〜舞台芸術の“入口”はどこにあるのか〜
先日、小学6年生と4年生の娘と一緒に、
オペレッタ《こうもり》を観に行きました。
理由はとてもシンプルです。
以前、中学生の娘とオペラ《トゥーランドット》を観た経験から、
「小学生には、いきなりオペラより
オペレッタの方が入りやすいのではないか?」
そんな仮説を持ったからです。
観る前の期待
事前に伝えたのは、ごく簡単なあらすじだけ。
「仮面舞踏会に行くために、
主人公もメイドもみんなウソをついて出かけて、
パーティー会場で次々に鉢合わせしていく喜劇だよ」
この説明に、4年生も6年生もとても興味を持っていました。
むしろ開演直前、4年生から
「これ以上は聞かずに、観てのお楽しみにしたい」
と言われたほどです。
実際に観てみて
終演後、まず聞いた感想はこんな感じでした。
6年生
「すごかったけど、言葉が難しい」
「ちょっと長かった」
4年生
「すごく楽しかった」
「音楽が大きくてびっくりした」
「でも、何が起きてるかはよく分からなかった」
印象的だったのは、
4年生が舞台の途中で小さな声で
「歌の人、声大きいね」と驚いていたこと。
内容は分からなくても、
歌声・音・空気感は、確実に届いていました。
小学生にとっての“壁”
一方で、はっきり見えた課題もあります。
-
セリフ(会話)が長い
-
全体の時間が長い
-
静かに座り続ける必要がある
-
ドイツ語+字幕はやはりハードルが高い
特に4年生にとっては、
「一生懸命字幕を読もうとして、途中で疲れてしまう」
そんな様子も見られました。
オペレッタ「こうもり」は小学生に向いているのか?
正直に言うと、答えは 「どちらとも言えない」です。
オペレッタは確かに、
-
喜劇で
-
音楽が楽しく
-
雰囲気を感じやすい
ただし、作品の長さや外国語での会話量によっては、
小学生には少し重たい。
もし、
-
45分程度で
-
起承転結がテンポよく進み
-
日本語で理解できる
そんな構成であれば、
オペラでもオペレッタでも成立するのでは、
と感じました。
今回の体験は失敗だった?
これも正直に言うと、「大成功!」ではありません。
でも、
「意味のある体験だった」
それは間違いありません。
舞台の空気を感じ、生のオーケストラを見て、
人の声の迫力に驚き、「すごい」と一言でも感じた。
小学生の舞台体験として、
それだけでも十分な価値があったと思っています。
次はどこへ?
今回の経験から、
次は日本語ミュージカルを観に行こうと思っています。
(劇団四季かな、と考えています)
幼児の時はよく連れていきました、小学生(中学年・高学年)になると
どのような感想を持つのか、見方をするのか気になったからです。
ミュージカル → オペラ や オペレッタ
年齢や理解度に合わせて、
舞台芸術の入口を少しずつ広げていけたらいいのかもと思いました。
最後に
オペラの時と違い、小学生の姿も比較的見受けられました。
親としては、
「理解してほしい」「全部分かってほしい」と思ってしまいがちです。
でも、子どもにとっては
分からなくても、何か1つでも「感じたこと」があれば十分ではないかと思いました。
今回のオペレッタ鑑賞は、
そのことを改めて教えてくれた時間でした。

