Bregenz (ブレゲンツ) 8:10出発 ⇒ Konstanz (コンスタンツ) 17:40着
走行86km
2000年6月18日(日)
快晴
●今日の傑作は、一昨年スウェーデンの Helsingborg (ヘルシンボーイ) のYHで出会ったドイツ人に再会したことだ。Herr Kretzschmer (クレッツシュマーさん) である。
1998年6月20日(土)快晴 21日(日)快晴 連泊滞在スウェーデン ヘルシンボーイ(Helsingborg)
●ボーデン湖南側湖畔を走る
オーストリアとスイスの国境入り口で、農道に逆らって入り、1時間近く迷走する。
大型トラクター(草刈り機) をハダシで運転する美女に出会って、道を教えられる。
●南側湖畔はレジャー客で一杯。
琵琶湖もこのようなレジャー地に出来ないだろうか。日本人の遊び心の無さがそうさせないのだろうか。せこせこして。
素晴らしい Bodensee-radweg (ボーデン湖自転車道) である。
●Bodensee (ボーデン湖)
スイスの湖畔道路、素晴らしい。自転車道路も2本(種類)ある。スポーツ車用高速用と歩行者との共通用。
昼食はチキンフライ、フリッツ、小ビールで22.3DM。独貨も通ずる。
昼食時の湖岸沿いレストランで、老夫婦がトランプを楽しんでる。食後とは云え、営業上苦情が出ぬ?
●スイス Kreuzlingen (クロイツリンゲン) ⇒ Konstanz (コンスタンツ) のフェリー
人4.6DM、自転車5DM
このフェリーだけでなく、レストランも売店も、全て独貨OK。
●Konstanz のYH
高台に立つ。円形の8階 (屋上あり) コンクリート建ての8階の最上階の部屋に、ドイツ人 (上記のクレッツシュマーさん) と2人寝。
若人は2階から詰められているというのに、年寄りは最上階。景色は素晴らしいが。
●奇遇再会のドイツ人 Kretzschmer (クレッツシュマー) さん 1939年生まれ
夕食後 outdoor で、夕食時の4人で懇談する。
ドイツ人55歳前後の大柄知的女性のおごりで、ビール、ワインでテーブルを囲むが、その時になって
「自分は2年前の6月、スウェーデンのヘルシンボーイのYHで、日本人のサイクリストに出会った。しきりに日記を書いていた。山小屋 (コテージ) に泊まったのだが。日本人は、我々欧州人にとって、どの人間も同じ顔に見えるのだが、、、」
「エエッ?!自分もそこのYHに6月に泊まったよ、2泊した。その時、ゲッチンゲンかなんとか、記憶がはっきりしないが、短い発音の名の街から来たとか言っていたが、ドイツ語のみで一切英語を話さなかったので、交わした言葉はそれだけだった。」
彼はすぐに部屋に戻り、旅行日記を持ってくる。
そこには「6/20の日付で泊まって、日本人に出会った」と。
これらの通訳は、前述の大柄ドイツ女性と、ドイツ女性ながらイタリアの大学に通う若き痩身小柄女性によるもの。
そのスウェーデンのYHの庭で、野ウサギが見え隠れし、門前の庭に大型のバイクが20数台群れて駐車していたこと、そこからデンマーク領が良く見えたこと、コテージは木造の平屋建てで、庭で少し離れて小生は日記を、その男性は単に座って憩っていた事等、話し合っていると段々思い出されてくる。
「最後にもう一度確かめたいが、小生よりは背が少し低く、、」デップリ太っていた印象は、はっきりしていて、余分であったが身長も再確認し、話し合うほど思い出されてくる。
何たる奇遇!!驚くほかない。
彼は離婚したとかで、気楽なサイクリングをしているようだ。
(これは、その前に小生から「日本人の場合、男が一人で身勝手な旅行をすると、なかなか身内からよく言われぬ。欧州はどうか?」との質問に答えてくれたもの)
なお、日本の家庭婦人が不平不満を表現する時に、おデコにツノを立てるふりをすると、老婦人が即座に笑う。
「この仕草は世界共通か?」と問うと、「そうだろう、欧州ではよく通じる仕草だ」と。
●老婦人 Schmidt (シュミット) さん
言葉遣い、心遣いが優しい女傑だ。
北独 Flensburg (フレンスブルク) から、25km/日で歩いて来た由。
夫は理解ありと。勿論一人で。
「35年前 (確認すると1967年) に、ここボーデン湖に来た時はすごい汚染で、水はすごく汚れていた。今とは全く違う汚染状態で信じられないくらい。」と。
「湖水に今は水鳥が沢山遊んでいるが、その当時は?」と聞くと
「ノーノー全く、水鳥も白鳥も全くいなかった。それはすごかった、水も飲めなかった。」と。
(勿論、湖水そのものは今でもそうだろうが、想像するに、この湖水を浄化した家庭用飲料水をさしての事だろう。よって、今以上にミネラルウォーターに頼っていたに違いない。現在は我々はYHの水を水筒につめてサイクリングしているが。)
湖水浴はどうだったのだろうか。
●若い女性大学生 Berndt (ベルント) さん
痩身小柄、ツイッギー似。目元が涼しく美しい。化粧気がなく清楚。マニキュアも無い。さすがに知的。コンピューター、物理、数学の話が中心。
「クレッツシュマーさんが「日本人はどの男も同じように見えて区別がつかないし記憶にも残らない」と言うが、日本人から見ると欧州人も同じように同じ顔に見えるのか?」との質問され、
「貴女の場合は、特にそう思わない。その理由は、まず第一に貴女の化粧だ。何故イヤリングも鼻ピアスも唇ピアスもしないのか? どうして一人で旅行している?ボーイフレンドは?」
「Konstanz 大学と Heidelberg (ハイデルベルク) 大学のどちらに入学すべきかチェックに来た。ボーイフレンド? 望みたいが将来のことだ、、」と。
実に生々しく、控え目で、美しく、静かで、魅力的だ。
●深夜1時まで、従業員等とビールを交わして懇談。
●地球は狭い!!とドイツ人は言う。
次はどこで?
「スコットランドで」
「なに?!スコットランド?!自分は来年考えている国だよ」
Bregenz (ブレゲンツ) のYHスタート
ドナウ河自転車旅行 2000.06.18(日) 8:10 晴
スイス入りを前にして農道に迷い込み、裸足のトラクター運転手に遭遇
ドナウ河自転車旅行 2000.06.18(日) 10:20
ボーデン湖畔のトイレ 美しい!!
ドナウ河自転車旅行 2000.06.18(日) 11:00
Rorschach (ロールシャハ) の湖畔で昼食
間食袋をどこかに置き忘れビールのみ スイス貨が無い
ドナウ河自転車旅行 2000.06.18(日) 11:30 快晴
ドナウ河自転車旅行 2000.06.18(日)
奇遇再会のドイツ人 Kretzschmer さん達と懇談
ドナウ河自転車旅行 2000.06.18(日)
ドナウ河自転車旅行 2000.06.18(日) 20:00
YH前にて最後のphoto
ドナウ河自転車旅行 2000.06.18(日) 20:00
Konstanz (コンスタンツ) のYH前
ドナウ河自転車旅行 2000.06.19(月) 9:20 快晴 暑い
妻への葉書No.1
ドナウ河自転車旅行 2000.06.08投函 ⇒ 06.13宝塚着