リヨン⇒ヴィエンヌ (Vienne) 33.5km
1998年8月18日(火) 晴、暑

 

 

 

 

自転車屋でのもめごと
 英語を少ししか話さぬ27、8歳の青年がいた。
「①前輪タイヤのみ新品と交換 ②左ペタルアームの肩部のネジ固定 ③前輪のブレーキの効き調整の3点をお願いする。メモで見積を頼む」
 と身振り手振りで交渉すると、しばらくして出てきたメモには265F(約7150円)とある。予想よりかなり高いので仕方なく、では①の95Fのみでいい、と言いつつ丸印を付けてお願いする。すると彼から、
「今は忙しいので直ぐには出来ない。午後3時までにやっておく」と。
パンク自修技術取得のために、タイヤの交換作業を見たかったのであるが仕方なく諦めて市街見物に出向く。
 約束の15時、自転車屋に行くと何もなされていない。
「今はバカンス中だ。どこの自転車屋も休んでいるので忙しい…」
 こんな言い訳に聞く耳を持たず、今すぐやってくれ、待っている、と言い張るとなんとかシブシブ取り掛かってくれる。
 交換作業を注視して、よし、これで大体判ったゾ、と200F紙幣を出したのが間違いのもと。かなり時間を要して戻ってきたお釣は200-95=105 ではなく、70Fのみ。
 約束が違う、と異論を唱えるも仏語で「今はバカンスだ。35Fはオレの休暇工賃だ…」と言ってあとは無言。それはおかしい、君は95Fで約束したはすだ、そうだろう?! それを今になって変更するのはおかしい、と反論を唱えていると店主らしき年長者が出てきて選手交代となる。若者はサッサと別の仕事にとりかかる。店主はさらに輪をかけて、言葉が全く通じない。
 ここはこれまでか、日仏文化の違いか、それにしても腹の立つフランス人だ、と諦めてYHに戻る。ジワジワとフランス不信感が芽生えてくる。
 YHに戻ると受付員は別の男に交代していたが、この男までが満員でベッドがない、引継ぎも受けていないと言い出す。預けてある荷物を指し示しやかましく抗議するとやっと4階の、ローヌ河を見下ろす展望のよくきいた部屋をあてがってくれる。

 

 

ヴィエンヌ(Vienne)のYH前 車の騒音は大変だ

定年欧州自転車旅行 1998.08.19(水) 7:30 晴

 

 

 

(1998年)