こんにちは。

某カメラメーカー公式アマチュア写真家のcharです。(実はマジですw)

昨日は僕の写真を承諾なしに使用している輩に対しての苦言を、
アメブロ登録第1回目にポストしてしまいました(苦笑)

さてさて、今日は写真を承諾無しに使われたら、撮影者(著作権保有者)はどの様に対処して行ったらよいのか?と言う事に付いて書いてみたいと思います。

 

まず著作権とはどんなものなの?って言う所から簡単に。

写真で言う所の著作権とはどの時点で発生し、有効期間は何処まで有るのでしょうか。

写真の著作権はプロでもアマチュアでも、幼児でもカメラのシャッターボタンを押した瞬間に発生しています。そして有効期限はシャッターボタンを押した人(又は著作権を保有した人)が没後50年間は権利を主張できます。

著作権と言う権利とは、著作人格権とか、公衆放映権とか、様々な権利の集合体です。
例えば、ブログに他人に断りもなく写真を掲載したとしましょう。
これは他人の著作権を侵害している行為ですが、細かく言えば著作権を保有している人の意向を無視した形で掲載しているので著作人格権を侵害しています。また、ブログと言う不特定多数の人に見て貰える事が出来る状態にしているので、公衆放映権の侵害などに問われるわけです。
他には、許可も無く作者にバレない様に写真を反転させたり、トリミングしたり、色調を変える事も著作人格権の侵害行為となるわけです。

そして、著作権の侵害は法律により罰せられる刑事罰と、著作権侵害により受けた損害を賠償して貰う(民事)との両面から訴追する事が出来ます。


では、自分が撮った写真が承諾も無く他人(ここでは特に会社)に使われている所を発見してしまったらどうしたらよいのでしょうか?

順を追って説明していきます。

【事前準備】
①相手方のHPをくまなく探索し、他に使用されていないかチェックする。
②証拠となるHPをWEB魚拓や、プリントスクリーン、WEBデータ保存などをし、証拠を集めます。
③自身の写真と使われた写真の同一部位を数か所指摘する資料を作成する。(一目で分かれば良いので簡単で大丈夫)

【相手へ連絡する】

以下の内容でメールを書きましょう。

↓↓↓

突然の御連絡の御無礼、御了承願います。

私は○○県○○市という所に住む、○○○○という者です。

この度、私が0000年00月00日に撮影し、著作権を保有する写真が貴サイトに掲出されている事が判り、著作権侵害の懸念が生じております。

勿論、今後証拠となりうる貴webサイトを保存致しました。
この度、当方が指摘致します写真が掲載されているHPのアドレスは以下になります。

http://www.
http://www
この2つの写真は同一の写真からレタッチを行い使用されたと考えております。


付きましては、、添付資料にて御指摘させて戴いている内容を御確認の上、御回答をお願い致します。

また、正規の販売ルートにて御入手された物であれば入手場所、販売会社名、取引記録が記載されたものを御提示戴けますでしょうか?
当方この写真を委託販売している会社は1社のみですので、取引記録との照合が可能です。
この度御指摘させて戴きました写真は特に盗用が多く、見つけ次第対応を行っております為、御協力をお願い致します。
勿論、その中には正規ルートで御入手された会社様もおります。
もし、正規の販売ルートにて御入手された物でありましたら誠に申し訳ございません。

万が一、不正使用が判明した場合は使用料と著作権侵害による損害に付いて請求をさせて戴きたいと考えております。
その際は、①使用期間 ②どのように入手されたか ③対応される担当者様を御提示戴きます。

 

御回答・御返信期日 0000年00月00日

 
※著作権に関する参考資料
http://www.sasaki-law.jp/works/work5_2.html

↑↑↑

ポイントは回答期日を明確に指示する事です。

 

【返信への対応】
大体、返信してくる内容は「知らなかった」「検索サイトで見付けた写真がとても良かったから使いましたが・・・ダメなの??」と言う内容です。へぇー知らなかったんじゃしょうがないよねぇ・・・なんて納得してはだめです。何故ならば相手側のHPをよく見ると書いてあるでしょう。。

「○×商事 All Rights Reserved.」って。

・・・おかしいと思いませんか?

他人の写真の著作権は「知らなかった」と言う方達が、自分の会社の著作権はしっかりと主張しているんですよ(笑)そんな事がまかり通っている会社とか人のコンプライアンス意識の欠如は今の時代 あり得ません。罪の意識も無く、バレないって思っているだけなんです。

 

あと「簡単にDL出来る状態しておく方が悪い」とか言ってくる所も有りましたが、そんな時はこの判例を提示してください。

 

「東京地裁平成27年4月15日判決平成26(ワ)24391号損害賠償 請求事件」


「フリーサイトから写真等を入手する際に,識別情報のない著作物についてまで権利 関係の調査を要するとすれば,表現の自由(憲法21条)が害されるとし,警告を受けて削除すれば足りるかのような主張をする。 しかし,仮に,E(被告従業員)が本件写真をフリーサイトから入手したものだとしても,識別情報や権利関係の不明な著作物の利用を控えるべきことは,著作権等を侵害する可能性がある以上当然であるし,警告を受けて削除しただけで,直ちに責任を免れると解すべき理由もない。被告の上記主張は,いずれも独自の見解に基づくもの
 であって,採用することができない。」

 

要約すると以下の様になります。
1.フリーサイトで入手した物だとしても、権利関係の不明な著作物を利用する事は控えるべき事は当然の事。
2.著作権侵害の指摘を受け、その写真を削除したとしても損害賠償責任を免れる事は出来ない。

ここまで出すと大体ほぼ99%相手側も納得して損害賠償金を支払ってくれます。

それでも頑として支払わない様でしたら、ちょっとめんどくさい事になります。


簡単な流れとしては以下の通りです。

①損害賠償請求を内容とする内容証明郵便を行政書士に書いてもらい、相手へ発送する。大体1万円から2万円だと思います。

②警察署へ保存した証拠・メールのやり取り内容を持って被害届を提出する。
 これは受理されない可能性が有りますが、警察署に提出したと言う実績も証拠になります。

③裁判を行う
ここまで来るとかなりお金が掛かりますが、御自身の誇りの為に行う事となるでしょう。
裁判費用に付いては様々ありますが、当事者それぞれにお金が掛かります。

 

【損害賠償請求金額の設定】

さて、請求金額は幾らにしたらよいのか?これは非常に悩ましい事です。
過去の裁判事例を見ても「実際に販売している価格相当額」といわれている物も有りますので。

僕の場合は某ストックフォトサイトで実際に売られている値段35,000円が損害賠償請求額の柱になっています。

時と場合(相手側の出方)にも寄りますが請求金額はこんな感じですね。

今迄の使用料金35,000円
ペナルティーとして35000円
調査費として10,000円

合計80,000円を損害賠償額として請求しています。

また、今後の使用に付いて希望される場合は更に35,000円をお支払戴いております。
大体半数の方が「今後も使いたい」と言って下さるので、お支払戴いたうえでオリジナルの高解像度版を提供し御利用になっています。

因みに損害賠償請求は裁判費用よりも安くしておくというのもポイントかもしれませんね。


・・・高過ぎると思われる方も居ると思いますが僕の場合、某ストックフォトでは1枚で数十万円で御購入してくださる方も居ますし、そもそも写真を「作品」と呼べるレベルに仕上げるのにもかなりの時間を費やしています。撮影地に赴くだけでも費用は掛かりますし、1度行っただけで満足できる写真が撮れる事はほぼ有りません。

何日も現地へ行き、撮れた写真を作品へと昇華させる為に掛けたコストが、心無い人達によって無にされたと撮影者が感じた時、あなただったらどう感じますか?

 

全てのカメラマンの努力が報われる時代になる事を願います。