かいこ その2 | こんなかんじで。♫オトノハであそぶひと♫ひーちゃんのブログ






    「イヤだ〜!!!!!」



    「イヤだ〜!!!!!」




    「イヤだ〜!!!!!」





    ものごころ ついた わたしは




    じぶんでも
    呆れるほどの 内弁慶。

    すでに
    幼稚園行く前からの記憶が

    断片的にあるほど。




    しかし

    一歩 外に出ると




    未知への好奇心と
    相反する恐怖で

    それらは あっけなく 退散する。





    そして 外で 出せなかった
    自然な反応は 



    家に帰って

    そのまま 
    またさらに増幅され
    母に ぶつけられる。




    小学校に入ったばかりの頃

    母を泣かせたこともあった。




    わたしが


    自分の子供を授かって

    女の子を産むことに対して
    恐怖しかなかった理由。


    『自分みたいな子だったら育てる自信はない』





    かみさまは


    わたしを 

    壊さない方向に
    導いてくれた。




    ずっと

    弟が 欲しかった。



    なぜか
    わからないけど。




    息子が生まれてくれて



    ほんとうに うれしかった。






    ずっとずっと

    『このままおおきくならなくていいからね』

    って 何度言ったかわからない。




    かわいすぎて。
    愛しすぎて。





    母の亡き後
    のこされた 雑記帳


    書かれているのは

    殆ど


    兄のこと。




    いまならわかる。



    母の 

    「息子」 というものに対する 想いが

    どれだけ 特別なものであるのか。




    母も 兄も


    本当に
    繊細すぎて 


    いわゆる
    「世間様」とは
    とても かけ離れた位置で
    生涯を全うしたけど



    でも

    それでも

    わたしの

    かけがえのない


    兄であり


    母であることには変わりなく。






    おかあさん





    この世に

    いのちがけで

    わたしを生んでくれて

    ありがとう。



    そして

    あの ひどく 内弁慶の
    暴れ馬のような 女の子は


    ほんとうは

    母自身が 

    ずっとずっと
    やりたかった

    「じぶん」

    だったんだね。



    まるごと
    愛してくれて

    ありがとう。