5の続き

(今更ですがバッチリネタバレしてます。Vシネチェイサー未見の方は回れ右推奨)。

 

 

三条さん、プロデューサーさん、石田監督の記事でも涙。

三条さんの「思い入れも気合も十分に込めた脚本」「チェイスの悲哀がこもった魅力をガッツリ描ける」
ここらへん画面からビシバシ伝わってきてましたね。

・主役は刑事でなんかスゲェ赤い車に乗ってて変身後も赤くてタイヤをたすき掛けしてる
・敵に低音イケボの黒?紫?のゴツイメカメカしいライダーがいる

・途中から味方の灰色ライダー?になったらしい

・ミニスカポリスがいる(東映の伝統とはいえ、あのスカート丈で警察官…色々無理だ…)
・変な動きのギャグ多し

初期は流し見で途中からはほぼ見てないんでこの程度の認識しかないし、思い入れもない。ロイミュードの運命もチェイスの最期も知らない。最終回も見てない。

そんな全然ファンじゃない(今はファンです~)ボンヤリしたヤツでも時間を忘れて見入ってしまうくらい、スタッフさんキャストさん達の愛と気合いが燃えてました。
やっぱそういう「熱」は画面から伝わってくるもんね。インタビューの言葉にも愛があふれてるし。
チェイスの「俺は人間ではない」の台詞は胸に刺さりましたよ三条さん。この後の「俺が人間を好きでさえいれば」で涙腺決壊したし。

機械ゆえの強さと哀しさ。チェイスの言葉や行動のひとつひとつが切なくて哀しくて愛しい。

「チェイスへの愛着はひとしお」でまた涙、「想定外に成長」でちょっと笑って。
初期はシリアス一辺倒で「命を拾っても愚かさは変わらないな」なんてカッコイイこと言ってたのにねえ(笑)。

プロデューサー対談で、チェイスの低音が上遠野さんから「僕たちの計算外な演技プランを提示」されたものだと知って驚き。てっきりあの顔であの声のギャップを制作側が狙ってやってるものだと。ふつー考えつかないよね、声を低くしようとか。発想がとんでもないわ。そんで役者からのそういう演技プランを受け入れる側も器がデカイなあ。やっぱ面白いモノを創る人達ってアタマが柔軟なんだなあ。


役者にとっても普通に喋るより何倍も負担が大きいんじゃないかと。特撮は戦闘シーンの呻き声叫び声等々、普通のドラマではあんまりやらない事をほぼ毎回やるわけでアフレコがすごく大変そう。自分が言い出しっぺなら責任重大だし。前例もないし。

それでも、あえてやる。一年間やり通す覚悟。こういうところにも、上遠野さんは考え抜いて突き詰めてチェイスを演じてくれたんだなと感じるわけです。役者もキャラクターもスタッフさんも幸せだな、幸せな作品だなと思います。まあ、いちばん幸せなのはそんな作品を見られる視聴者だよねー。


三条さんもプロデューサーさん達も上遠野さんべた褒めですな。

三条さんは「チェイスは大胆さと繊細さを併せ持った上遠野太洸という役者にしか演じられませんね」

大森Pは「彼がチェイスを演じることに勝算しかなかった」とまで。「上遠野くん、おめでとう」だし。絶妙に演じてくれた、チェイスを演じるのは彼しかいない等々すごい高評価。

透明感が高い・美しい・画になりますとも。同性から見ても美しい人なんだなあ。

 

本当にねえ、美しい人っているんですねえ。一瞬で画面に惹き付けられて眼が離せなくなるなんて初めての経験でしたよ。まあ、ただ姿形がきれいなだけだったら、へーお人形さんみたいにきれいな子がいるねーで終わってたなー。若手だのイケメン俳優だのには一切興味なかったし。

やっぱり眼…かなあ。無表情に見えるのに表情豊かな眼。瞳の美しさ。

眼差しやほんのわずかな表情の変化からチェイスの無垢で生真面目な性質や優しさや強さが「見える」し伝わってくる。内面の美しいものが光を放っているような。けれどチェイスは「機械」であって人間ではない。美しいからこそ哀しい。

上遠野さんの演技が上手いとかそんなの飛び越えて、チェイスというロイミュードの存在がリアルに迫ってくるような…この感じ。何なんだろう。上遠野さんありがとうとしか言いようがないかも。

 

 

大森Pの締めのお言葉「本当にやってよかったと思える作品」で、またまた涙。製作陣にここまで言ってもらえる作品に出会えて幸せだなあ。

 

ハンドタオル何枚目だろう?

 

まだ続く