj(ⅠMaj)に凝縮する形でアレンジしたものになります

この辺のバランスが難しいもので...笑

 

 

これにてFragranceの解説を修了します

先月から「改」の時のカノン進行・王道進行ルーツという視点で4コード単位での解説をしてきた内容から大きく見直しを行い、今作含めた17曲分の新解釈でのコード進行の解説がようやく終わりました

次回からは「改」として現行の解説を継続していきます

 

ブログなのを良い事に色々とごちゃごちゃ変えまくって申し訳ございませんでしたが、より納得のいく形で皆さんに情報を受け取ってもらう事を最優先としたいので、引き続き情報が二転三転する事についてご理解・ご協力をお願い申し上げますm(_ _)m

 

 

それでは今回はここまで

次回のブログでまたお会いしましょう

 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

Fragranceの音源はこちら↓↓

 

「不器用な想いを音で描く」を信条に、SoundCloudにオリジナル楽曲と東方自作アレンジを公開中です

興味があれば聴きに来て下さい♪

 

 

※ジャケット画像:太郎様

 

 

※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの

こんにちは

前回のOpen your mind同様、こちらも2024.12.17に公開していたものですが、歌詞の内容よりもコード進行の組み立て方を中心とした解説を増やす形に改良し、より実践的な曲作りの参考資料としてご活用いただけるよう「改」の字を付記して2025.8.4に更新しましたが、いくつかブログを更新していく中でコード進行の解説を再度見直したいと考え、コード進行の解説のみ改訂した「改2」を最新版とする形で再度更新しました

 

改めまして、オリジナル楽曲「Fragrance」の歌詞とコード進行(最新表記)を公開します

最愛の女性の亡き後、後悔と悲しみに苛まれる男性をその女性が夢の中に現れて励ますという慈愛の姿を描いたバラードソングです

 

音源はこちら↓↓

 

UTA's No.17(Chaso's No.33)

Fragrance

歌:GUMI(V6)

作詞・作曲・編曲:UTA

 

 

「久しぶりだね…元気にしてた?」  笑顔で僕を待つ君

なぜ夢の中に君がいるの? 不思議に思いつつ微笑む

 

今日はいつもより 風が強く吹いている

吹き荒れる中に潜む穏やかさに その意味を見出す

その風にのって 薫るこの甘い匂いは

いつも君がつけていたシャネルの香水の薫りに似ている

 

人の命は儚く 限られた時の中を生きる

もう逢えないと思っていたのに 溢れる涙(おもい)が止まらない

 

「会いたかったんだ あなたに…」

「伝えきれなかった思い 伝えに…」

「ごめんね…あなたより先立ってしまって…」

「何度生まれて 何度死んでも…」

「大好きなあなたの元へ帰りたい…」

「もっと一緒にいたかったけど…」

「思い出は胸(ここ)にあるから…」

 

今日はいつもより 風が弱く吹いている

大人しい中に潜む懐かしさに 胸が痛くなった

その風にのって 薫るこの甘い匂いは

気づいてないフリをしていたけど やっぱりこれは君なんだね

 

「やっと分かってくれたんだね…」

「この風にのって薫る香りを…」

「いつでも…あなたの行く道を照らすから…」

「一緒に過ごした時間は…」

「短すぎてすごく寂しいけれど…」

「あなたと描いた時間(おもいで)は…」

「幸せに満ちたものでした…」

 

出来るならもう一度 君に会いたい…

 

「最後に叶えてほしいわがまま…」

「願いを一つだけ聞いてほしい…」

「お別れのkissをして…旅立つ最後の思い出に…」

「大丈夫だよ…あなたなら…」

「みんなに愛されているんだもの…」

「前を向いて 振り返らずに…」

「私の分まで幸せに…」

 

「あの場所で続き 聞かせてね…」

 

窓から照らす陽(ひかり)浴びて 夢から目覚める僕

窓を開け 感じる 優しい風 甘い薫りが僕を包む

 

 

元々この曲は男性ボカロのWIL(ZOLA Project)に歌わせていたもので、Key=Cでシャッフルを使ったスウィングっぽい軽快さのあるバラード寄りの曲でした

それがとある日の夢の中で今のメロディに近しい音が流れ、新作として作るか、既存曲のリメイクとして作るか悩んだ末に「今作のリメイク」に辿り着き、ボカロをGUMIに変更し、女性目線でのメッセージを強めたバラード調として大きく生まれ変わりました

 

 GUMIに替えた事で歌詞に込められた世界観により深みが増したので、歌詞の中で入れ替わる男性(サビ以外)と女性(サビ)の両視点での想いを想像しながらお楽しみ下さい

なお、サビの「 」の歌詞が女性視点という意味で表記しています

 

 

ここからはコード進行の解説に移ります

 

通常コード表記

Key=F

★BPM:78

 

プレAメロ(Key=E)

N.C.、 |    |

E   |    |EM7/D#   |    

E7/D、   |E6/C#、   |F#m7/B、   |G#m、   |

A   |B   |Eadd9、   |E   

F#m7、   |D#dim、   |E   |    

 

間奏1(Key=E)

EM7   |    |C#m7、   |    |

F#m7、   |    |Bsus4、   |B7   

 

Aメロ1-1(Key=E)

E   |    |B/D#   |    

AM7/C#   |B   |G#m、   |    |

A   |B   |E   |F#m7、   |

G#m7、   |AM7   |A#m7(♭5)、   |B   

 

Aメロ1-2(Key=E)

E   |    |B/D#   |    

AM7/C#   |B   |G#m、   |    |

A   |B   |Eadd9、   |E   

F#m7、   |D#dim、   |E   |    

 

Bメロ1(Key=E)

AM7   |B   |E   |G#m、   |

A   |B   |Esus4、   |E   

 

Bメロ2(Key=E)

AM7   |B   |Esus4、   |E7、   |

AM7   |A#m7(♭5)、   |B   |    

Bsus4、   |B7   

 

サビ1-1(Key=E)

E   |    |B   |    

C#m、   |    |G#m7、   |    |

AM7   |E   |AM7   |E   

AM7   |    |A#m7(♭5)、   |B   

 

サビ1-2(Key=E)

E   |    |B/D#   |    

C#m、   |    |G#m7/B、   |    |

A   |B   |Eadd9、   |E   

F#m7、   |D#dim、   |

 

間奏2(Key=E)

EM7   |    |C#m7、   |    |

F#m7、   |    |Bsus4、   |B7   

 

Aメロ2-1(Key=E)

E   |    |B/D#   |    

AM7/C#   |B   |G#m、   |    |

A   |B  |E   |F#m7、   |

G#m7、   |AM7   |A#m7(♭5)、   |B   

 

Aメロ2-2(Key=E)

E   |    |B/D#   |    

AM7/C#   |B   |G#m、   |    |

A   |B   |Eadd9、   |E   

AM7   |A#m7(♭5)、   |Bsus4、   |B7   

 

サビ2-1(Key=E)

E   |    |B   |    

C#m、   |    |G#m7、   |    |

AM7   |E   |AM7   |E   

AM7   |    |A#m7(♭5)、   |B   

 

サビ2-2(Key=E)

E   |    |B/D#   |    

C#m、   |    |G#m7/B、   |    |

A   |B   |Eadd9、   |E   

F#m7、   |D#dim、   |

E   |EM7/D#   |E7/D、   |E6/C#、   |

 

Cメロ(Key=E)

F#m、   |G#m7、   |AM7   |A#m7(♭5)、   |

B   |    |Csus4※1、   |C7※1   

 

ラスサビ1

F   |    |C   |    

Dm、   |    |Am7、   |    |

B♭M7   |F   |B♭M7   |F   

B♭M7   |    |Bm7(♭5)、   |C   

 

ラスサビ2

F   |    |C/E   |    

Dm、   |    |Am7/C、   |    |

B♭   |C   |Fadd9、   |F   

Gm7、   |Edim、   |

F   |    |Fadd9、   |F   

 

ラスサビ3

Gm7、   |Edim、   |

F   |    |    |    

 

間奏3

N.C.、   |    |    |    |

 

プレAアウトロ

F   |    |FM7/E   |    

F7/E♭、   |F6/D、   |Gm7/C、   |Am、   |

B♭   |C   |Fadd9、   |F   

Gm7、   |Edim、   |F   |    

F   |    Fin.

 

 

★:BPM=156(コード進行表記上)

※1:Key=F転調

白:4分音符間隔

、:8分音符間隔

 :2/4拍子

:トニック主和音関連

:トニック代理和音

:サブドミナント主和音

:サブドミナント代理和音

:ドミナント主和音

:ドミナント代理和音

:コードの機能なし

:二次ドミナント「Ⅰ7」

 

 

ケーデンスや終止についてはEndless Storyを引き継いで対応していきますので、詳しい情報は当該ブログで一度ご確認下さい

 

全体的な傾向としてはこれまで紹介してきたオリジナル楽曲達の中で使っていた応用パターンを複合した感じとなっています

1から順に見ていきましょう

 

N.C.×1.5

EMaj(ⅠMaj) - EM7/D#(ⅠM7/Ⅶ) - E7/D(Ⅰ7/♭Ⅶ) - E6/C#(Ⅰ6/Ⅵ) - F#m7/B(Ⅱm7/Ⅴ) - G#m(Ⅲm)

 

今作で初めて登場した「プレAメロ」

冒頭サビは度々使いますが、AメロやBメロを冒頭に使うセクションの楽曲はそう多く作ってはいないので、そういった意味でも貴重な楽曲の1つでもあります

 

さて、コード進行の解説に移りたいのですが、始めのN.C.の1.5小節はボーカルのために設けたものになるので語る事は特にありません

重要なのは次の8小節です

 

この8小節はいつものベースライン下行形ライン・クリシェを中心としたコード進行としているのですが、色んな意味で掟破りをしまくっています笑

まずは「ⅠMaj - ⅠM7/Ⅶ - Ⅰ7/♭Ⅶ - Ⅰ6/Ⅵ

これまでもルート音変化型のライン・クリシェを何度か活用してきましたが、今作ではあえてで全て貫いています

本当ならⅠ7/♭Ⅶの次にドミナント・モーションでⅣ(M7)に進行するのが定石ですが、それを堂々と破ってⅠ6/Ⅵに進行させています笑

理屈云々では語れない、関連の響きを優先した耳だけの都合で再現したものになります笑

 

と言いつつも、分子のコードを全てⅠMajで統一し、ベース音だけクリシェとなるようにしてⅠMaj/♭Ⅶとすればトライトーンによるドミナント・モーション以外の選択肢を増やす事が可能になります

Ⅳ(M7)以外の選択肢が出てきても不思議ないと論理だてて立証するにはこれではパンチが弱いですし、分子にも7度音を置いてしまうと鬱陶しく感じてしまいやすいので、ここは今後の見直しポイントの1つとして検討したいと思います

 

さて、このコード進行はⅠ6/Ⅵ以降も続きがあり、次に来るのが何とF#m7/B(Ⅱm7/Ⅴ)

B7sus4(9)(Ⅴ7sus4(9))を分数コードで模したsus4系分数コードですが、ここではその後に続くG#m(Ⅲm)との上昇進行を形成したいのと、直近のC6/A(Ⅰ6/Ⅵ)から承けた流れを維持するためにF#m7/B(Ⅱm7/Ⅴ)を選択したのでしょう

sus4系分数コードを知らないと出来ない超応用アレンジです

また、今回に関しては--として組んでいるわけではないので、B7sus4(9)(Ⅴ7sus4(9))の代役という事でドミナントとして機能させています

 

ところでUTAさん

私としてはやはり--を組みたいのですが、

 

EMaj(ⅠMaj) - EM7/D#(ⅠM7/Ⅶ) - E7/D(Ⅰ7/♭Ⅶ) - E6/C#(Ⅰ6/Ⅵ) - F#m7/B(Ⅱm7/Ⅴ) - G#m/B(Ⅲm/Ⅴ)

 

という風な--とするのはどうでしょうか?という質問が飛んで来たら僕は大はしゃぎします笑

結論としてはもちろん「アリ」です

これも理論を実践の場でどう応用するかという柔軟な発想が大事になるのですが、要は--特有の強4度進行が"結果的"に再現出来ていればいいわけですから、直近の流れを考慮してG#m/B(Ⅲm/Ⅴ)として繋ぐというのも当然アリなわけです

 

今回における--で大事なのは理論通りの--を組む事ではなく、C6/A(Ⅰ6/Ⅵ)から承けている「123進行」上という条件下で--を組むというものですので、--のために直近までの流れを大きく変えるというのは好ましくありません

じゃあどこでそれを再現するかと言えばコードトーン内

これはライン・クリシェの定義を--に当てはめる形でコード内の音程で--となるように結び付ければ良いのです

今回で言えば、G#m/B(Ⅲm/Ⅴ)とした事でF#m7/B(Ⅱm7/Ⅴ)からの「(P5)」の音程をベース音で引き継いでいる事になりますので、G#m/B(Ⅲm/Ⅴ)内のB(m3=Ⅰ6から見たP5())と合わせて--感をより強調出来るという点ではG#m(Ⅲm)とするより効果的かもしれません

誤解のないよう補足しますが、コードトーン内での--G#m(Ⅲm)の時点でも成立していますので、ベース音B(m3)を加えるか否かの楽曲の空気感やその後に繋ぐコードによってどうするかという話がしたいだけでG#m(Ⅲm)だとダメという意味ではありません

 

これを踏まえた上でとなるコードをどのコードで表現するのかというのが個々の制作者毎で答えを導き出していただければ良いという感じですね

ではUTAは続きのコード進行をどのように作り上げたのでしょうか?

 

AMaj(ⅣMaj) - BMaj(ⅤMaj) - Eadd9(Ⅰadd9) - EMaj(ⅠMaj)

F#m7(Ⅱm7) - D#dim(Ⅶdim) - EMaj(ⅠMaj)

 

その続きとなるプレAメロ後半の8小節のコード進行がこちらです

AMaj(ⅣMaj)を冒頭にした9~12小節目(N.C.の分は除いてカウント)はⅠadd9を使った「451進行」となっています

 

コードトーン内で--が出来ていますね

見た目のコードは--ではなくとも、コードトーン内でどこかしらに--っぽい動きが出来ていればそれでも良いというのが今回の例で示した「1234進行」で作る特殊な--です

--と聞くとどうしても「Ⅱm7Ⅴ7Ⅰ(M7)」を思い浮かべがちですが、個別の強4度進行自体はコードを組んでいる中で無意識レベルで成立するような作りをしている事もあったりするものなんですよね

ただ、空港の保安検査の如く細々とチェックしていたら疲れますし、そういった事を意識して制作していたら反って不自然な楽曲になってしまいますので、耳で聴いた感じで納得出来ればOKくらいにメリハリもって制作してもらうのが良いかと思います

 

ところで、次の13~16小節目がまた独特な作りになっているのですが、15~18小節目は一見すると--っぽいのですが、セオリー通りにやったらつまらないとハーモニック・メジャースケールのⅦdimを引っ張り出してⅤ(7)代わりにアレンジしたものになっています

元々Ⅴ7(♭9)がルーツにあるコードなので代用可能ではありますが、上手く流れを組めたかは正直何とも言えません

場合によってはシンメトリック・ディミニッシュスケールを使ってコード感をなくすという手を使うのもアリかもしれないし、ここに関してはまだしっくりくる着地点が見つかっていません

これも追々の課題として検討していきたいと思います

 

こちらがプレAメロの全容です

様々難しそうな事をしていますあが、大元のコード進行に表記し直して細分化してみると、

 

123+451+251

 

D#dim(Ⅶdim)B7(Ⅴ7)の代替案として用いていますが、メジャースケールにおける「271進行」というわけではないので、ここでは「251進行」として表記します

重複なく綺麗に細分化出来ましたね

 

EM7(ⅠM7) - C#m7(Ⅵm7) - F#m7(Ⅱm7) - Bsus4(Ⅴsus4) - B7(Ⅴ7)

 

次は間奏1の8小節を見てみましょう

こちらは循環進行の代表格である「1625進行」をBsus4(Ⅴsus4)を挟んでアレンジしたものを使っています

ここのセクションはピアノとアコギを中心としたメロディ作りにしている事もあり、Bsus4(Ⅴsus4)以外皆4和音としてしっとりとした雰囲気を演出しています

曲の雰囲気に合わせて3和音でいくか4和音でいくか使い分けられるようになる事で更に味わい深い楽曲に昇華する事も可能でしょう

これをその参考資料として学びにしていただければと思います

 

正直これだけなので図は要らないかなと思いつつも一応用意しました

コードの細分化については先程「1625進行」とお伝えしたのでいいですよね?笑

 

EMaj(ⅠMaj) - BMaj/D#(ⅤMaj/Ⅶ) - AM7/C#(ⅣM7/Ⅵ) - BMaj(ⅤMaj) - G#m(Ⅲm)

 

次はAメロ1-1の前半8小節のコード進行を見ていきましょう

さて、こちらは8小節使って5コードで進行しているというものになりますが、BMaj(ⅤMaj)まではカノン進行の前半「1563進行」を彷彿とさせるような形で「R(P1)-M7-M6-P5」の下行形ベースライン・クリシェを使っています

そうなるとG#m(Ⅲm)は余り物感が出てしまいますが、

 

EMaj(ⅠMaj) - BMaj/D#(ⅤMaj/Ⅶ)

AM7/C#(ⅣM7/Ⅵ) - BMaj(ⅤMaj) - G#m(Ⅲm)

 

4小節単位で区切った元々の形はこうなので、「453進行」の一員として組まれているという見方が正しい見方になります

 

AMaj(ⅣMaj) - BMaj(ⅤMaj) - EMaj(ⅠMaj) - F#m7(Ⅱm7)

G#m7(Ⅲm7) - AM7(ⅣM7) - A#m7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5)) - BMaj(ⅤMaj)

 

次はAメロ1-1の後半8小節のコード進行ですね

9~12小節目はスリーコード+F#m7(Ⅱm7)の「4512進行」、13~16小節目はGRAND FINALEの時にも使用したA#m7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5))を挿入した「345進行」です

D♭(C#)ジャズ・マイナースケールのⅥm7(♭5)をメジャーキーに変換してディグリーネーム表記が♭Ⅴm7(♭5)に変わったものですが、AM7(ⅣM7)と構成音が同じ(ルート音以外)という事からサブドミナントとして扱っています

ただし、A#m7(♭5)(♭Ⅴm7(♭5))の部分だけD♭(C#)ジャズ・マイナースケールに従ったメロディ作り(A→A#、B→C)をする事には注意が必要です

 

EMaj(ⅠMaj) - BMaj/D#(ⅤMaj/Ⅶ) - AM7/C#(ⅣM7/Ⅵ) - BMaj(ⅤMaj) - G#m(Ⅲm)

 

次はAメロ1-2の前半8小節のコード進行ですが、こちらは先のAメロ1-1の前半8小節と同じなので、解説済みとして省略させていただきます

 

AMaj(ⅣMaj) - BMaj(ⅤMaj) - Eadd9(Ⅰadd9) - EMaj(ⅠMaj)

F#m7(Ⅱm7) - D#dim(Ⅶdim) - EMaj(ⅠMaj)

 

次はAメロ1-2の後半8小節なのですが、こちらもプレAメロの後半8小節と全く同じなので解説済みとして省略します

という事でAメロの解説はこれで以上になります笑

 

Aメロ1の全容はこんな感じです

懐かしの応用アレンジも含まれたこのセクションのコード進行を細分化すると、

 

1545+453+451+2345+1545+453+451+251

 

で示した重複は成り行き上5コード進行と歯切れが悪いのでこうならざるを得ないですね...

 

ところで、で示したAメロ1-1の9~16小節目の解説時に13~16小節目のコード進行を「345進行」という風に言いましたが、小節の都合で便宜上言っただけで個人的にはB6(Ⅴ6)に転回可能なG#m7(Ⅲm7)を冒頭に置くのは好ましく思っていません

直前のF#m7(Ⅱm7)を冒頭にした「2345進行」という見方をしていただくのがしっくりくるかと思いますので、細分化についてもで示した通りの切り分けをしています

 

 

「改」の時と同様の展開で一旦ここまでとさせていただきます

次回はBメロ1から解説していきます

 

 

それではまた、次回のブログでお会いしましょう

 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

「不器用な想いを音で描く」を信条に、SoundCloudにオリジナル楽曲と東方自作アレンジを公開中です

興味があれば聴きに来て下さい♪

 

 

※ジャケット画像:太郎様

 

 

※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの

こんにちは

 

前回は今作の最も重要なポイントとなる序盤のコード進行の解説をしっかりした関係で文字数を大分使ってしまったため、Aメロ1までで解説を留めましたが、今回は後編としてBメロ1から解説を再開していきます

 

CMaj(ⅣMaj) - DMaj(ⅤMaj) - BMaj(ⅢMaj) - Em(Ⅵm)

CMaj(ⅣMaj) - DMaj(ⅤMaj) - D#dim(♭Ⅵdim) - Em(Ⅵm)

 

早速Bメロ1のコード進行の解説に移りましょう

まずは前半8小節のコード進行ですが、

 

1~4小節:Ⅲ7を使った王道進行

5~8小節:♭Ⅵdimを使った王道進行

 

これまでもよく見てきたものばかりですね笑

まぁ大体マイナー系の楽曲はこれで立ち回れる事が多いのでこうなりがちです笑

 

CMaj(ⅣMaj) - DMaj(ⅤMaj) - BMaj(ⅢMaj) - Em(Ⅵm)

CMaj(ⅣMaj) - DMaj(ⅤMaj) - BMaj(ⅢMaj) - N.C.※1

 

※1:Key=C転調

 

Bメロ1の後半10小節を一気にまとめました

まぁ前半の流れを繰り返しているような感じなので特段言う事はないのですが、強いて言うなら最後18小節目のN.C.

ここはメロディ隊の演奏を休ませる代わりにドラムのクラッシュシンバルのロールが入りますが、実はこのタイミングでボーカルのメロディをKey=Cに転調させています

※1はそれを意味して表記したものになります

以前にも転調の話をしましたが、音程を必要としない転調というのはそれまでの流れを止めて転調する事になるので、極端に言えば直前のKeyと全く関連性のないKeyに転調させる事も理屈上可能という事になります

だからといって言葉通りにそれを実行してしまうと楽曲全体で見た時に違和感を覚えてしまうため、直前までの展開を考慮した上で転調先を選定するというのは言うまでもありません

今作ではKey=Gの下属調の関係にあるKey=Cに転調させているので、近親調同士の連動した繋がりを持たせた転調としています

 

Bメロの全容がこちらです

見事なまでに4536進行がズラリと並んでいますね笑

あれだけ序盤で難しい動きをしておきながら見慣れたコード進行ばかり並べるこの安定感

落差が激しすぎて自分でも笑ってしまいます笑

 

まぁこうした展開もあってもいいかなと思いながらコード進行の細分化をしましょう

と言っても、

 

4536+4536+4536+453

 

からのN.C.完結という事で新たに見つかったパターンのコード進行はなし笑

次はKey=Cに切り替わったサビ1のコード進行を見ていきましょう

 

FMaj(ⅣMaj) - GMaj(ⅤMaj) - Am(Ⅵm) - CMaj(ⅠMaj)

FMaj(ⅣMaj) - GMaj(ⅤMaj) - Amadd9/B(Ⅵmadd9/Ⅶ) - Am/C(Ⅵm/Ⅰ)

 

これがサビ1の前半8小節のコード進行です

1~4小節目は禁則混じりの「4561進行」です

ここは元々Key=Amとして制作していたのでマイナーキーで逆転するから禁則にはならないという屁理屈の名の下で組んでいましたが、メジャーキー視点で見なおした今、そんな屁理屈は通用しません笑

まぁポピュラー音楽において定石めいてる部分もあるくらい良く使われる手法ではあるので、大目に見てやって下さい笑

 

次の5~8小節目は少々厄介ではあるのですがかなり重要なポイントになるコードがあります

おそらくSNSに発信している楽曲の中でお初公開になるであろうAmadd9(Ⅵmadd9)

何がポイントかと言えばadd9のマイナコード版という事です

 

そこはadd9で良いのでは?

 

と思った方も多いかと思いますが、実はこれはsus4にメジャー・マイナーが存在しないのと同じくらいとても大事な話になります

これを無視してadd9は語れません

 

これまでコードについて様々学んで理解されている方ならこの表を見れば僕が言わんとしている事が分かると思いますが、実はadd9にはとある弱点が存在しています

それは、

 

メジャーコード+9th

 

元を正せばM7(9)の長7度を抜いて準テンションコードっぽく振る舞えるようにしたような姿をしているため、それがsus2の側面をもったコードにも見える時があります

sus2は3度音を長2度にしたものでsus4同様3度音は存在しませんが、厄介な事にadd9のとあるギターのコードフォームで、

 

:開放弦

:使用しない弦

 

こういうパターンのものが存在します(が押さえる各弦のフレット)

よく見てみると3度音がありません

そう、これ実はAsus2と言っても決して間違いではないややこしいコードフォームなのです

先の表と合わせて察しがついた方はさすがですが、これ実は構造上Amadd9も適用出来てしまいます(3度音がないから)

つまり、このコードフォームの中に「add9・sus2・madd9」の3つのコードの意味が混在している事になりますので、add9がこのフォームである事を当たり前のように認識したままコードを組み立ててしまうと、こういった誤りが生じる可能性が出てきます

 

FMaj(ⅣMaj) - GMaj(ⅤMaj) - Aadd9/B(Ⅵadd9/Ⅶ) - Am/C(Ⅵm/Ⅰ)

 

先のサビ1の5~8小節目のAmadd9/B(Ⅵmadd9/Ⅱ)Aadd9/B(Ⅵadd9/Ⅱ)に差し替えたのですが、この時だけ「C#」というKey=Cにはない音程を含める事になってしまうため、調性が狂ってしまう可能性が出てきてしまいます

先のコードフォームはあくまでギターにおいてそういった弾き方をしてもadd9などと見做せると言われているだけで、その認識のまま「ギターでadd9弾くからここのコードはadd9で!」といった一方的な考えで楽譜上に反映していいというものではありません

なぜなら、ここまでの話はギター単体の話をしているだけで、他の楽器の事は考慮していないからです

 

add9は長3度を含んだ準テンションコードなので、使う以上は当然長3度を意識してメロディを組み立てないといけません

ギターで長3度を省略したのであれば、他の楽器で長3度を含めて全体通してadd9を表現するとするのがお作法的に好ましいやり方です

今回のようにマイナーコードの手前で使いたいなら原曲キーに準じる形でmadd9として使うのがセオリーです

それを理解した上で先の短3度を省略したコードフォームでAsus2っぽく演奏する分には問題ないでしょう

 

これが今回Ⅵmadd9を使った意義です

3度音を含んでしまっている以上、調性感を持たなくしたsus4やsus2のように器用に立ち回れないこのコードをどう扱えばいいのか

実践的な扱い方について少しでも参考になれば幸いです

 

FMaj(ⅣMaj) - GMaj(ⅤMaj) - E7(Ⅲ7) - Am(Ⅵm)

FMaj(ⅣMaj) - E7(Ⅲ7) - Aadd9/B(Ⅰadd9/Ⅱ)※2 - AMaj(ⅠMaj)※2

 

※2:Key=A転調

 

次はサビ1の後半8小節のコード進行ですが、9~2小節目はⅢ7を使った定番の王道進行、13~16小節目はadd9を使ったフレーズモジュレーション(トニック転調の1つ)です

おっと、先程Ⅵmadd9の話をしたばかりなのですがもう出てきましたね笑

元を正せば、

 

FMaj(ⅣMaj) - E7(Ⅲ7) - Aadd9/B(Ⅵadd9/Ⅶ) - AMaj(ⅥMaj)

 

こういう事です

気づいた方はすごいのですが、このコード進行は「Ⅲ7 - ⅥMaj」のドミナント・モーションで繋がっているものになります

元々このセクションをKey=Amとして制作していた関係で当時の僕はこうした展開を組んでいたのでしょう

 

ですが皆様もご存知の通り、ダイアトニックコードにⅥMajなどというものは存在しませんし、Key=Cにはない「C#」を含んでいます

このⅥMajがダイアトニックコードとして存在出来るような条件で調整してやらないといけないわけなのですが、それがⅥadd9/Ⅶがノンダイアトニックコードである事を利用した「Ⅰadd9/Ⅱ - ⅠMaj」のフレーズモジュレーション

カナシミノサキニFREEZE BREATHで紹介した「Ⅵsus4 - ⅥMaj」を使ったフレーズモジュレーションをⅥadd9(Ⅰadd9)で行ったものになります

見方を変えれば、

 

FMaj(♭ⅥMaj) - E7(Ⅴ7) - Aadd9/B(Ⅰadd9/Ⅱ) - AMaj(ⅠMaj)

 

Key=Aのパラレルマイナー(Key≒Am)のコード進行を拝借した「Ⅴ7 - ⅠMaj」のドミナント・モーションとも言えるでしょうこれが「Ⅲ7 - ⅥMaj」の実態です

故に、Key=Aに転調したものとしてディグリーネームも注釈付きで「Ⅰadd9/Ⅱ - ⅠMaj」という風に表記しています

特にⅥsus4Ⅵadd9Ⅵm7トニックである事からもフレーズモジュレーションでちょっとした転調感を出したい時に非常に有効です

Ⅵmadd9の運用方法もお伝え出来ましたので、sus4・add9・madd9を使いこなして彩り豊かな世界観のある楽曲作りを楽しんで下さい

 

これがサビ1の全容です

最後はKey=Aに転調しているという事で色替えにてその意味を示しています

 

コード進行の細分化ですが、

 

4561+456+4536+451

 

最後は「456」としてしまうと意味が少し違うので、「451」としました

下手な重複もなく、綺麗に細分化出来ましたね

 

 

今作も様々な挑戦をしていますが、これにてOpen your mindの1コーラスの解説を終了します

残りのセクションの解説の前に、まずは今作の1番の各セクションの冒頭と結尾のコードの配置を図で確認しておきましょう

 

 

冒頭に関してはⅥm7ⅣM7が半々という感じでマイナー寄りな感じは出ていますね

 

そんな中、結尾はトリッキーな動きを特に後半はしています

今作は今までと違って結尾のコードが原曲キーではなくなっているため、転調先のKeyの名前も追記する形で原曲キーのダイアトニックコードではない事を示しています

こういう作り方もあるんだなというのを参考にしていただければ幸いです

 

 

さて、ここからはいつものように各セクションの引用元をまとめていきましょう

例の如く、解説する必要があると判断されたセクションは★をつけて後に解説します

 

間奏1…イントロ2を引用

Aメロ2…Aメロ1-2を引用

★Bメロ2…Bメロ1を引用、13~16小節目だけこの後解説

サビ2…サビ1を引用

間奏2-1…サビ1の1~4小節を引用し、繰り返し

★間奏2-2…この後解説

間奏3…Bメロ1の9小節目以降を1小節短縮してアレンジ

★ラスサビ前…サビ1を引用、13~16小節目だけこの後解説

ラスサビ…ラスサビ最後をAm/C(Ⅵm/Ⅰ)完結にアレンジ

アウトロ…サビ1を引用

 

という感じです

★のついているセクションを1つずつ順に見ていきましょう

 

CMaj(ⅣMaj) - DMaj(ⅤMaj) - BMaj(ⅢMaj) - Am(Ⅵm)※1 - Dm(Ⅱm)※1 - Em(Ⅲm)※1

 

まずはBメロ2の13~16小節目のコード進行から解説していきます

これはBメロ1の終盤のKey=Cに転調するN.C.の部分をAm(Ⅵm)をピボットコード(Key=GのAm(Ⅱm))にしてKey=Cに転調し、その後のサビ2の冒頭FMaj(ⅣMaj)に繋がるように「Ⅱm - Ⅲm」の経過和音を挿んだアレンジです

転調ありきの王道進行という事になりますが、これが成立するのもKey=GとKey=Cが近親調の関係にある事や、異なるKeyにAm(前者Ⅱm、後者Ⅵm)を含有しているといった条件が揃っていたから成立したものなので、本来であればそう簡単に出来るものではありません

Key=Gで見たら本来ならば、

 

CMaj(ⅣMaj) - DMaj(ⅤMaj) - BMaj(ⅢMaj) - Am(Ⅱm) - Dm(Ⅱm)※1 - Em(Ⅲm)※1

 

「4532進行」のAm(Ⅱm)を転調前のピボットコードとしてKey=Cに転調させるきっかけにするって事になっていたわけですからね

ピボットコードを使った転調という点で共通のコードであれば転調可能(この時のコードの機能も関係ないとか)と言われているのでこうしたギリギリまでKey=Gで引っ張るというやり方もアリっちゃアリですが、コードの流れからすると完全終止保留をという繋ぎ方よりは他Keyの偽終止に繋ぐという前者の考えの方がしっくりきます

この辺も制作した方(その後解説する方)次第にはなるでしょうからそれはそれでその人達の考えに委ねるとしましょう

いずれにせよ、今作においてはピボットコードを使った転調ありきの王道進行+αとしたものと認識していただければと思います

 

FMaj(ⅣMaj) - GMaj(ⅤMaj) - Am(Ⅵm) - CMaj(ⅠMaj)

FMaj(ⅣMaj) - GMaj(ⅤMaj) - Am(Ⅵm) - Em(Ⅵm)※3

 

※3:Key=G転調

 

次は間奏2-2のコード進行ですが、1~4小節目はサビ1の1~4小節目と同じなので解説済みとして省略します

 

問題は次の5~8小節目

特に最後のEm(Ⅵm)

ここもピボットコードを使ってKey=Gへと転調させています

元々は、

 

FMaj(ⅣMaj) - GMaj(ⅤMaj) - Am(Ⅵm) - Em(Ⅲm)

 

Key=Cのままクリアして次の間奏3でKey=Gに転調させるという展開を想定するならば、ここのEmは間奏3の冒頭がCMaj(ⅣMaj)である事を考えるとⅢmとして扱うのが無難でしょう

ですが、ここの転調はBメロに戻るような展開で組んだものではあるので、前者のKey=GのEm(Ⅵm)に移行したとした方が楽曲の流れ的には自然です

注釈はそのために示しているものになります

故に、このコード進行は「4563進行」をピボットコードを利用して近親調に転調した「擬456進行」となります

 

FMaj(ⅣMaj) - E7(Ⅲ7) - Amadd9/B(Ⅵmadd9/Ⅶ) - Am/C(Ⅵm/Ⅰ) - Dm(Ⅱm) - Em(Ⅲm)

 

最後はラスサビ前の13~16小節目のコード進行です

これはサビ1・2の時のようにKey=Aに転調するという動きをせずに4~8小節目と同じ「Ⅵmadd9/Ⅶ - Ⅵm/Ⅰ」で繋ぐという展開にしたものです

なぜこのようなアレンジにしたのかと言いますと、Bメロ2の最後に使った「Ⅱm - Ⅲm」を挿入している事に理由があります

実はこれ、ボーカルのメロディラインがKey=Cの動きをしている(現に「C」を含んでいる)ためにKey=Aへの転調は好ましくないと判断して組み込んだものになります

 

そして、この後のラスサビの13~16小節目は「Ⅱm - Ⅲm」を除いた状態でこのコード進行を再度使用しています

理由は先と同様ここではシンセサイザーのメロディラインがKey=Cの動きをしている(現に「C」を含んでいる)ためにKey=Aへの転調は好ましくない事が判断して組み立てたものになります

 

また、今作はKey=A完結という意味でアウトロがAMaj(ⅠMaj)(AMaj(ⅥMaj))で終わっていますが、コード進行の組み立て方はサビ1の時に解説済みなので省略します

 

 

以上をもってOpen your mindの解説を終了します

今回はパラレルマイナー共存下の--やmadd9の運用、ピボットコード転調の多用など、これまでの楽曲で使った事のないアレンジパターンを実験的に色々と組み込みましたが、また一つ制作者としてこの手の応用方法について学ぶ事が出来ました

こうした僕の一歩一歩の歩みが皆様の日々の足しになる事を願いながら締めたいと思います

 

 

それではまた、次回のブログでお会いしましょう

 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

Open your mindの音源はこちら↓↓

 

「不器用な想いを音で描く」を信条に、SoundCloudにオリジナル楽曲と東方自作アレンジを公開中です

興味があれば聴きに来て下さい♪

 

 

※ジャケット画像:太郎様

 

 

※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの

こんにちは

前回のLiberty Life同様、こちらも2024.12.10に公開していたものですが、歌詞の内容よりもコード進行の組み立て方を中心とした解説を増やす形に改良し、より実践的な曲作りの参考資料としてご活用いただけるよう「改」の字を付記して2025.8.1に更新しましたが、いくつかブログを更新していく中でコード進行の解説を再度見直したいと考え、コード進行の解説のみ改訂した「改2」を最新版とする形で再度更新しました

 

改めまして、オリジナル楽曲「Open your mind」の歌詞とコード進行(最新表記)を公開します

自分自身に正直にありのままに生きる大切さを謳ったハードロックソングです

 

音源はこちら↓↓

 

UTA's No.16(Chaso's No.21)

Open your mind

歌:Lily(V3)

作詞・作曲・編曲:UTA

 

 

ABC…無数の分岐点 選べる道はただ一つだけ

その繰り返しの中 今日も未知に迷う

振り返る 過去の軌跡を辿って 現在(いま)の自分を見返して

納得のいく人生を歩めてるかい?

 

誰かが定めたレールの上を歩いて

それが本当に君の歩みたい未来(みち)なの?

自分に嘘をついて 苦しいのに無理して

心から笑える日なんて来るのかな?

 

一度きりの人生 悔いなく走り抜けよ

人の顔色窺って生きる必要ない

希望無き人生なんてないよ 君が創り上げればいいんだ

Open your mind 自分に正直に未来(いま)を行け

 

度重なる挫折と絶望 絶体絶命の窮地に立つ

white out 見えぬ未来に憂い BLACK OUT

 

どんな道を歩もうと忘れないで Believe in yourself

疑い 縛り 支配しても誰もついてこない

自分に嘘をついて 苦しいのに無理して

もう止めなよ 自傷的セルフマインドコントロール

 

一度きりの人生 悔いなく走り抜けよ

見上げてごらん 太陽が輝く姿を

曇り空を突き抜けるように光(きぼう)を照らし 未来(みち)を示す

Open your mind 君が皆の希望になれ

 

悩みがあるから抗い続けられるんだ

現実(いま)を変えたいと願うから戦い続けられるんだ

今日は過去の君とGraduation 人に流される日々とSAYONARA

Open your mind 旅立て 君を待つNew Stageへ

 

一度きりの人生 悔いなく走り抜けよ

人の顔色窺って生きる必要ない

希望無き人生なんてないよ 君が創り上げればいいんだ

Open your mind 自分に正直に未来(いま)を行け

 

 

自己犠牲な選択の連続で疲弊してようやく気付いた本当の自分との向き合い方

 

これが今作の主たるテーマとなっています

「自分の人生は自分で切り開くんだ!」というメッセージを込め、現代のトレンドにもなっている「多様性」にも対しても言及したものとなっています

もちろん、単なる自己承認欲求を拗らせているものであったりするものではなく、自分の人生に対して自分で責任をもって日々過ごすという事や、他人が自分の人生を守ってくれるわけではないという事を改めて認識してもらうための良い機会としてもらえたらこのメッセージは今後も皆様の中で確かなモノとして息づいてくれる事でしょう

 

この手の自己啓発系の曲は実体験がベースとなっている事が多いので、単なる綺麗事ではなく、「自分は過去の経験を糧にこう歩んでいる」という一ロールモデルを示したものとしています

この目で見てきたもの、聴いたもの、感じたものなどを総動員して日々の選択をし続けながら今日を生きている

それは読者の皆様も同じようにやられている事なので僕が説教じみて言う事ではないのですが、今一度行き詰ったり、振り返ったり出来る日記のように自分の想いをメモリ化したしたものとして今作も作りました

皆様の日々の足しになれば幸いです

 

 

ここからはコード進行の解説に移ります

 

通常コード表記

Key=A

BPM:194

 

イントロ1(Key=G)

N.C.、   |    |    |    |

N.C.Em、  |    |   、Cm7|  F7、 |

 

イントロ2(Key=G)

Em、   |    |   、Cm7|  F7、 |

Em、   |    |   、Cm7|  F7、 |

 

Aメロ1-1(Key=G)

Em、   |D、、Em  |    |G、、Am  |

Am、   |Cm7、 F7、 |

Em、   |    |   、Cm7|  F7、 |

 

Aメロ1-2(Key=G)

Em、   |D、、Em  |    |G、、Am  |

Am、   |Cm7、 F7、 |Em、   |    |

 

Bメロ1(Key=G)

C  D|    |B、  、Em|    |

C  D|  D#dim、 |Em、   |    |

C  D|    |B、  、Em|    |

C   |D   

B、   |    |    |N.C.※1、   |

 

サビ1(Key=C)

F   |G   |Am、   |C   

F   |G   |Amadd9/B、  、Am/C|    |

F  G|    |E7、  、Am|    |

F   |E7、   |Aadd9/B※2、  、A※2|    |

 

間奏1(Key=G)

Em、   |    |   、Cm7|  F7、 |

Em、   |    |   、Cm7|  F7 |

 

Aメロ2(Key=G)

Em、   |D、、Em  |    |G、、Am  |

Am、   |Cm7、 F7、 |Em、   |    |

 

Bメロ2(Key=G)

C  D|    |B、  、Em|    |

C  D|  D#dim、 |Em、   |    |

C  D|    |B、  、Em|    |

C   |D   |B、   |Am※1、 Dm※1Em※1、|

 

サビ2(Key=C)

F   |G   |Am、   |C   

F   |G   |Amadd9/B、  、Am/C|    |

F  G|    |E7、  、Am|    |

F   |E7、   |Aadd9/B※2、  、A※2|    

 

間奏2-1(Key=C)

F   |G   |Am、   |C   

F   |G   |Am、   |C   

 

間奏2-2(Key=C)

F   |G   |Am、   |C   

F   |G   |Am、   |Em※3、   |

 

間奏3(Key=G)

C  D|    |B、  、Em|    |

C   |D   |B、   |    |

N.C.※1、   |

 

ラスサビ前(Key=C)

F   |G   |Am、   |C   

F   |G   |Amadd9/B、  、Am/C|    |

F  G|    |E7、  、Am|    |

F   |E7、   |Amadd9/B、  、Am/C|  DmEm、|

 

ラスサビ(Key=C)

F   |G   |Am、   |C   

F   |G   |Amadd9/B、  、Am/C|    |

F  G|    |E7、  、Am|    |

F   |E7、   |Amadd9/B、  、Am/C|    |

 

アウトロ(Key=C)

F   |G   |Am、   |C   

F   |G   |Amadd9/B、  、Am/C|    |

F  G|    |E7、  、Am|    |

F   |E7、   |Aadd9/B※2、  、A※2|    Fin.

 

 

白:4分音符間隔

、:8分音符間隔

※1:Key=C転調

※2:Key=A転調

※3:Key=G転調

:トニック主和音関連

:トニック代理和音

:サブドミナント主和音

:サブドミナント代理和音

:サブドミナントマイナー

:ドミナント主和音

:ドミナント代理和音

:ドミナントマイナー

:和声の禁則「Ⅵ→Ⅰ」

 

 

ケーデンスや終止についてはEndless Storyを引き継いで対応していきますので、詳しい情報は当該ブログで一度ご確認下さい

 

これまでに何度か登場してきた裏コード関連のコード進行ですが、今作でも登場します笑

どんな風にすれば実践可能かという事も含めて話を始めていきたいと思います

 

N.C.×4

N.C. - Em(Ⅵm) - Cm7(Ⅳm7) - F7(♭Ⅶ7)

 

まずはイントロ1の8小節のコード進行ですが、早速本題となるコード進行が出てきました笑

最初のN.C.4小節はリードギター(右)による単音リフなのでコード弾きが存在しません

故にN.C.としているだけなので次に行きます

 

その次の4小節が今作を語る上で最も大事なコード進行になるのですが、5小節目の2拍目のEm(Ⅵm)から始まり、7小節目の終わりかけと8小節目とで彩る「Ⅳm7 - ♭Ⅶ7」の--と思われる進行

音源は現行の表記の状態にまだ改訂出来ていないのですが、元々ここのフレーズはKey=Emとして制作していた頃の裏の関係にあるKey=B♭mの「Ⅱm7 - Ⅴ7」を拝借していたというものになります

 

これまでも裏コードに関するコード進行の解説をしてきましたが、ほとんどは7を♭Ⅶ7に置き換えるというやり方までに留まっていたものばかりです

今作はそこに更に踏み込んで裏のKey(今回で言う「Key≒B♭m(=D♭)」)による--を成立させたものになります

7と♭Ⅶ7とが互いにアクセス可能という点で裏のKeyとの繋がりが持てるというのは非常に面白いものですね

 

さて、改めて確認ですが、以前の解説ではKey=Emの--を裏の関係にあるKey=B♭mの--として置き換えるという方法を使ったと先程説明しました

その目的は、Key=Emの中に「B♭」をメロディに使いたかったからです

当然ですが、Key=Emの中にはB♭は含まれません

組み込むにはノンダイアトニックコードを拝借、もしくはコードスケールのみ別のKeyから拝借するという特殊な方法を用いるしかありません

しかし、今回の方法だとそれがもたらす代償の方が大きいものになります

 

Key=Em…E・G♭GA・B・CD♭・D・E♭

Key=B♭m…B♭・CD♭E♭・F・G♭G・A♭・A

 

:ハーモニック・マイナースケールに含まれる音程

:ジャズ・マイナースケールに含まれる音程

 

上記をご覧の通り、全体を通して見ると共通している音程が6つあるのですが、皮肉にもお互いのKeyがハーモニック・マイナースケールとジャズ・マイナースケールの音程を含んでようやくという状態です

ナチュラル・マイナースケールの状態で共通しているのはで示した2つのみなります

これだけ異なる音程同士が同じ曲の中に混ざり合うわけですから理屈上成立するとはいえど、違和感のある楽曲になってしまう可能性があるのはお察しかと思います

何より、Key=Emの主音である「E」をKey=B♭mは持ち合わせていませんので、この時点でモーダルインターチェンジとして解決するろ理論立てるのは少々無理があります

 

ではこの--は成立しないのか?ってところですが、そもそもイントロ1の--は「Ⅳm7 - ♭Ⅶ7 - Ⅵm」という裏Keyのコードを代用しているが故にかなり捻じれてしまっているのがややこしいポイントです

これをメジャーキー視点(Key=G)の元の形に戻しますと、

 

Ⅶm7 - Ⅲ7 - Ⅵm7

 

Ⅶm7で代替した----が大元の形であった事が分かります

これを踏まえてKey=Gに変換してみましょう

 

Key=B♭mもKey=D♭に変換しました

本来メジャーキーにはⅢ7Ⅶm7は存在しませんが、これらはそれぞれ元ハーモニック・マイナースケールと元ジャズ・マイナースケールをメジャーキー視点で変換した結果生じたメジャースケールのモード派生の一環として僕が認めたダイアトニックコード達です

実はこのKey=Gに改め直した事で裏Keyの時な無理な変換はせずとも、コード進行上の「Ⅳm7 - ♭Ⅶ7」の形がそのまま当てはまるKeyが1つ出てきます

 

そう、Key=Gのパラレルマイナー(Key≒Gm)です

 

ディグリーネームは違えど、Key=D♭とKey≒GmとでCm7F7とが一致しました

 

Key=G…GA・B・CDEG♭

Key=D♭…D♭・E♭・F・G♭・A♭・B♭・C

Key≒Gm…GA・B♭・CD・E♭・E・F・G♭

 

:ハーモニック・マイナースケールに含まれる音程

:ジャズ・マイナースケールに含まれる音程

 

ご覧の通り、拡張分を除いたで示した共通音が新たに増えた事に加え、元々の音程が半音下がっただけの関係の音程が3つあるという点でKey≒Gmの方が圧倒的にKey=Gに近しい楽曲が作れそうなのは明白ですね

ではなぜKey=D♭(≒B♭m)とKey≒GmとでCm7とF7とを持っていたのでしょうか?

ここにもう1つのからくりがあります

それは、

 

Key≒Gm→Key=B♭

 

実はここにもパラレルマイナー(メジャー)な関係性が成立していたからなんです

 

Key≒B♭mにおけるCm7(Ⅱm7)F7(Ⅴ7)は前者がジャズ・マイナースケール、後者がハーモニック・マイナースケールのものです

まさかパラレルマイナー(Key≒Gm)のパラレルメジャー(Key=B♭)とも繋がりがあったというのが不思議な話ですね

ですが、これによって主音「G」をKey=B♭が所持しているという事も確認出来ましたので、モーダル解決可能である事も証明出来ました

 

図に示して説明するのが少々難しいのですが、がKey=Em時代の発想で無理やり成立させていたルート、は現行の発想で成立させたルートという風にしています

共通しているのはKey=B♭のパラレルマイナーKey≒B♭mが関与していた事

その平行調なるKey=D♭との繋がりが大元にあるという点では結果的にKey=Gの裏Key代替は理に適ってると言えば理に適ってはいたという事になりますね

 

めちゃくちゃ遠回りしましたが、今作の「Ⅳm7 - ♭Ⅶ7 - Ⅵm」として成立させている--は、原曲キー(Key=G)のパラレルマイナー(Key≒Gm)で代用可能である事を証明しました(Gエオリアンモード経由でKey=B♭の-を挿入したという風に言い換える事も可能)

ブルーノートスケールの運用を理解出来た事でパラレルマイナーの存在についても理解を深める事が出来たので、僕の中では大収穫です

パラレルマイナーの使い方の例としてまた1つ参考にしていただければと思います

ただ、現時点ではまだ今の解釈通りに修正していませんので、後日どこかのタイミングで手直ししておこうと思います

 

Em(Ⅵm) - Cm7(Ⅳm7) - F7(♭Ⅶ7)

Em(Ⅵm) - Cm7(Ⅳm7) - F7(♭Ⅶ7)

 

ではこのままイントロ2のコード進行の解説に移りたいのですが、イントロ1の5~8小節目のフレーズを2回使っているだけなので解説済みとさせていただきます

 

こちらがイントロの全容です

同じコードを繰り返しているだけですので特に言及する事はありませんが、元々のコード進行を考えると、

 

673×3

 

これが細分化(と言える?)したコード進行の骨組みです

 

Em(Ⅵm) - DMaj(ⅤMaj) - Em(Ⅵm) - GMaj(ⅠMaj) - Am(Ⅱm)

Am(Ⅱm) - Cm7(Ⅳm7) - F7(♭Ⅶ7)

Em(Ⅵm) - Cm7(Ⅳm7) - F7(♭Ⅶ7)

 

次はAメロ1-1の10小節の解説に移りましょう

1~4小節目ですが、見方としては、

 

Em(Ⅵm) - DMaj(ⅤMaj) - Em(Ⅵm)

Em(Ⅵm) - GMaj(ⅠMaj) - Am(Ⅱm)

 

こんな感じで3小節目を境にしてEm(Ⅵm)を切り分けて見る必要があります

前者はEm(Ⅵm)単一進行の間にDMaj(ⅤMaj)を経過和音的に挿入したパターン、後者は和声学の禁則「Ⅵ→Ⅰ」を使ってプチ上昇進行を形成したパターンという感じです

 

次の5・6小節目は4小節目の最後に登場したAm(Ⅱm)を引き継ぎつつ「Ⅳm7 - ♭Ⅶ7」のパラレル--を挿入したパターンです

イントロの時のEm(Ⅵm)冒頭だったものをAm(Ⅱm)に替えただけのものですね

 

7~10小節目はイントロと同じものなので解説済みとさせていただきます

それにしても、「Ⅳm7 - ♭Ⅶ7」は「B♭」のメロディを必要とする今作を象徴するものとなっていますね

 

Em(Ⅵm) - DMaj(ⅤMaj) - Em(Ⅵm) - GMaj(ⅠMaj) - Am(Ⅱm)

Am(Ⅱm) - Cm7(Ⅳm7) - F7(♭Ⅶ7) - Em(Ⅵm)

 

次はAメロ1-2の8小節のコード進行ですが、1~4小節目は先のAメロ1-1の4小節と同じなので解説済みとして次へ移ります

 

5~8小節目はAメロ1-1の5~10小節目を凝縮したかのようにしてBメロ1への進行を形成した4コード進行です

既に解説済みのコード進行を再度使ったものなのでAメロ1の解説をここで終了します

 

Aメロ1の全容はこんな感じですね

コード進行の細分化ですが、

 

656+612+273+673+656+612+2736

 

最後を除いて3コード単位で綺麗に細分化出来ました

Ⅳm7 - ♭Ⅶ7」の事もあり、3コード単位で作ろうという意思がかなり強いセクションでしたね

 

 

さて、Open your mindのコード進行の解説で一番重要なポイントの解説が出来たので、文字数の事も気にしつつ一旦ここで区切ります

次回はBメロ1から解説を再開しますのでお楽しみに

 

 

それではまた、次回のブログでお会いしましょう

 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

「不器用な想いを音で描く」を信条に、SoundCloudにオリジナル楽曲と東方自作アレンジを公開中です

興味があれば聴きに来て下さい♪

 

 

※ジャケット画像:太郎様

 

 

※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの

こんにちは

 

 

文字数も大分消費した中で新たに話す事が出てきた関係でAメロ1まで前編では解説してきましたが、後編はBメロ1から解説を再開します

 

E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj) - Dm(Ⅲm) - Gm(Ⅵm)

E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj) - B♭Maj(ⅠMaj) - Gm(Ⅵm)

 

こちらがBメロ1の前半8小節のコード進行です

1~4小節目は純粋な王道進行、5~8小節目は「4516進行」です

よく使うもの達ばかりですね

 

E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj) - B♭sus4/E♭(Ⅰsus4/Ⅳ) - B♭Maj/D(ⅠMaj/Ⅲ)

E♭Maj(ⅣMaj) - E♭Maj/F(ⅣMaj/Ⅴ) - Gm(Ⅵm) - Gm/G♭(Ⅵm/♭Ⅵ) - Gm(Ⅵm) - FMaj/A(ⅤMaj/Ⅶ)

Dm(Ⅲm) - E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj)

 

次はBメロ1の後半11小節のコード進行ですが、小節数を4-5-2の3行に分断して表記しました

1つずつ順に見てみましょう

 

E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj) - B♭sus4/E♭(Ⅰsus4/Ⅳ) - B♭Maj/D(ⅠMaj/Ⅲ)

 

9~12小節目はⅠsus4を使った「451進行」ですが、ベース音が451進行となっていないのが違和感ありますよね?

おそらく「4543進行」っぽい事をしたくてベース音だけそうしたという感じです

その結果、B♭Maj/D(ⅠMaj/Ⅲ)不完全終止として機能しています(FMaj(ⅤMaj)が分数コードでなくても、B♭Maj(ⅠMaj)のみが分数コードである場合も該当)

単純に「4543進行」とせずにベース音で二重の意味を持たせる感じがいかにもUTAらしいというか、遊んでる感じが伺えますね笑

同時に不完全終止の意味をこれで改めて学んでいただければと思います

 

E♭Maj(ⅣMaj) - E♭Maj/F(ⅣMaj/Ⅴ) - Gm(Ⅵm) - Gm/G♭(Ⅵm/♭Ⅵ) - Gm(Ⅵm) - FMaj/A(ⅤMaj/Ⅶ)

 

次が13~17小節目と5小節を1行としたパターンになるのですが、3つ目のGm(Ⅵm)のゾーンがごちゃごちゃしているだけで全体をよく見ると偽終止を使った「4565進行」となっているのが分かるかと思います

ただ、E♭Maj/F(ⅣMaj/Ⅴ)F7sus4(9)(Ⅴ7sus4(9))の代わりとして用いたsus4系分数コードというのが少々特殊例ではありますがね

 

Gm(Ⅵm)のゾーンはボーカルのメロディラインに合わせた関係で「Ⅵm - Ⅵm/♭Ⅵ - Ⅵm」としているのですが、Gm/G♭(Ⅵm/♭Ⅵ)GmM7(ⅥmM7)を分数コードに擬したものです

Gm(Ⅵm)の流れのままベース音でG♭(♭Ⅵ)を使いたいというだけの目的で召喚したものになりますね

 

ここでEndless StoryのBメロ1の時の話がパッと出てきた方は隅々まで読まれている優れ者ですが、当時の楽曲で使っていた「Ⅵm - Ⅲ7 - Ⅵm」の代替案「Ⅵm - Ⅵm/♭Ⅵ - Ⅵm」というのがまさにこれです

机上の空論で終わらず、きちんと実践してましたね笑

Ⅵmの状態を維持したい時に有効ですので、参考にしてみて下さい

 

さて、この9~17小節目までのコード進行

ちょいちょい分数コードになってるのが違和感ありますよね?

ベース音だけ一通り並べてみますと、

 

P4 - P5 - P4 - M3 - P4 - P5 - M6 - m6 - M6 - M7

 

こんな感じでコード進行毎で切り分けられるのですが、13小節目のE♭Maj(ⅣMaj)以降は上昇し続けているという動きをしています

コードそのものだとM7(主音から見た長7度)Am7(♭5)(Ⅶm7(♭5)となりますが、こうした流れの中でAm7(♭5)(Ⅶm7(♭5)を組み込むというのはコードの性質からしても中々難しいので、FMaj/A(ⅤMaj/Ⅶ)で代用される事がほとんどかと思います

故に、こうした上行形の流れを作りたい時は大抵分数コードを駆使してベース音でその表現をするのが標準的なやり方になるでしょう

 

Dm(Ⅲm) - E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj)

 

じゃあこの後の流れ的にB♭Maj(ⅠMaj)となるのでは?と期待された方もいらっしゃるのではないかと思いますが、18・19小節目は「345」の上行形3コード進行です笑

ここは単にサビ1に繋ぐための役割で設けただけなので9~17小節目までの流れは一切関係ありません

完全に余りものみたいな感じになってしまっていますが、17小節目を結尾にしてサビ1としてしまうと流れ的にも噛み合わせづらい感じがあるので、心の準備も兼ねて2小節延長した意味はあるかと思います

 

Bメロ1の全容がこちらですね

コード進行の細分化をしてみますと、

 

4536+4516+451+456+65345

 

最後が非常に難しいですね

というのも、

 

4536+4516+451+4565+5345

 

という風にしてしまうと、最後が「5345」とドミナントを冒頭とする感じになるので、あまり見かけないパターンに身構えてしまう方も出てきても不思議はないでしょう

基本的にコード進行はトニックサブドミナントを冒頭とする事が多いのですが、おそらく和声機能的にこれらのコードが冒頭に来るのが自然だからでしょう

これは僕なりの解釈にはなるのですが、

 

Key=CCM7(ⅠM7)Key=GCM7(ⅣM7)

Key=CFM7(ⅣM7)Key=FFM7(ⅠM7)

 

属するKeyが異なれば主音も変わるし7つの構成音も与えられる和声機能も変わるわけですが、↑↑に示した例に共通しているのは同じコードでありながら原曲キーではトニックとして機能し、属調関係にあるKeyの時はサブドミナントとして機能するというところです

結局サブドミナントと言いながらも原曲キーではトニックの役割を与えられるわけですから、属調関係にあるKeyでも準トニック的に振る舞えるという点で言えばⅣM7がコード進行の冒頭で使われるのも不思議ない話ではあります

これらの代理和音を含めた、

 

ⅠM7Ⅱm7(Ⅳ6)ⅣM7Ⅵm7(Ⅰ6)

 

の4つのダイアトニックコードは原曲キーを連想しやすいコード達であり、冒頭で使われやすいのはそのためと思われます

ドミナントが冒頭を担うパターンをあまり見かけないのはⅤ7の持つトライトーンによってメジャー/マイナーの調性感が曖昧になる事からドミナントだけで原曲キーが何かというのが連想しにくいというのもあるからなのかもしれません

もちろん、例として全くないわけではありませんが、僕はあまりドミナント冒頭のパターンを使うような作り方をしていないので、今作はそういった意味では珍しい作り方をしている事になります

 

4536+4516+451+4565+345

 

ではトニックの代理和音としても振る舞えるDm(Ⅲm)を冒頭として細分化した「345進行」とすれば万事解決するのでは?と考えた方もいらっしゃるかもしれません

確かにⅢm7というのはトニックの代理和音として機能するとも言われていますし、↑↑の細分化であれば重複もなく綺麗にまとまります

ですが、Ⅲm7も転回すればⅤ6となる事からⅤ7の影が潜んでいますので、これも事実上のドミナント冒頭のパターンに該当する事になります

積極的に冒頭に持っていくような使い方をする機会はそう多くないので、僕としてもこの細分化はあまり好ましくは思いません

 

僕が3・4コード単位に拘った解説の仕方をしているためにややこしい事が起こっていますが、ここだけはこれまでの流れの例外対応として、

 

Gm(Ⅵm) - FMaj/A(ⅤMaj/Ⅶ) - Dm(Ⅲm) - E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj)

 

最初の細分化の通り、「65345進行」と5コード単位で見てあげた方が自然かもしれません

 

 

E♭Maj/G(ⅣMaj/Ⅵ) - E♭mM7/G♭(ⅣmM7/♭Ⅵ) - FMaj(ⅤMaj) - FMaj/A(ⅤMaj/Ⅶ) - B♭add9(Ⅰadd9) - B♭Maj(ⅠMaj)

E♭Maj(ⅣMaj) - D7(Ⅲ7) - Gm(Ⅵm)

 

予定よりも大分Bメロ1で尺を使いましたが、次は今作の中で最もインパクトのあるサビ1のコード進行を見ていきましょう

こちらは前半8小節分のものになります

1~4小節目にその特徴が表れているのですが、インパクトの原因はE♭mM7/G♭(ⅣmM7/♭Ⅵ)

完全にこれは実験的に導入したものなのですが、既存の音楽理論で言うところのサブドミナントマイナーを挿入するというやり方です

ですが、拝借元はB♭ハーモニック・メジャースケールのⅣmM7でダイアトニックコードの範疇での話になるので、単にマイナー化したサブドミナントをベースライン・クリシェを使って挿入しただけという感じになっています

これでE♭Maj/G(ⅣMaj/Ⅵ)より形成した下行形ベースライン・クリシェ「M6-m6-P5」をFMaj(ⅤMaj)まで繋ぎ、FMaj/A(ⅤMaj/A)を経て次のB♭add9(Ⅰadd9)へと進行する超変形451進行としています(B♭Maj(ⅠMaj)B♭add9(Ⅰadd9)をクッションにしてFMaj/A(ⅤMaj/Ⅶ)の流れを承けているので不完全終止)

 

サブドミナントマイナーと聞くと僕は身構えてしまいがちになりますが、それはおそらくサブドミナントをマイナー化して用いるという発想を普段から持ち合わせていない(イメージが湧かない)からというのと、パラレルマイナー(ここで言うKey≒B♭m)のE♭mM7(ⅣmM7)を持ち込む事になるのを懸念しているからでしょう

Key=B♭から見たら3半音上の関係にあるKey(Key≒B♭m→Key=D♭)の世界観が突然流入されたら「急に何があった!?」ってなりますからね笑

そうしたサプライズをする事自体は悪くないのですが、問題はその後のコード進行をどう組み立てて元の状態に戻していくのか?という事を理解した上で用いているのかというのが重要です

 

サブドミナントサブドミナントマイナードミナントマイナードミナントトニック

 

この流れに沿っていけばいいので、これでサブドミナントに逆流するような事がなければ一旦は問題ないものと言えます

ですが、E♭mM7(ⅣmM7)を使う場合はこの部分だけKey≒B♭mという風にしないと調性感が狂うという縛りが発生しますので、楽曲全体のバランスを考えた時にその当てはめ方が本当に適合していると言えるのかどうかは別問題です

そうした違和感を少なくした状態でこのサブドミナントマイナーらしきものを導入するという新たな試みの願いを叶えてくれたのがB♭ハーモニック・メジャースケールのE♭mM7(ⅣmM7)

B♭メジャースケールを派生したこのスケールで誕生したE♭mM7(ⅣmM7)であればKey=B♭のメロディを担保した状態で運用出来ますので、Key≒B♭mのE♭mM7(ⅣmM7)を挿入するよりも楽曲の調和がとれた状態で今回のコード進行をイメージ通りに再現する事が可能です

 

ⅣmM7自体がめったに使われるものではないのでこうして意識しないとお蔵入りになりがちではありますが、今後もこうした形でライン・クリシェの一環として使うなど楽曲に応じて色々試していけたらと思っています

 

E♭Maj(ⅣMaj) - D7(Ⅲ7) - Gm(Ⅵm)

 

次は5~8小節目に進みますが、ここはⅢ7を使った「436」の3コード進行を使っています

ドミナント・モーションを活かしたくてⅢ7を使ったという感じですね

 

E♭Maj(ⅣMaj) - E♭mM7/G♭(ⅣmM7/♭Ⅵ) - FMaj(ⅤMaj) - FMaj/A(ⅤMaj/A) - B♭add9(Ⅰadd9) - B♭Maj(ⅠMaj)

E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj) - N.C.

 

次はサビ1の後半6小節のコード進行ですが、9~12小節目はサビ1の1~4小節目と同じなので解説済みとして省略します

 

13・14小節目は単なる「ⅣMaj - ⅤMaj」の進行で味気ないものではありますが、次の間奏1に向かう前に必要な2小節として設けたものになります

N.C.の後に間奏1の冒頭となるE♭Maj(ⅣMaj)が14小節目の4拍裏拍で登場しますが、それは間奏1の中に組み込んで解説をする形にしようと思いますので、ここでは除外します

 

これがサビ1の全容です

ⅣmM7なんて使い慣れないものを使いはしたものの、それでもダイアトニックコードの範疇(つまり原曲キー)でこうしてまとめられたのですからコードスケールを知っておくとこうした時に助かりますね

 

コード進行の細分化ですが、

 

451+436+451+145

 

まぁ最後のB♭Maj(ⅠMaj)は止む無しな感じですが、3コード単位で綺麗に細分化出来ました

 

 

といった感じでLiberty Lifeの1コーラス分の解説を終了します

いつもの通り箇条書きの引用元まとめに入る前に1番の各セクションの冒頭のコードの配置を図で確認しておきましょう

 

 

イントロはやや特殊構造をしていたため、イントロ1イントロ2とで分ける事にしました

Aメロ1は単にドラムの都合で分けただけなので1-1・1-2を合併した状態でまとめています

 

比較的ⅣM7冒頭が多い印象にありますが、メジャーキーらしくⅠM7冒頭も要所要所で登場しています

結尾はMの字を描くようにしてバラツキがありますが、不安定な感じを受けるのはイントロ1Ⅲm7くらいですかね

 

 

Liberty Lifeの1コーラスのセクションの詳細が分かったところで、改めて各セクションの引用元を箇条書きで確認していきましょう

例の如く、引用元を下記記すだけでは説明が不十分と判断されたセクションだけ★をつけて別途解説していきます

 

間奏1…イントロ2を引用

Aメロ2-1…Aメロ1-1を引用

Aメロ2-2Aメロ1-2を引用

Bメロ2…Bメロ2を引用(FMaj/A(ⅤMaj/A)Dm(Ⅲm)の2小節分をカット)

サビ2…サビ1を引用(裏拍E♭Maj(ⅣMaj)なしでN.C.完結)

★間奏2…この後解説

間奏3-1…イントロ2の1~8小節目を引用(裏拍E♭Maj(ⅣMaj)なしでDm(Ⅲm)完結)

間奏3-2…Bメロ1の9~19小節目を引用

★ラスサビ前…サビ1を引用、15~18小節目だけ解説

ラスサビ…サビ2とイントロ1を引用

アウトロ…イントロ2をF.O.するまで繰り返す

 

こんな感じですね

★をつけたセクションだけ解説して今作の解説を終了します

 

Gm(Ⅵm)×4

Gm(Ⅵm) - Cm(Ⅱm) - Dm(Ⅲm)( - E♭Maj(ⅣMaj))

 

まずはベースのスラップソロを交えた間奏2のコード進行8小節から見ていきましょう

1~7小節目まではGm(Ⅵm)だけで駆け抜ける感じにしていますが、8小節目はイントロ1の4小節目と同じ仕様となっています

そのため、E♭Maj(ⅣMaj)を(  )して間奏2にカウントしていないという扱いにしています

 

Gm(Ⅵm) - Dm(Ⅲm) - E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj)

 

最後はラスサビ前の15~18小節目のコード進行です

こちらはラスサビに繋げる繋ぎ役で設けた間奏2のGm(Ⅵm)だけの進行+Bメロ1の18・19小節目を合体させた「6345進行」です

一見すると王道進行をアレンジしたように見えますが、単にⅠ(M7)を省略したケーデンスなので大それたものではありません

 

 

以上でLiberty Lifeの解説を終了します

今回もこれまで紹介してきた楽曲では試した事がないコード進行などが登場しましたが、慣れないもの達についてはどうしても実験的に用いてみないと分からない事が多いので、皆さんは僕よりもスマートに使いこなせるようにして下さい笑

 

 

それでは今回はここまで

次回のブログでまたお会いましょう

 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

Liberty Lifeの音源はこちら↓↓

 

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興味があれば聴きに来て下さい♪

 

 

※ジャケット画像:太郎様

 

 

※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの

こんにちは

前回のPLEDGE同様、こちらも2024.12.8に公開していたものですが、歌詞の内容よりもコード進行の組み立て方を中心とした解説を増やす形に改良し、より実践的な曲作りの参考資料としてご活用いただけるよう「改」の字を付記して2025.7.25に更新しましたが、いくつかブログを更新していく中でコード進行の解説を再度見直したいと考え、コード進行の解説のみ改訂した「改2」を最新版とする形で再度更新しました

 

改めまして、オリジナル楽曲「Liberty Life ~譲れない思い、胸に~」の歌詞とコード進行(最新表記)を公開します

2021年に新型コロナウイルスに感染した経験を題材にした「自由」と「幸せ」に問いかけるロックナンバーです

 

音源はこちら↓↓

 

UTA's No.15(Chaso's No.17)

Liberty Life ~譲れない思い、胸に~

歌:KYO(V6)

作詞・作曲・編曲:UTA

 

 

自由の意味について問いかけてみた

「あなたが手にしたい自由とは何?」

Freedomな自由が待つ世界は

無秩序で滅びた無法地帯

 

悩みの絶えない日々の中で

抗うように今日を生きている

そうして得たいと願う自由は

Freedomとは程遠い Liberty Life

 

苦しい時間(とき)があったからこそ

本当の幸せが何か分かったんだ

譲れない思い 胸に抱き

掴み取れ Liberty(じゆう)をこの手に

 

混沌に脅え狂乱する現代

「誰がこんな風にした!?」罪をなすりつける

屍の上を生きるようなSurvival Game

恐怖や不安で全てが敵に見える

 

マスクしながら走り続けた

本当は吸いたい 新鮮な空気

一瞬の油断で全てが失われる

乗り越えた先で手にした小さな幸せ

 

悔しさに涙したあの夜が

こうして笑って生きる糧となっている

譲れない思い 胸に抱き

掴み取れ Liberty(じゆう)をこの手に

 

ネットに記される偽善的正義

Freedomな幸せなど存在しない

他人(ひと)の手で書かれたStoryを辿るな

幸福(こたえ)はあなたの中にあるから

 

苦しい時間(とき)があったからこそ

本当の幸せが何か分かったんだ

譲れない思い 胸に抱き

掴み取れ 幸福(じゆう)をこの手に

 

 

個人的な話にはなりますが、2021年(正確には年明け)に新型コロナウイルスに感染し、当時メディアで報道されるような重症には至らなかったものの、当時勤務していた職場からも精神的、社会的なダメージを大きく受け、心の中は空虚となり、日々怯えるように生活していました(ブログな感じから想像つかないかもしれませんが笑)

そんなタイミングで愛犬も亡くなるイベントが発生し、心身の疲弊感は強まり、最終的には色々あって当時の職場を9ヶ月後に逃げるように退職し、半年ほどの休職期間を経て現職に転職しました

あのまま収入面も考慮して働き続けたら本当の意味で社会復帰どころか、人生お先真っ暗で自殺してたかもしれない笑

大袈裟かもしれませんが、それくらい思っても不思議ないくらい本当に苦しい中にいました

誰にも相談出来ない中、ただ一人現実と向き合い、どう乗り越えるのがベストなのかを休職期間中に色々と曲を作りながら必死に探っていました

 

今作はそんな休職期間中のとある日のランニング中に歌詞が思いついたものになります

2Bメロの「マスクしながら走り続けた〜」の所で「?」になった方もいらっしゃるかもしれませんが、この歌詞を思いついた当時の情景を描いたものです笑

マスク着用をある種強要されていた時期でもあり、実際にマスクをしながらランニングをしていましたので、そのままの状況を再現するように綴っています

 

前置きが長くなりましたが、今作は「自由」と「幸福」について自身の経験を基にして語った内容となります

 

本当の自由とは何か?幸福とは何か?

 

それを模索しながら荒ぶる現代社会を生き抜く中、あの頃ほどの地獄には二度と遭いたくないものですが、そのおかげで、休職期間中に「自分らしく生きる大切さ」を見出すきっかけを作れたからこそ、今こうして良い意味でヘラヘラ生きる事が出来ています(今は別次元の地獄を見ていますが笑)

自分の人生がまだあと数十年あると思うと、これでもまだまだ入口付近かとゾッとしつつも、これから自分がどうなっていくのかが楽しみでもあります

どうせ歩むなら、1日1歩ずつでも過去の自分を超えていくような学びを得られる日々を過ごし、懐深い人生を歩んでいきたいものですね

 

 

ここからはコード進行の解説に移ります

 

通常コード表記

Key=B♭

BPM:196

 

イントロ1

B♭   |    |    |Cm、 Dm、、E♭

 

イントロ2

(E♭)   |   F|    |   B♭

(B♭)   |   Dm|    |   、E♭

(E♭)   |   F|    |   B♭

(B♭)   |   Gm|   、F|    

 

Aメロ1-1

B♭   |    |E♭   |F   

E♭   |    |B♭  F|    

 

Aメロ1-2

E♭   |F   |G♭dim   |Gm、   |

E♭   |F   |B♭add9  B♭|    

 

Bメロ1

E♭   |F   |Dm、   |Gm、   |

E♭   |F   |B♭   |Gm、   |

E♭   |F   |B♭sus4/ E♭、   |B♭/D   

E♭   |E♭/F   |Gm、、Gm/G♭GmF/A

(F/A)   |    |Dm、   |E♭ F 

 

サビ1

E♭/G、、E♭mM7/G♭ F|  F/A |B♭add9  B♭|    

E♭   |D7、   |Gm、   |    |

E♭/G、、E♭mM7/G♭ F|  F/A |B♭add9  B♭|    

E♭   |F N.C.、、E♭

 

間奏1

(E♭)   |   F|    |   B♭

(B♭)   |   Dm|    |   、E♭

(E♭)   |   F|    |   B♭

(B♭)   |   Gm|   、F|    

 

Aメロ2-1

B♭   |    |E♭   |F   

E♭   |    |B♭  F|    

 

Aメロ2-2

E♭   |F   |G♭dim、   |Gm、   |

E♭   |F   |B♭add9  B♭|    

 

Bメロ2

E♭   |F   |Dm、   |Gm、   |

E♭   |F   |B♭   |Gm、   |

E♭   |F   |B♭sus4/ E♭、   |B♭/D   

E♭   |E♭/F   |Gm、、Gm/G♭GmF/A|    

E♭ F 

 

サビ2

E♭/G、、E♭mM7/G♭ F|  F/A |B♭add9  B♭|    

E♭   |D7、   |Gm、   |    |

E♭/G、、E♭mM7/G♭ F|  F/A |B♭add9  B♭|    

E♭   |F N.C.、 |

 

間奏2

Gm、   |    |    |    |

Gm、   |    |    |Cm、 Dm、、E♭

 

間奏3-1

(E♭)   |   F|    |   B♭

(B♭)   |   Dm|    |    |

 

間奏3-2

E♭   |F   |B♭sus4/ E♭、   |B♭/D   

E♭   |E♭/F   |Gm、、Gm/G♭GmF/A

(F/A)   |    |Dm、   |E♭ F 

 

ラスサビ前

E♭/G、、E♭mM7/G♭ F|  F/A |B♭add9  B♭|    

E♭   |D7、   |Gm、   |    |

E♭/G、、E♭mM7/G♭ F|  F/A |B♭add9  、​​​​​​​B♭|    

E♭   |F N.C.、 |

Gm、   |    |Dm、   |E♭ F 

 

ラスサビ

E♭/G、、E♭mM7/G♭ F|  F/A |B♭add9  、​​​​​​​B♭|    

E♭   |D7、   |Gm、   |    |

E♭/G、、E♭mM7/G♭ F|  F/A |B♭add9  B♭​​​​​​​|    

E♭   |F N.C.、 |

B♭   |    |    |Cm、 Dm、、E♭

 

アウトロ

(E♭)   |   F|    |   B♭

(B♭)   |   Dm|    |   、E♭

(E♭)   |   F|    |   B♭

(B♭)   |   Dm|    |   、E♭

(E♭)   |   F|    |   B♭

(B♭)   |   Dm|    |   、F.O.

 

 

白:4分音符間隔

、:8分音符間隔

 :7/8拍子

:トニック主和音関連

:トニック代理和音

:サブドミナント主和音

:サブドミナント代理和音

:ドミナント主和音

:ドミナント代理和音

:コードの機能なし

 

 

ケーデンスや終止についてはEndless Storyを引き継いで対応していきますので、詳しい情報は当該ブログで一度ご確認下さい

 

さて、今作でも新たに試みたパターンのものがあるのですが、イントロ1から順に解説していくとしましょう

 

B♭Maj(ⅠMaj) - Cm(Ⅱm) - Dm(Ⅲm) - E♭Maj(ⅣMaj)

 

まずはイントロ1の4小節から見ていきます

一見すると至って単純な「1234進行」の上昇進行のように見えますが、最後のE♭Maj(ⅣMaj)は4拍目の裏拍スタートとなっていますので、本来的にはイントロ2の冒頭見做して考えるのが好ましいです(Odysseyも裏拍スタートのセクションあり)

故にイントロ1は

 

B♭Maj(ⅠMaj) - Cm(Ⅱm) - Dm(Ⅲm)

 

「123進行」の3コード進行と見るのが妥当と言えるでしょう

 

E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj) - B♭Maj(ⅠMaj) - Dm(Ⅲm)

 

イントロ1の最後のE♭Maj(ⅣMaj)を含めたイントロ2前半8小節のコード進行がこちらです

Odysseyの時と同様、前セクションの4拍目の裏拍から新セクションを開始した場合に新セクションの冒頭を(  )するという方法で前セクションから引き継がれているという風に分かるように仕様を変更しました

ここでは僕が愛用している「4513進行」を使っています

 

E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj) - B♭Maj(ⅠMaj) - Gm(Ⅵm) - FMaj(ⅤMaj)

 

次は8小節目の4拍裏拍のE♭Maj(ⅣMaj)から始まるイントロ2の後半8小節のコード進行ですね

こちらは先程の4513進行の最後のDm(Ⅲm)Gm(Ⅵm)に替えた「4516進行」なのですが、おまけ要員みたいな感じでFMaj(ⅤMaj)を追加しています

ですが、このFMaj(ⅤMaj)は単なるおまけではありません

次に解説するAメロ1-1の冒頭がB♭Maj(ⅠMaj)である事から和声学の禁則「Ⅵ→Ⅰ」が発生してしまうのを避けるために挿んだものになります

禁則自体が決して悪いわけではないのですが、では実際にセクションを跨いでの禁則ってあり得るのか?という疑問も出てきても不思議はありません

同じセクション内での話ではなく、異なるセクションの結尾と冒頭とで起こる話にも禁則が成立する場合があるのかについてはイントロの全容を見ながら答えていくとしましょう

 

イントロの全容がこんな感じですね

FMaj(ⅤMaj)を最後に挿入した事で半終止という形でイントロを完結していますが、もしこのFMaj(ⅤMaj)がなかったらGm(Ⅵm)で終わる偽終止完結となっていたわけです

そうなると、Key=B♭のつもりで制作していたのに意図せずにKey=Gmと思わせてしまう可能性があったものを避ける意味を込めてFMaj(ⅤMaj)を挿入したという狙いもあります

 

ここで先程の話に戻りますが、Gm(Ⅵm)結尾でB♭Maj(ⅠMaj)冒頭という形で「Ⅵ→Ⅰ」の禁則が成立してしまう可能性をFMaj(ⅤMaj)を挿入して防いでいます

ですが、先程の全容をご覧の通り、FMaj(ⅤMaj)がなかったらGm(Ⅵm)結尾となるはずでした

その状態でAメロ1のB♭Maj(ⅠMaj)冒頭に繋がるという点で"耳から伝わる響き"的には「Ⅵ→Ⅰ」禁則になっているように聴こえるわけですが、楽曲そのものの構造的にはセクション毎で区切られています

ネット等で様々調べてみると、現代音楽において禁則か否かは「隣り合う和音同士」で判断する感じのニュアンスで言われる事が多いようなので、今回のようにGm(Ⅵm)結尾でB♭Maj(ⅠMaj)冒頭での禁則はセクションが区切られている点から無効とも言えるし、時間軸での流れ的には該当するとも言えます

どちらの解釈も出来るというところで厳密な正解はありませんので、実際に音源を聴く皆さんの耳次第でどう捉えるかをお任せする感じになります

ただ、制作者としてはこういう意図があってそうしているという説明が最低限出来ていればいいので、今作のイントロにおいては禁則に加え、Keyの方向性のブレを回避するためにFMaj(ⅤMaj)を挿入してKey=B♭感を守り通したというのが制作者の結論です

 

いつもの感じでコード進行の細分化もしてみましょうかね

 

123+4513+4516+165

 

こんな感じですね

本来であれば最後のFMaj(ⅤMaj)は含まれなかったはずなので、

 

123+4513+4516

 

となるはずだったものとして細分化しましたが、楽曲の流れを汲み取らずにやるならば、

 

123+4513+451+165

 

これが最も少ない重複での細分化でしょう

どう受け止めるかは皆様にお任せします

 

 

Aメロ1-1の解説に進む前に少しだけ

最近noteで禁則(ついでに和声や和音も)の定義をコメントで丁寧に補足して下さる事例が直近であったのですが、禁則だからって決して悪いわけではありません

現代音楽ではそれを上手く利用して作られている楽曲も多々あるようですので、何の禁則をどのように用いるのかというのは個々人の制作者の腕の魅せ所です

禁則とはいっても原則なので絶対に使っちゃいけないという意味ではないとか、「Ⅲ→Ⅴ」のⅢはトニックでもあるから禁則とは言わないなどと教科書通りの説明を重視される方もいらっしゃるようですが、そもそも僕が発信している内容は現場目線・現場判断でどう向き合ってツールの選定をしているのかという一例を自作曲を通じて話しているにすぎません

Ⅲはトニックの代理和音として振る舞える事も重々承知の上で転回してⅤ6になり得るⅢm7を「Ⅴ6Ⅴ7」としての響きも含めてそれでもトニックどうこうの機能和声の理屈を絡めて良しとするかどうかを制作者個々人が決めればいいだけの話です

少なくとも、僕は響き的なものも含めて受け入れ難いから「Ⅲ→Ⅴ」は禁則として取り入れていないだけですので、それをどう受け止めるかは皆様にお任せする形になります

 

知識の正確性よりも、知識を現場でどう応用(表現)するのかという知恵の使い方を話していますので僕のブログは賛否両論(多少の語弊や誤解)あっても不思議ないとは思いますが、他の方も閲覧されている(楽しんだり学びがあると訪れてくれている)という事を考慮した上でどうしても聞きたい事があるなら個別で問い合わせて下さい

 

 

B♭Maj(ⅠMaj) - E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj)

E♭Maj(ⅣMaj) - B♭Maj(ⅠMaj) - FMaj(ⅤMaj)

 

余分な話をしてしまいましたが、気を取り直してAメロ1-1の8小節のコード進行を見ていきましょう

ご覧の通り、何の変哲もない主和音3つだけで組み立てたコード進行です笑

1~4小節目は従来のケーデンスに従った「145進行」、5~8小節目は完全終止保留を使って繋いだ「415進行」となります

 

E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj) - G♭dim(♭Ⅵdim) - Gm(Ⅵm)

E♭Maj(ⅣMaj) - FMaj(ⅤMaj) - B♭add9(Ⅰadd9) - B♭Maj(ⅠMaj)

 

Aメロ1-2と分断していますが、ドラムの動きが大きく変わるというだけの理由なので実質Aメロ後半みたいなものです笑

直前のFMaj(ⅤMaj)を承けての9~12小節目は完全終止保留で繋いだG♭dim(♭Ⅵdim)アレンジ版王道進行、13~16小節目はB♭add9(Ⅰadd9)を使った3コード進行です

馴染み深いアレンジばかりで目新しいものがなくて難ですが笑

 

これがAメロ1の全容です

コード進行の細分化については、

 

145+415+4536+451

 

予定通りに綺麗に細分化出来ました

 

 

文字数の上限に達する可能性が出てきたため、ここらで一度区切らせていただきます

次回はBメロ1の解説から再開します

 

 

それでは今回はここまで

次回のブログでまたお会いましょう

 

 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

「不器用な想いを音で描く」を信条に、SoundCloudにオリジナル楽曲と東方自作アレンジを公開中です

興味があれば聴きに来て下さい♪

 

 

※ジャケット画像:太郎様

 

 

※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの

こんにちは

いつもUTAの憩いの音楽広場に足を運んで下さり、ありがとうございます

 

さて、今回は皆さんに1つご報告させていただきたい事がございます

 

2025.8.30よりnoteのアカウントを新設しました
 

アメブロを運用し始めて1年半以上経つのですが、1ブログあたりの入力可能な文字数であったり、ブログ内に添付した画像がフォルダ管理されていて画像を消すとブログからも消えるといった事など不便に感じる事が増えてきたので、もう少しブログとしてアーカイブ出来る場所がないかと探し求めてnoteに辿り着きました

今後はアメブロで書いていた内容をnoteに移行する形を中心に行っていこうと考えているのですが、アメブロはアメブロで文字に色をつけられたりと便利に使える機能があったりしますので、

 

アメブロ→作品の中身の公開のみ(Ex. オリジナル楽曲の歌詞とコード進行のみ、東方自作アレンジの動画内の物語の内容など)

note→作品の制作経緯や解説(オリジナル楽曲のコード進行)

 

という風にして各ブログ内にリンクを貼って双方を行き来出来るような仕様にしていく事も計画しています

あくまで計画ですので、今後の運営状況によっては方針が前後するかもしれませんので、予めご了承下さい

 

 

さて、ここからは2023.12.14のアメブロのアカウント新設時に書いた自己紹介ブログをnote版のものに改良したものを掲載します

 

 

●作詞作曲編曲歴(趣味から生活上の欠かせない存在に)
 

約14年(2009年9月頃~現在)

 

●DTM操作歴
 

2021年10月頃より本格的に操作し出してもうじき4年
(所持しているのみの空白期間も含めて約8年)

 

●ギター歴(所持していただけでほとんど弾けない笑)
 

約14年
 

所持していたメーカー
Photogenic(ストラトキャスター)、Epiphone(レスポール)

 

●ベース歴(所持していただけでほとんど弾けない笑)
 

約12年
 

所持していたメーカー
Aria Pro Ⅱ?(白の4弦)、Ibanez(4弦2本)、Bacchus(4弦・5弦各1本ずつ)

 

●SNS活動歴
 

2021年10月頃より約4年
 

主な活動拠点地
SoundCloud・アメブロ
YouTubeは
2025.8.30公開の動画をもって活動終了

その他ニコニコ、X(旧:Twitter)、Instagram、TikTokなど色々試したが長続きせず

 


●活動履歴

・2009年9月頃
mixiで知り合ったJannerさんの組まれていたバンドのオリジナル楽曲を聴いたのをきっかけに作詞を開始
最も影響を受けたアーティスト(バンド)…Janne Da Arc、Acid Black Cherry

・2010年頃~
任天堂DS「大合奏!バンドブラザーズDX」を購入し、作編曲も開始
この頃、大学の同期達とバンドを組んだが、約1年ほどで自然消滅
以降、大学時代は曲作りの参考も兼ね、シド、the GazettE(ガゼット)、アンティック -珈琲店-などV系バンドの世界に身を投じる

・2013年頃~
任天堂3DS「大合奏!バンドブラザーズP」を購入し、ボカロ音声付きで創作活動を加速

・2015年頃~
KAITO、MEIKOの購入を機にStudio Oneに出会う(しかし、運用方法が分からず、しばらくお蔵入りに(その間も大合奏!バンドブラザーズPで制作活動を続ける)
Silent Silenを始め、BAND-MAIDなどガールズロックバンドの世界に興味を持ち始める

・2017年頃~
単身赴任先で知り合った人達とバンドを組んだが、これも1年ほどで自然消滅
当時組んでいたメンバーより「曲の作り方を教えてほしい」と言われ、ここで初めて音楽理論を独学で学ぶ(この時点で創作活動を開始して9年ほど経過)
この頃、YouTubeのとある動画で流れていた東方ボーカルアレンジやゆっくりの存在をきっかけに東方Projectの存在を知り、以降SOUND HOLIC、幽閉サテライト、A-ONEなどの同人サークル様方のボーカルアレンジ曲を聴く機会が増える

・2018年頃~
眠らせていたStudio Oneの操作方法が分かり、徐々に大合奏!バンドブラザーズPよりStudio Oneでの制作に移行

・2020年頃
地元でバンドを組んだが、1年ほどで自然消滅

・2021.10月頃~
自身の制作したオリジナル楽曲が世にどこまで通用するのか試してみたく、2021.10月頃よりSNSでの活動(ココナラ、YouTube)を開始
この頃から本格的にStudio Oneの操作を学んでいく
同時期、バンドメンバーより「曲の作り方を教えてほしい」と言われ、再度音楽理論を独学で勉強し、知識を補強

この頃、半年ほど人生で初めての休職期間を過ごした

・2023年10月頃~
とある音源動画につけられたコメントをきっかけに、ミックス作業(エフェクターの設定など含めて)について独学で研究

ここから現在までミックス地獄の沼に嵌りながら自身の音とほぼ毎日向き合っている

 

・2023年12月~
音源制作の旁で2023年末にアメブロのアカウントを作成(これで3度目笑)
YouTubeに公開している物語付き東方自作アレンジの物語開示の内容のみでほとんど稼動していなかったが、2024年11月頃から自作曲の解説ブログ投稿をきっかけに音楽理論に関わる内容を独自視点で多数執筆開始
現在は自作曲の解説ブログを執筆と並行して【更新型】と謳った実戦形式でのコード進行のアレンジ例を掲載したブログも別途執筆中

 


これまでの実績

翼/ゆうすけ(ゆうゆう)
ココナラにてご本人様より商用利用権譲渡付きで「ツバサ(旧名)」を販売し、本作用にアレンジし、2023.7.7にデジタルリリース
https://youtu.be/2HVw9NKWi-o?si=oreSk5Vxg2LoND-k

NO ESCAPE/なりお
昭和映像音楽制作所様所属の歌い手様の持ち歌として2023.4月頃にデジタルリリース
https://youtu.be/1i6CQDXZP2g?si=CiCpU5jBiPdB8QEV

Brave Hero/初音ミク
昭和映像音楽制作所様HPにPR曲として掲載中
(元はLilyのものを同社にて初音ミクVer.として再編集、JASRACの登録あり)
http://audition-itsumo.com/


他、5曲同社経由でJASRACに登録あり


外部依頼含め、オリジナル楽曲、東方自作アレンジの制作数はのべ100曲以上
一部オリジナルと東方アレンジについてはSoundCloudに再投稿するために「再編集中」と題して冬眠中

 


こんな感じです
煌びやかなものは何もありませんが、趣味だった音楽がいつの間にか日々の生活に欠かせない己を見つめ直すための鍛錬の一環へと変化し、ほぼ毎日PCを開いては音という自分と向き合い続けています
今でもまだ納得のいく音源作りが出来ておらず、歯がゆい思いの連続ではありますが、いつか心の底から納得のいく音源が作れる事を信じて探究しています

 

そんな感じで音楽に関する話(主に曲作りに関する事)を中心に語っていけたらと思っています
ギターに関する詳しい事や音楽の歴史など蘊蓄系は苦手なので、そうした話は別の方に委ねさせていただきます笑

こんなUTA/Chasoですが、興味があれば今後もアメブロとnoteでの行く末を見守っていただけると幸いです
「UTAの憩いの音楽広場」を今後ともよろしくお願い致します

 


最後はアメブロでのお決まりの挨拶で締めさせていただきます

 


それではまた、次回のブログでお会いしましょう
 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

SoundCloudにて最新音源を公開中

 

古い音源ですが、YouTubeに物語付きの東方自作アレンジの動画など公開中

 

 

※ジャケット画像:太郎様

 

https://x.com/taro_0211_?s=20

 

 

Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの

 

こんにちは

 

文字数制限の兼ね合いで「改」の時通りにサビ1の解説から再開していきます

 

FMaj(ⅠMaj) - Am7(Ⅲm7) - B♭Maj(ⅣMaj) - CMaj(ⅤMaj)

 

まずはサビ1の前半8小節のコード進行ですね

こちらはイントロ1・2に登場した「1345進行」を引用しています

今作を代表するコード進行をサビでも用いたという感じです

 

FMaj(ⅠMaj) - FMaj/E(ⅠMaj/Ⅶ) - Dm(Ⅵm) - Am7/C(Ⅲm7/Ⅴ)

B♭Maj(ⅣMaj) - B♭Maj/A(ⅣMaj/Ⅲ) - FMaj(ⅠMaj) - CMaj(ⅤMaj)

 

次はサビ1の後半8小節のコード進行ですね

9~12小節目はFMaj/E(ⅠMaj/Ⅶ)を使ったカノン進行の前半「1563進行」です

FMaj(ⅠMaj)の空気感を残しつつCMaj(ⅤMaj)感もほしいという贅沢を叶えたアレンジになります

 

Am7/C(Ⅲm7/Ⅴ)は和声学では第一転回形においてはドミナントとして機能すると言われているため、ここではドミナントとしています

そのため、次のB♭Maj(ⅣMaj)への完全終止保留を使ったコード進行という形になってしまいますが、まぁ仕方ありませんね笑

 

5~8小節目も1~4小節目同様、B♭Maj(ⅣMaj)の空気感を残したいという思いからB♭Maj/A(ⅣMaj/Ⅲ)を使ったコード進行としています

このB♭Maj/A(ⅣMaj/Ⅲ)をどう表現するかによって話が大分変わってくるのですが、僕の中ではAm(7)(Ⅲm(7))の代わりにという意味合いを込めています

つまり、

 

B♭Maj(ⅣMaj) - Am7(Ⅲm7) - FMaj(ⅠMaj) - CMaj(ⅤMaj)

 

という通常のケーデンスをアレンジしたものを取り扱っている事になります

Am(7)(Ⅲm(7))としてしまうと偽終止+「代理和音主和音」という禁則めいた動きと見做されてしまう可能性があるため、あくまでⅤ(7)の代わりという意味合いが強いという風な解釈でB♭Maj/A(ⅣMaj/Ⅲ)を用いたとしていただければ角も立たず、納得が得られやすい事でしょう

 

ちなみに、B♭Maj/A(ⅣMaj/Ⅲ)変終止を使っているだけで半終止ではない事からFMaj(ⅠMaj)完全終止扱いとしています

 

FMaj(ⅠMaj) - Am7(Ⅲm7) - B♭Maj(ⅣMaj) - CMaj(ⅤMaj) - Gm(Ⅱm) - Am(Ⅲm)

 

次はサビ2の前半8小節のコード進行です

先程のサビ1の1~4小節目と同じ「1345進行」を使っていますが、ここではその先に「Ⅱm - Ⅲm」を追加し、次のB♭Maj(ⅣMaj)への上昇進行を築くという方法を活用しています

下に下がるよりも上がっていく方が感情の高揚感を伝えやすいですし、そのきっかけとなる経過和音としての「Ⅱm - Ⅲm」は本当に優秀です

 

B♭Maj(ⅣMaj) - CMaj(ⅤMaj) - A7(Ⅲ7) - Dm(Ⅵm)

B♭M7(ⅣM7) - Csus4(Ⅴsus4) - C7(Ⅴ7) - FMaj(ⅠMaj)

 

次はサビ2の後半10小節のコード進行ですが、13小節目以降は分けるのも難なので1行にまとめました

 

9~12小節目はAメロ1-2やBメロにも登場したⅢ7を使った王道進行です

今作における純然たる王道進行は基本Ⅲ7を使うというスタイルに当時の僕はこだわっているようです

なぜそこまでしてⅢ7なのかは不明ですが、おそらくは今作から漂う「別れ」という哀愁感を強調するための事だと思われます

 

13小節目以降はAメロ1-2に登場したⅤsus4を使ったスリーコード進行です

これまで何度も見かけているものばかりなので、改めて話す事は特にありません

 

これがサビの全体像になります

Chapter 5FMaj(ⅠMaj)のみかつサビの完結を示しているのが面白いですが、FMaj(ⅠMaj)が増えるほどチャプターが短くなるというのはこういう事を意味するというのを示していますね

こうした現象が何度か登場しているので、皆さんもメジャーキーと準マイナーキーとの違いが何となく分かってきたのではないでしょうか

 

コード進行の細分化ですが、

 

1345+163+415+1345+4523+4536+451

or

1345+163+415+1345+2345+4536+451

 

サビ2の「Ⅱm - Ⅲm」の前後の「ⅣMaj - ⅤMaj」のどちらを重複させるかで「4523」「2345」と解釈が変わってくる感じですね

個人的には「2345」とした方が楽曲の感情的にも上向くという点では良いかなと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?

 

 

といった感じでPLEDGEの1コーラスの解説が終了しました

各セクションの冒頭・結尾のコードの配置を図に示すとこうなります

 

 

 

Memorial birthdayと同じくBメロⅥm7冒頭とし、あとはみなⅠM7冒頭というスタイルをとっています

今ほど音楽理論が備わっていない(そもそも勉強していない)学生時代の頃に初期型を作り上げたのですが、当時はひたすら作る事ばかりに執着してやっていたので、Key=Cの感覚(つまりFMaj(ⅣMaj))の感覚で全て作っていました笑

恥ずかしい事に、これがKey=FのⅠM7冒頭という事を初めて知ったのは今から6年ほど前に初めて音楽理論を独学で勉強し始めた頃だったので、まだ世に出さなくて良かったと胸を撫で下ろしています笑

それが今となっては冒頭のコードを何にするとか楽曲全体のバランスを考慮しながら作るようになったんですから、積み重ねた時間と労力というものはとんでもないものですね

 

一方で、先のMemorial birthdayとはまた異なる動きを見せているのが結尾のコード

同じコードが冒頭結尾を担うというのは何度か登場していますが、それが2回(ⅠM7)も同じパターンとなる事は今まで紹介してきた楽曲の中にはなかった動きです

それだけ今作はⅠM7を中心とした楽曲にしたいという想いが伝わってきますね

 

使っているコードが制作者の言葉にならないメッセージを代弁していますので、途中のコードが同じパターンの使い回しだったとしても、冒頭結尾のコードを何にしているのかなども追究出来るようになれば一見同じように感じる楽曲にも細かな違いが見えてくるようになり、音楽をより深い次元で楽しめるようになるかもしれません

聴く側→作る側になるための音楽の受け取り方の大事なポイントでもありますので、僕の楽曲を通じてそうした楽しみ方を知ってもらえると幸いです

 

 

さて、ここからは2番なのでいつものように1番を繰り返すようなものがほとんどです

例の如く箇条書きスタイルで引用元を羅列していきますのでご参考下さい

 

Aメロ2-1…Aメロ1-1を引用

Aメロ2-2…Aメロ1-2を引用(Cメロ1へ繋ぐためのCMaj(ⅤMaj)2小節追加)

★Cメロ1・2…この後解説

ラスサビ1-1…サビ1を引用

ラスサビ1-2…サビ2を引用(最後のFMaj(ⅠMaj)4小節はラスサビ2に移行)

★ラスサビ2・3…この後解説

アウトロ1…イントロ2を引用

★アウトロ2…この後解説

 

という仕様になっています

箇条書きで上手くまとめられない箇所がいくつかあった関係で★をつけたセクションが多いですが、ここからは★をつけたセクションのコード進行の解説をしていきます

 

解説の前に前編の時から寝かせていた例の1分短縮成功の話をここでしたいと思います

なぜかと言いますと、これから解説するCメロがそれを成功させたセクションだからです

現行の形に昇華する前の頃に作っていた頃のPLEDGEはAメロ2の後は、

 

Aメロ2→Bメロ2→間奏→ラスサビ前→ラスサビ→アウトロ

 

ラスサビまでの間に更に3セクションあったんです笑

それをBPM:81というスローテンポで制作していたのですからそりゃあ7分超えなんてしてしまいますわなって話ではあるのですが、それでも僕としてはBメロ2の歌詞+ギターソロのどちらか一方を諦めるという事が出来ませんでした

こうした煩悩めいた僕の願いを叶えるために思いついたのが、

 

じゃあギターソロを交えたセクションを作れば良いか

 

という斬新な発想でCメロが誕生しました笑

結果的にギターソロは単なるリードプレイっぽい感じにはなったものの、それでもギターソロとして組み込んだ事実には変わりありませんし、歌詞もきちんとつける事が出来たので両方の贅沢を叶える事が出来たわけです

この方法によって3セクションあった余分な尺をCメロ1つに凝縮して1分相当の短縮に成功しました

 

PLEDGEは様々な面で再現が上手く出来ずに苦労していたのですが、このCメロ凝縮が成立した事で望んだ形にようやく作り上げる事が出来ました

諦めずに制作してきて本当に良かったです

 

FMaj(ⅠMaj) - Am7(Ⅲm7) - B♭Maj(ⅣMaj) - CMaj(ⅤMaj)

 

そんな成功体験という前置きをさせていただいた上でCメロ1の解説を始めます

この1~8小節目はイントロ2とサビ1・2の冒頭と同じなので解説は省略します

 

FMaj(ⅠMaj) - Am7(Ⅲm7) - B♭Maj(ⅣMaj) - C6(Ⅴ6)

 

5~8小節目のコード進行ですが、こちらは先の「1345進行」のCMaj(ⅤMaj)C6(Ⅴ6)にアレンジしたものです

ここではⅤ(7)の世界観を優先したいという思いでⅢm7を匂わせるような感じでⅤ6にしたという感じですね

ダイアトニックコードという点も考えると、大抵はⅢm7で間に合う事が多いので滅多に使わないのですが、やはりⅤ6Ⅴ6で中身は同じでもⅢm7と響きが若干異なるので、どちらの響きを優先した楽曲展開としたいのかという使い分けは非常に大事です

 

FMaj(ⅠMaj) - Am7(Ⅲm7) - B♭Maj(ⅣMaj) - CMaj(ⅤMaj) - E♭Maj(♭ⅦMaj) - Dm(Ⅵm)

 

次はCメロ2の前半8小節のコード進行ですね

Cメロ1の1~8小節目と同じ「1345進行」にここでは更に「♭ⅦMaj - Ⅵm」を延長しています

ここでは五度圏の裏の関係にあるKey=BのE♭7(Ⅲ7)からの拝借ではなく、パラレルマイナーの関係にあるKey≒Fm(=A♭)のE♭7(Ⅴ7)ドミナントマイナー「♭Ⅶ7」として挿入したという感じです(Fブルーノートスケールの延長)

 

元々は「Ⅲ(7) - Ⅵm」という展開としていたものを「♭ⅦMaj - Ⅵm」としているので、理屈としてはKey=FのA7(Ⅲ7)とKey=BのE♭7(Ⅲ7)はコードトーンの構成上Dm(Ⅵm)への進行を可能としているのでどっちの解釈でも成立します

ですが、Key=Bの裏コードとするよりもKey=Fの流れを汲み取った作りのまま挿入出来るので、そういう意味でも♭Ⅶ7としたメロディ作りをしたとする方がある意味自然でしょう

パラレルマイナーもダイアトニックコードと見做して自在に操れるんですからメジャーキーはやはり最強です笑

 

suicide noteで「♭ⅦMaj - Ⅵm」に関する図を使った解説をしているので、詳しくはそちらをご参考下さい

ここでは過去に解説した内容を他楽曲で再現したとして文字のみで簡潔に解説するに留めさせていただきます

 

B♭Maj(ⅣMaj) - Am7(Ⅲm7) - B♭Maj(ⅣMaj) - CMaj(ⅤMaj)

 

次は10小節使ったCメロ2の後半のコード進行です

最後のCMaj(ⅤMaj)がラスサビ1に繋げるために2小節延長されているという以外では2小節/コードとなっているため、それだけに着目すると、「4345進行」が成り立っているのが分かるかと思います

カノン進行の後半「4145進行」をAm7(Ⅲm7)に代用したアレンジ例だと瞬時に見抜けた方はカノン進行を自分のものに出来ている証かもしれませんね

 

FMaj(ⅠMaj) - B♭M7(ⅣM7) - Csus4(Ⅴsus4) - C7(Ⅴ7)

FMaj(ⅠMaj) - Gm(Ⅱm) - Am(Ⅲm)

 

次はラスサビ2の10小節のコード進行ですが、1行目は1~6小節目まで、2行目は7~10小節目という形でまとめています

 

1~6小節目はⅤsus4を使った「145」版スリーコード進行です

「451」版での登場が多かっただけでFMaj(ⅠMaj)が冒頭にくるか結尾にくるかだけの違いで「Ⅴsus4 - Ⅴ7」のセット組が大きく変わるというものではありません

故にこのパターンはどちらも頻度高く見かけるものではあります

ただ、たまたま僕は「451」版でⅤsus4を使う事が多いだけかもしれません笑

 

7~10小節目は1~4小節目のFMaj(ⅠMaj)単体進行の流れに倣う形で7~9小節目までをFMaj(ⅠMaj)単体進行とし、次のラスサビ3への繋ぎ役として「Ⅱm - Ⅲm」を挿入したような動きを見せています

この動きからもお察しの通り、ラスサビ3の冒頭はB♭Maj(ⅣMaj)です

大分僕の考えが読めてきましたかね?笑

 

B♭Maj(ⅣMaj) - CMaj(ⅤMaj) - A7(Ⅲ7) - Dm(Ⅵm)

B♭Maj(ⅣMaj) - CMaj(ⅤMaj) - FMaj(ⅠMaj) - Gm(Ⅱm) - Gm/C(Ⅱm/Ⅴ) - N.C.

 

次はラスサビ3の10小節のコード進行についてです

1~4小節目は度々登場してきたⅢ7版王道進行です

 

次がこれまた珍しいアレンジなのですが、最後が「Ⅱm - Ⅱm/Ⅴ」で締めくくる「4512進行」となっています

最後がⅡmで終わるというのはこれまでにないパターンなのですが、なぜこんな珍しいコード進行を組んだかと言いますと、ヒントはGm/C(Ⅱm/Ⅴ)にあります

この分数コードの基の形を皆様はご存知でしょうか?

 

そうです、C7sus4(9)(Ⅴ7sus4(9))sus4系分数コードですね

つまりこの「Ⅱm - Ⅱm/Ⅴ」は「Ⅱm - Ⅴ7sus4(9)」というコード進行を変形して出来たものと言えます

そして、アウトロ2の冒頭はFMaj(ⅠMaj)

ここまで来たらもうお分かりですね?

 

そう、セクションを跨いで

 

Gm(Ⅱm) - C7sus4(9)(Ⅴ7sus4(9)) - FMaj(ⅠMaj)

 

という--をしれっと形成しているんです笑

それを、

 

Gm(Ⅱm) - Gm/C(Ⅱm/Ⅴ) - FMaj(ⅠMaj)

 

という風にアレンジしてベースラインで--を組んでいるという感じにしているわけですが、正直言うとN.C.で一度流れを断ち切ってるのでN.C.以降は何が来ても問題ありません(ⅠMajである必要はなし)

そういう裏の意図を匂わせつつも実は--をそこまで意識しているわけではないため、ここでは単なるⅡm繋ぎという意味合いを込めてサブドミナントとしてGm/C(Ⅱm/Ⅴ)を扱っています

故に、ここは単に「4512進行」として見ていただくのがスマートです

 

FMaj(ⅠMaj) - Gm(Ⅱm) - Csus4(Ⅴsus4) - C7(Ⅴ7) - FMaj(ⅠMaj)

 

最後はアウトロ2の6小節のコード進行ですね

1行にまとめるとこんな感じになりますが、こちらは3パターンほど解釈の仕方が出来る仕様となっています

3コード単位で見ると、「125」「251」という2つのコード進行を合体させたようなものと見る事が出来ます

そうです、これは「145」「451」のスリーコード進行を単にGm(Ⅱm)に置き換えて--としたものなのです

そこにⅤsus4を経過和音的に挿入してその動きをアウトロ2に持ってきて強4度進行で綺麗に閉幕させたというものですね

ありきたりではありますが、セクションの締めに--は本当に綺麗に収まります

 

 

以上をもってPLEDGEの解説を終了します

これは本当に色んな意味で苦労して作り上げた楽曲なので、ちゃんとした形に出来て本当に良かったです

0から1曲作り上げるというのは今でもそうですが簡単な事ではありません

今でもPC内には歌詞だけが完成してメロディがついていないものや中途半端に作ったまま放置されている楽曲も多々あります

これらの楽曲になりきれていないもの達がそのまま没になるのか、当時のままの形で世に具現化するのか、はたまたリメイクされて別の形に昇華されるのかはまだ分かりません

作れていないという事は単なる創作意欲の問題だけではなく、制作するための条件が揃っていないために着手出来ていないという事もあったりしますので、己の人生と照合しながら本当に形にするべきものをよくよく吟味して残していきたいと思います

 

 

それでは今回はここまで

次回のブログでまたお会いしましょう

 

(^ ^)ノシBye Bye

 

 

PLEDGEの音源はこちら↓↓

 

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興味があれば聴きに来て下さい♪

 

 

※ジャケット画像:太郎様

 

 

※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの