室内に飾っている蝋梅はぽふぽふ咲き続けているけれど、ベランダに置いている分はまだつぼみ。

あえて寒い場所に置いて、つぼみを覆っている茶色い皮から、黄色い部分がだんだん見えてくるのを気長に待つのも良い時間。

ネコヤナギは、外皮の先端からちらりと姿を見せ始め、内側からフサフサが大きくなってきて、外皮がいつのまにかなくなっていく。

すくすく育つ暖かい季節の植物よりも、まだ寒い時期にゆっくり芽吹いていく枝ものが好きです。

お茶は、単叢の稲花香(とうかこう)にしました。

10種の柄があるのだけれど、パンダと竹の使用頻度が高い。

お茶うけには、いただきものの松風。

1.2ミリという薄さが特徴なのだそう。

薄い短冊状で20枚以上入っていました。

なみじのない個性的な香りは、芥子の実なのかな。

主原料は、小麦粉・甜菜糖・卵・芥子の実。

甘みと香ばしさがパリパリとひろがります。

芥子の実を散らした表側は松の木のようで、白い裏側はうら寂しい風のよう。そんな解釈もあるという「松風」。

煎持ちの良い中国茶のお供に、1煎ごとに1枚ずつ食べていると、今が何煎目か分かりやすいなぁ、なんて。

お茶を淹れる傍らで、静かに見守る猫さん。

猫さんも歳を重ね、眠っている時間が増えたので、こうしてお茶につきあってくれるのも以前より減ったけれど、嬉しい時間です。

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単叢稲花香と松風