「よしかわ」と帰ってみるとびっくり。なんだか引っ越し作業が始まっている・・・・。
「よしかわ」もびっくりしている・・・・。「たかし」が血相を変えて近寄ってきた。
「ここで炊き出しをするんだってさ。しかもコーヒーだけ。だから対策本部を隣の店に
移すんだって。『あすか』さんが今引っ越しは仕切ってくれている。」
しかし突然。どうやら本社との会議で決まったらしい。個人的にはいまさらって感じだが、
みんな慌てて準備している。
まずそもそも「コーヒー」って、豆を煎じた飲み物らしいけど、豚の僕的には、そんなもん
この大変なさなか、飲みたいのか?社会的責任がどうとか言っているけど、それなら
ここにある食料を配ったほうがいいんじゃないかなぁと思うんだが。
「たかし」はいろんな計算を始めた。「あすか」は引っ越しに大慌て。んで、「よしかわ」
が本社の人間と押し問答し始めた。
「この引っ越し、危なくありませんか?」
「ん、何が?」
「いや、この状況で食糧とかを外に出すと危険が伴いませんか?」
「それは『あすか』君の責任の下、やってくれているよ」
「責任って。何かあったら責任を押し付けるんですか?そもそもコーヒーの炊き出し
なんて、あんまり意味がないと思うんですが。だったら一刻も早く営業再開の手を
考えたほうがいいんじゃないですか?」
「それは現在検討しているよ。」
「結局こんなにデシジョンがコロコロ変わって、振り回されるのは現場の我々なんですよ」
「良いじゃん、今仕事があるだけありがたいんじゃないかい?」
「は?」
「『よしかわ』さーん、こっち手伝ってー」
「あすか」が遠くから様子を見て、叫んでくれた。ただならぬ雰囲気を感じたんだろうか、
ナイスタイミングだったみたい。僕はそのまま子供たちと一緒に2Fに待機することに
なった。
引っ越しは何とか順調だったが、「たかし」がとんでもないことを言い始めたらしい。