ピアノ(勿論声楽も)を練習していて


・ここ間違いやすいな

・ここ弾きにくいな(歌いにくいな)


と気づいたら、

その後どうしましょう?


① 気づかないふりしてとりあえず練習終わり

② 繰り返し練習しておこう



①は『何かを習得する』という面で考えると

とりあえず論外という事で😁


こちらの教室の生徒さん達は

みんな素晴らしいので大抵②でしょうか😊


ある程度大きい生徒さん(小学校高学年以上)

には、②の前に『考える』という事を

お伝えしています。



何かがうまくいかない時、

ここでは勿論ピアノと歌ですが、


❶ 何が上手くいかないのだろう

❷ どうして上手くいかないのだろう


とこの2つを考える習慣を身につけます。


例えば❶、『何が上手くいかないのか』

間違えているのは

・右手?

・左手?

それが自覚出来れば無闇に

両手の繰り返し練習をするのではなく、

弾けない方の片手練習が必要だと

自分で気づく事が出来ます。


❷ 『どうして上手くいかない?』

・音がちゃんと読めていなかった

・リズムの読み間違いがあった

・指番号が定まっていない

・速いリズムで指が滑っている


上手くいかない理由は様々ですが、

考えれば必ず原因が見えてきます。

原因が分かればそれに伴って

解決方法も見えてきます。


ピアノの場合、

音をちゃんと読もうとしていないまま

一か八か10回練習するよりも

ちゃんと頭で理解して弾けば

3回で弾けるかもしれません。


無闇に

不自然な指使いのまま10回弾く

又は10回とも違う指使いで弾く

そんな事をするよりも

1度指使いをちゃんと確認すれば

3回目には弾けます。


声楽の場合、

何が良くないか自覚しないまま

5回歌ったら終わり

など只繰り返し練習をしていても、

その事によって曲の暗譜は出来ますが

良くない所は良くないまま定着します。


・音程が良くないから

自分の声とピアノの音をしっかり聴いて歌おう

・大きい声を出したくて息で押してるから

余計声が響かない。息のコントロールをしよう。

・気づくと喉がしまってる。

舌にも力が入って硬くなっていないだろうか。


など、ピアノの練習とは少し違う思考ですが

やはり考えて練習しなければ

全くの逆効果になってしまう

(悪い癖が定着してしまう)

可能性もあります。



ピアノ(声楽)を通して


『物事が上手くいかない時に

冷静に分析し解決しようとする思考力』


が、身につけられるという事。



それはピアノや声楽以外の事にも繋がっていて、

これから生徒さん達が成長し

大人になっていく過程でとても大切で、

何かの形で必ず役に立つと思っています。



ピアノや声楽のレッスン、

お家での練習で身につけられる事は

音楽的な技術力以外にも

実はたくさんあったりします。