眼科受診の結果、めでたく白内障が進行中とのこと。

「えい、ヤケじゃ、焼肉食ってやる~!!」と夫がいないのをいいことに夕方から外出。以前から「焼肉パーティー」企画があったのだ。


肉は旨かった。もちろん、それなりの投資はしているのだが、今まで食べたことのないようなサシの入った上等の肉。これで炭火だったらもっと旨いだろうなあ…。

元々食べることに執着のない私と違って、その日の顔ぶれは「美味しいもの食べるの大好き」系の人が多かったのだ。

独身だったり、普通より収入がよいと言われる職業だったり自由に使える金が多いのだろう。それを羨んでも仕方ない。羨むとしたら、やはり一番は健康な身体だろう。


ビールを中ジョッキで2杯分くらいは飲んだ。決して体調が悪いとは思わなかったのだが、二次会に行った直後に痒くなってきた。我慢できる程度の痒みだっただが、不思議にこの日は「帰ろう」と直感的に思った。

「Sさん痒くなって来ちゃった」カラオケを熱唱した直後だったSさんに言う。

「どこ?」と背中を覗く。


「ヒスタミンは持って来たんだけど…(ホントはセレスタミンも)」

「今までに飲んでよくなった?」

「う~ん、正直あまり変わらなかった」

「今は特に発疹もないみたいだし、薬飲むと眠くなって電車乗り過ごすかもしれない。私はもう少し遊んでても大丈夫かなと思うけど、どうする?」

「今日は帰ろうかと思う」


確かに眠くなるのは困る。薬は飲まずに帰ることにした。幸い遅い時間だったのと始発駅ばかりなので座って帰ることが出来た。

この時間に帰って正解だった。家に帰ってからが大騒ぎだったのだ。


まず、手足を見るとえらい浮腫みようである。顔までは確認しなかったのだが、多分浮腫んでいただろう。体重はぎええ~の50kgover。背中やお腹はバッチリ赤くなっている。主に下着をつけている所を中心にだ。接触性皮膚炎は得意の技だが、アルコールのせいもあるか? よもやアナフィラではないだろうな!


気を取り直してシャワーを浴びた辺りから今度は吐き気がする。リバース? 酒飲んで吐くなんて信じられない。酒が強いわけではない。吐くまで飲まない主義なのだ。生中2杯は通常の許容範囲内である。う~ん…。

もしアナフィラだとしたら? 食べたのは肉とキャベツとエリンギ。

どちらにしても、身体が要らないと言っているのだから吐いてしまった方がいいだろう。としばらくトイレに籠る。残念ながら、美味しく食べたモツはすっかり体外へ。


とにかく「寝てしまえ!」と布団に入る。明日ちゃんと目が覚めるかなと若干の不安があったが生きていた。昔、ビールで全身が赤くなったことがあったから、やはりアル禁なのかもしれない。