テクニカル分析の限界に迫る
テクニカル分析の限界に迫るとは、テクニカル分析派にとっては、何とも
ネガティブ
な内容ですが、決して全てがネガティブな内容じゃないことを先に述べて
おきまする。今回調査したのは、
① テクニカル指標が固定的なパラメーターであることの限界
② 何がテクニカル指標には足りないのか
という2点ですな。過去の記事でも散々指摘しているように、
テクニカル分析の弱点は周期を考慮していない点にある
ということ。まあ、具体的な根拠をあまり示してこなかったので、断定的な判断
までは至っていなかった点を補強する意味で調査してみました~。
今回は前回と視点を全く変えて偏見無く調査してみたことと、観測区間を大幅に
延長してみますた。だから若干の矛盾は生じるかもwで、調査の仕様と調査手順
とは↓
【仕様】
ドル円 5分足 2001年~2010年
【調査手順】
① 周期を定義する
② 周期の統計を採取する
③ 採用された周期をテクニカル指標に当てはめる
④ 今回は移動平均線で適当に作ったストラテジでパフォーマンスを測定する
⑤ ④と同じロジックでFXチャート情報に使っている指標のパフォーマンスと比較する
っていう手順で調査しま~す。
あと、いろんな調査を兼ねた仮説としては、
① 使用する周期は的確=パフォーマンスの成り立ちを説明するものである
② 適切な周期はパフォーマンスを改善する役割を担う
③ テクニカル分析の弱点は周期の概念がないため
が成り立てば今回は成功と考えまふ。
【周期の定義】
これはFXチャート情報でもお馴染みの指標を活用しまする。この調査で仮説が
一致すればFXチャート情報で扱っている指標の信憑性が増すことにもなるので
注目です!!
では周期のカウントの仕方は・・・
周期=水色の中心線が変化するまでをカウントした最後の数値
と定義しまする。で、得られた周期の統計を簡単に採取して統計結果から得られた
数値を調査するテクニカル指標に活用しま~す。
【周期の統計を採取する】
カウントの最後の値でヒストグラムを作成して、基本統計を採取したのが↓の
グラフ類。
平均、標準偏差共に18バー周期ってことで、とりあえずは
20バー周期
が通用しそうな感じ。グラフ上も20バーまでカバーしたなら許容できそうな
感じだから採用してみまする。この20バー周期を移動平均線の観測バー数
に当てはめてパフォーマンスが良ければ、
周期の定義も信憑性有り
と思ってもらえるかね。
【テクニカル指標に周期を当てたパフォーマンス結果】
パフォーマンス測定の前にストラテジを決めないといけないね・・・
今回は簡単に指標と終値の差の統計から考えましょうかね!
まず、
20バー移動平均線 と 終値の差の統計を採取してみる
↓が結果でする。差の標準偏差は10ってあるけど、これはポイントで表示して
ますので、値幅としてはドル円の刻み「0.01」で割ると10銭ね。グラフは綺麗な
山形になってますな~。逆張りが効果ありそうな感じがするので、ストラテジ
は逆張り型でいってみま~す。
★ 逆張り型ストラテジの中身
Short ⇒ 現在値が20バー移動平均線より↑かつ、1標準偏差10銭より離れている
かつ2標準偏差20銭よりは離れていない
Long ⇒ 現在値が20バー移動平均線より↓かつ、1標準偏差10銭より離れている
かつ2標準偏差20銭よりは離れていない
利食い ⇒ 20バー移動平均線と終値ベースでクロスした場合決済する
ロスカット ⇒ 2標準偏差より離れた場合決済する
★ ロジックソース
condition1=((close-MA1)<Pricepoint and (close-MA1)>Pricepoint/2);
condition2=((close-MA1)>-Pricepoint and (close-MA1)<-Pricepoint/2);
If condition1 then sellshort this bar on close;
If condition2 then buy this bar on close;
If marketposition=1 and close crosses over MA1 then sell this bar on close;
If marketposition=-1 and close crosses under MA1 then buytocover this bar on close;
If marketposition=1 and (close-MA1)<-Pricepoint then sell this bar on close;
If marketposition=-1 and (close-MA1)>Pricepoint then buytocover this bar on close;
★ パフォーマンス
Net Profit 83.74
Profit Factor 1.049993731
Max Strategy Drawdown -20.79
Total # of Trades 30318
Total # of Open Trades 1
Number Winning Trades 16878
Number Losing Trades 12953
% Profitable 55.66989907
Avg Trade (win & loss) 0.002762056
Average Winning Trade 0.104203697
Average Losing Trade -0.129314445
Ratio Avg Win / Avg Loss -0.805816377
Largest Winning Trade 2.29
Largest Losing Trade -1.55
結構うまくいきましたな~。測定するまではドキドキしましたがw
ま、途中からパフォーマンスが低下しつつあるってところがダメな点です
けどねえ。とりあえず、これだけじゃわからんから次にFXチャート情報で
使っている指標で、
全く同じロジックでパフォーマンス測定
してみまする。
【パフォーマンスの比較】
まずはFXチャート情報で使っている指標の統計を採取!
20バー移動平均線の時と同じく、
水色中心線 と 終値の差の統計を採取してみる
これまた綺麗な山形ですなあ。こちらも逆張りが機能しそうな感じがしま
する。で、得られた標準偏差は18(18銭ね!)
★ 逆張り型ストラテジの中身
Short ⇒ 現在値が水色中心線より↑かつ、1標準偏差18銭より離れている
かつ2標準偏差36銭よりは離れていない
Long ⇒ 現在値が水色中心線より↓かつ、1標準偏差18銭より離れている
かつ2標準偏差36銭よりは離れていない
利食い ⇒ 水色中心線と終値ベースでクロスした場合決済する
ロスカット ⇒ 2標準偏差より離れた場合決済する
※MAは水色中心線になるからね~
★ ロジックソース
condition1=((close-soclose)<Pricepoint and (close-soclose)>Pricepoint/2);
condition2=((close-soclose)>-Pricepoint and (close-soclose)<-Pricepoint/2);
If condition1 then sellshort this bar on close;
If condition2 then buy this bar on close;
If marketposition=1 and close crosses over soclose then sell this bar on close;
If marketposition=-1 and close crosses under soclose then buytocover this bar on close;
If marketposition=1 and (close-soclose)<-Pricepoint then sell this bar on close;
If marketposition=-1 and (close-soclose)>Pricepoint then buytocover this bar on close;
※変数socloseは水色中心線のことね!
これはロジックは全く同じで違う点はトレードする価格帯を決める標準偏差
パラメーターのみ!
20バー移動平均線 ⇒ 10銭~20銭
FXチャート情報指標 ⇒ 18銭~36銭
で、パフォーマンスは・・・・・
Net Profit 51.42 Down
Profit Factor 1.060424452 Up
Max Strategy Drawdown -10.76 Up
Total # of Trades 12652 改善
Total # of Open Trades 0
Number Winning Trades 6078
Number Losing Trades 6319
% Profitable 48.0398356 Down
Avg Trade (win & loss) 0.00406418 Up
Average Winning Trade 0.148469891
Average Losing Trade -0.134670043
Ratio Avg Win / Avg Loss 1.102471555 Up
Largest Winning Trade 0.92
Largest Losing Trade -1.43
総損益と勝率は落ちるけど、トレード数の大幅減少でコスト低下、各数値も
上回っているね。エクイティカーブはちょっとガタガタだけど、傾向は現在
も継続中と移動平均線よりはマシな状態という結果。
【まとめ】
実際のところ、20バー移動平均線以外の周期と統計ではパフォーマンスが
悪くなるなるテンコ盛り状態ですた。これはちょっとバックテストしたことがあ
る方ならわかるはず!で、
平均的な周期を当てはめる = パフォーマンスがマシになる
平均的な周期以外を当てはめる = パフォーマンスはショボクなる
という事実は、
適切な周期が必要である
とも考えられるわけですな。仮説①を満たすには他の周期の時に統計を採取
してパフォーマンス測定しないといけないけど時間がなくて掲載できなかった ( p_q)
けどね、パフォーマンス低下場面がひどくなるか、ガタガタになるかってのは
確か!(時間あれば後日に追記します~)
ちなみに20バー移動平均線の途中からパフォーマンスが低下する理由は説明
できまする。
原因は周期の変動が合わなくなっているのね。周期の累積をパフォーマンス測定
開始から1万データー、逆に直近から遡って1万データーをグラフに表すと、直近
1万データーが常に↓に位置している。これは累積だから、
直近1万データーは周期が短くなった
ことを意味しますです。周期が短くなれば、移動平均線の特徴として
遅れがひどくなる = 負けやすくなる
ってことになるのですな。移動平均線クロストレードの横ばい時をイメージして
くだされ。負けるでしょ?簡単に言うとそれなんですな。ここからも、
周期が一致しないと負ける
ってことで、いくら平均的な周期をパラメーターに入力しても勝てないわけ。これは
移動平均線だけじゃなくて大半のテクニカル指標に言えることなんですなあ。
ということは・・・・
固定的なパラメーターのテクニカル指標は使えない
ってことになるわけです。仮説③は満たされたと思っていいですな。同時に、FX
チャート情報で使用している指標の周期で20バー移動平均線のパフォーマンスが
途中から悪くなる理由として説明がついてしまっているので仮説②
FXチャート情報の周期は市場の動きを捉えている可能性がある
も満たされてる感じ。さらに、今回のストラテジはFX情報の方は周期が入っていな
いので、同じロジックでも基本性能が違うってことも言えるわけです。さらにさらに、テクニ
カル指標は、
弱点は周期の概念が足りないから
であって、改善策としては、
周期の概念を入れる
ってことに辿りつくわけですな。これは重要なことで、例えば周期というか時間の概念
が入っているテクニカル指標はちゃんと勝っているのだね。で、時間の概念を入れる
ってことは、チャートは2次元もしくは3次元の考え方になって、幾何学的な分析っぽく
なる。だから、
一目均衡表
フィボナッチ分析
はある程度の効果があるわけですな。フィボナッチ分析は大半が間違った使い方が
されてるのが残念。
ちゃんと幾何学的に使う
ことに徹すればパフォーマンスは鰻登りかもw
どうやって使うかってのは今後のネタにするので期待してくだされ!!
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