銀行から戻ると、会社に弟はいて。

弟に頼んでおいた書類をまとめた。

社長室のドアをノックして、書類がまとまったと伝えると、

「散歩行く?」

と誘われた。



姉弟での散歩は何度めになるんだろう?



最初は興奮した弟を治めるためだった。
出会う他人に挨拶しまくって、
声をかけまくって、話しかけて。

通りすがりの自転車の女子高生にまで声をかけるから、
「不審者に間違えられるよ!」と注意した。

挨拶するのが悪いわけじゃないし。
なんでそんなことを言ってるんだろ?と自問したし。



まとまった書類をポストに入れるために、
散歩を始めた。



会話は普通で、
相続の手続きのために銀行の残高証明をもらうためだけでも、
父の除籍の戸籍や私の戸籍、印鑑証明に実印と必要なものが多くて、
銀行一つでも時間がかかることなどを私が話してた。



なるべく大通りではなく、車の通りのないところをなるべく歩いて。




「桜が咲いてる。」



「違うだろ」




「狂い咲きかな。」




弟が、

「やっとまともになったと、友達に言われた。
話す声から全部もどってきたって。」







「そうだね。。。」





嵐のような10日間だったな。

これで終わりならいいんだけどね。

終わりかな。