寺島しのぶマンセー。

という訳で『キャタピラー』。

コワイ。
ワタシの潜在意識にある恐怖「ヒトは社会的に無為な存在になった時にどの様に扱われるのか」が描かれていて兎に角コワイ。

怖ええ。怖過ぎる。

どっからどう見ても乱歩の『芋虫』なんだが、原作クレジットが無い。

聞けば、著作権両方面の折り合いが付かず、クレジットから名前が外されたとのこと。

取り敢えず「インスパイアされた」という話なんだろうけども、ここまで同じもんをどう折り合わせたのかについてはヒジョーに興味がある。

監督は本作で戦争について語っているようだが、この作品で描かれているのは、戦争についてではなくて夫婦についてである。

寧ろ、「戦争の話って言わないとお金集まんないから、取り敢えず反戦テイスト入れとくけど」みたいにしか見えない。

いや、個人的には全然それで構わんけども、お陰で色んな処が甘くなっちゃったのは少々残念。

もっと正面切って『芋虫』を映画化せえよと思わなくもないのだが、高い著作権料払って、敢えて観客対象者を狭めるようなマネは制作サイドが許しませんわなあ。

しかし、寺島しのぶは、脱いで存在感がでる女優さんですなあ。

マンセーです。マンセー過ぎます。

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