こんにちは、かりすまぜっとだ。


CDアルバムの所感にお付き合い頂きたい。


取り上げるのは「Run Girls, World!」。

2020年5月20日(水)に発売されたRun Girls, Run!(以下RGRとする)の1stアルバムである。

 

四季シリーズ

四季を題材とした楽曲群が存在する。
リリース順に「サクラジェラート」「秋いろツイード」「スノウ・グライダー」「水着とスイカ」の4曲が、ファンの間で”四季シリーズ”として親しまれている。

本作には、書下ろし楽曲として「水着とスイカ」のみ収録されている。

内容を解説する前に、各作品を時系列順に並び変えて見よう。
① 秋いろツイード   ② スノウ・グライダー

③ サクラジェラート  ④ 水着とスイカ

 

 

 


シリーズの主人公は、片想いをしている。
想い人には、好きな人がいた。
都会からやって来る、素敵な恋敵。
地味で、ただの幼馴染である自分。

変わる事に憧れるが、殻を破れないまま時は過ぎて行く。

想い人が、街を去ると知った。
想いを、手紙に書いて渡せないまま。
想いを、手紙から消し去って、それでも。
空白の紙飛行機が、着地する事に期待してしまう。

想い人が、誰かとデートする場面に。
想い人に会いたい為に訪ねた店で、アイスを舐めながら。

夏休みになって、久々の再会。
身体の底からこみ上げて来る。
想いの正体に気づいて。
掛けられた言葉の嬉しさに、許されて。

おもい切り叩いたスイカは。
誰にも気づかれないまま弾けて割れた。



四季シリーズでは、4曲に掛けて。
あるいは、1年の歳月を費やしながら、1つの恋が終わる模様が描かれる。

収録されている「水着とスイカ」は最後だ。
最後だと?物語が終わってどうする!
“14人の始まりの詩”じゃないのか?

まあ、落ち着いて聞いて欲しい。


終わりは、新たな始まりである。


四季シリーズでは常に、終わりと隣り合わせの時間が流れていた。
”夏”は、始まりに踏み出す儀式。

“今度会った時には期待されてるような女の子ではないかもしれないよ”と。
殻を破れなかった主人公が、胸に抱いているのだ。

“ずっとずうっと忘れないよ”と付け足しつつ。


一歩を踏み出して、新しく始まろうとしている女の子を、皆で見守ろうではないか。
(なんだ、その結論は、、笑)

作詞家の只野菜摘さんが、未来を描くのか。
それを無粋とするかは分からないが。
旅立つ背に、オタクは静かにエールを送る。
 

最後に

ここまで語っておいで何だが。

かりすまぜっとは、新参どころか外野だ。
RGRのCDを盤で買うのは、本作が初めて。
(iTunesでシングルは購入している)

ライブも目にした事が無い。
メンバーの姿を、生で拝見していない。

しかし、これだけは言わせて欲しい。


3rd LIVE TOURに当選した。
Run Girls, Run!のライブを観に行く。

 


アルバム「Run Girls, World!」は始まり。
自分にとって、誰かにとって。
何より、Run Girls, Run!にとって。

 

“夢へのバトン”と題された3rd LIVEと共に、アルバム「Run Girls, World!」がムーブメントの起爆剤となれば素敵だ。


なんて、オタクの戯言であるが。

明日への希望を胸にして。
始まりの詩は、結びとさせていただく。


また、現場でお会いしたい。