俺は現代文の先生と付き合っていた。
詳しい経緯は省略するが、とにかく付き合っていた。
会えば毎日のようにセックスをしていた。
ある日、彼女は俺に妊娠の可能性をほのめかした。
生理が遅れているというのだ。
この話をするとよく不思議がられるのだが正直俺は嬉しかった。
普通の高校生なら自分の女が、しかも10以上も年の離れた教師が妊娠したと聞いたら慌てるのが常だそうだが、俺はそんなそぶりは一切見せなかった。
なぜなら俺は彼女に心底惚れていたからだ。
考えてみて欲しい。
この長いゴミ貯めのような人生の中で心の底から愛することの出来る女と巡り会い、結ばれ、その女との間に子どもを設けることの出来る幸運な男がどれくらいいるか。
全体の1%にも満たないだろう。
たいがいの男は本命の女を別の男に取られ、二番手三番手くらいの女と結婚し、その女は自分に似てブサイクで出来の悪いガキを産むのがオチだ。
まさにお先真っ暗である。
そういう意味では俺は幸運だった。
俺は彼女のことを心から愛していたし、彼女とその子どもを生涯かけて幸せにしていく覚悟も自信もあった。
後に妊娠は誤りだったことがわかった。
俺は彼女に優しく微笑みかけると17年生きてきた中で初めて女の顔をひっぱたいた。
それ以来俺はサドマゾの世界にのめり込むことになった。