彼は、複雑な家庭で育っている。
だから、家族に飢えてるような気がしていた。

だから、父を亡くして、傷心した私達に差した光と感じたし、彼にとっても、新しい家族ができたと思っていたのかもしれない。

結婚するまで、ほぼ私の自宅でご飯を食べて、いつも楽しい話をしてくれ、男仕事のような実家の事もたくさんしてくれた。
料理もしてくれ、母も外にも連れ出してくれ、本当に、父が居なくなった今、父の代わりにきてくれた救世主のような人だと感じた。

いつも自分の家族より私の家族の事を考えてくれ、
いろいろ買ってきてくれたり、楽しましてくれた。

とても、気難しい性格だったけど、
その分、人以上に優しすぎる性格であった。

私が、バイトを原付で行き、雨が帰り降ってると、車で迎えにきて、彼が原付を、私が車を運転して帰れと来てくれたり…さすがに断りましたけど。

自分より人に対して精一杯やってくれる人でした。

いつも500円玉貯金をしては、
貯まって、自分で使うでなし、私の家族の誕生日やらに大きいものを買ったりして、
そこまでしてくれんで良いと何度伝えても、
やりたいねんと頑なにやり続ける人。

彼は、借りを作るのが嫌いな性格で、
母が月に1度くらい外食しようといっても、
母に払わせない人でした。

昔、彼の母が、
「人間だれしも、仲が悪くなった時に、〜してあげたのに思うのよ」
と言われた事があるそうで、
その言葉のせいで、させたくないと思っているのかな?と疑問に思っていた。

でも、うちの母は、
仮にも親なのに…といつも寂しく思っていたみたいで、たまには甘えてほしいと思うのも親の気持ちなのかなっと私は思った

借りは作りたくない

よくAはそう言っていたなぁ