【改訂】定年欧州自転車旅行117.第九章ポルトガル ――テージョ河を渡航

カタラゼツ⇒アルマダ（Almada）24.4km

1998年10月5日(月) 晴、急雨しばしば

テージョ河を渡航

　テージョ河をフェリーで渡る。旅情豊か。渡ったところはアルマダ地区。下船と同時ににわか雨に襲われフェリー客全員、クモの子が散るが如く逃げ惑う。

　この街も起伏に富んでいて自転車に乗っては走れない。押し歩いていると、海幸を焼く実に良い匂いが漂う。見ると歩道にまでテーブルを出し、炭火で網にイカや魚肉を粗っぽく載せ焼いている。昼前というのにすでに店の内外とも客で満員。1席だけ歩道に空席があったので座りイカ焼き料理をオーダーする。ビールを頼むと作業員風5人組から、ビールは冷えていないから止めとけ、白ワインがいいと現地語でアドバイスあり。先日の失敗を繰り返してはいけないのでハーフボトルにする。大振りのイカは勿論、ワインもポテトもサラダもパンも全て美味い。ケーキとスコッチ付き。1200Ｅ約（1000円）。

　宿は断崖の上に立つＹＨ。「4月25日橋」の大吊り橋を右手に、リスボン市街の遠景を正面に、そして左手には大西洋、眼下にはテージョ河と、眺望抜群。ロビーの設計もこの眺望を計算に入れての大面積のガラス張り。夜遅くまで百万ドル夜景を楽しむ。全館全て清潔。知的障害者20人前後が来ているのみ。

カタラゼツ（Catalazate）のＹＨ前