DIE WITH ZERO
ゼロで死ぬ
読もう読もうと思って後回しにしていた本。
本の表紙をめくったところ最初に書いてあるメッセージは、「人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。」という文章。
将来に不安を感じて、貯金や投資ばかりに力を入れてしまう不安症?の私にぴったりの本だと思っていた。
一度きりの人生なのだから、思い出に満ちた最高の人生をつくるためのアドバイスを書いてくれている。
特に、難病の持病を持っている私には(余命があるわけではないけれど、)体の元気なうちにやりたいことをやらないといけない、時間は有限で大切なんだって意識を持たされた。
書いてあったアドバイスは要約すると9つ
①今しかできないことに投資する
若いからこそできる経験がある。
例えお金がそんなになくても、若いからこその体力だったり、視野を広げるための経験だったり。
②一刻も早く経験に金を使う
物を買うというのはその瞬間限りの満足で終わるが、経験というのは複利や配当のようなもので、後々も自分の人生にプラスになる。
経験というのは雪だるま式に幸せになれる。
③ゼロで死ぬ
老後のために貯蓄をしていても多くの人は使わずに人生を終える。
必要以上にため込むことや、お金を使うタイミングが遅すぎて使えないことが問題。
また、歳をとると大きなお金を使う機会も減ってくる。
お金を使う価値のある段階で、自分の人生が豊かになることに意識的に使うことを考えるべきだ。
④人生最後の日を意識する
「ゼロで死ぬ」とは金だけの問題ではない。
それは時間の問題でもある。
限られた時間とエネルギーをどう使うべきかもっと真剣に考えるべきだ。
人生を最大限に豊かにするには?
⑤子どもには死ぬ「前」に与える
たいていの場合、相続のタイミングは遅すぎて相続人は値打ちのある金の使い方はできない。
お金の価値を最大化できる年齢は26〜35歳あたり
譲りうけた財産から価値や喜びを引き出す能力は年齢とともに低下する
⑥年齢にあわせて、「金、健康、時間」を最適化する
加齢とともに体力は低下するし、健康のリスクも上がる。金の価値は加齢とともに低下する。
金、健康、時間のバランスを考えることが人生の満足度を高める
⑦やりたいことの賞味期限を意識する
何度も書かれている通り、人生の時間は有限だ。
自分は残りの人生で何をしたいのか、タイムバスケットをつくって時間的な枠組みのなかで捉えることが大事
⑧45〜60歳に資産を取り崩しはじめる
著者の方はこれらの時期に資産を取り崩すことを推奨していた。
幅はあるが、人生を最適化するようお金を使う場合、大半の人は45〜60の間に資産ピークを迎える
⑨大胆にリスクをとる
これが一番難しい気がする。
リスクが嫌いな日本人って多い気がする。
私もそうで、でもそういう自覚があるからこそ、この本を手に取っている。
本文中の「リスクを恐れるあなたへ」というメッセージを何度か読んだ。
また、立ち止まった時に読み返して意識しないといけない内容だ。
そして最後は「実践する」
あたり前だけど、行動にうつさないと意味がない。意識も少し変わったけど、どれも行動を伴わないと何の意味もないということだ。