こんばんは
報復が始まりました。
リシャウィ死刑囚ともう一人の死刑が執行されました。
リシャウィ死刑囚は御存じの通り、2005年にヨルダンのホテルを夫と共に自爆テロを、計画実行して57人が死亡、300人が負傷すると云う惨事を起こしましたが、自分の体に巻き付けた爆弾が不発だった為に、生き残り死刑判決を受けていた人です。
ヨルダンのパイロットをイスラムが殺害した事を明らかにした事を受けての死刑執行、そして空爆が始まりました。
イスラムの反撃も有るでしょう・・・
また、政治の力により罪も無い一般の方達から犠牲者が出る事は間違いありません。
後藤さんも湯川さんも「戦争の悲惨さを訴える活動」をしていて、この残虐な事件に巻き込まれました。
そして、テロ集団の人質交換の手段として利用され、最後は命を取られました。
その事もあり、ヨルダンは報復処置として、リシャウィ死刑囚を含む2名の死刑を執行し、空爆による攻撃を始めました。
後藤さん達が命を掛けて、戦争の悲惨さを訴えて来たはずなのに、その方達が、引き金となって多くの命が失われるであろう空爆が始まったのです。
10年間死刑を執行されなかったリシャウィ死刑囚は、同胞イスラム過激派集団の手によって死刑執行をされたと言っても良いでしょう。
この、報復を後藤さん達は望んでいたのでしょうか?
戦争とは、なんと愚かな行為なんでしょう。
同胞が殺されたから、報復に相手を殺す。兵士も一般市民も関係なく人を殺していく、それは相手も同じで結局は、多くの人達の尊い命が、失われるのです。
第二次世界大戦で負けた日本人に対して行われた「戦争犯罪人裁判」、戦犯東京裁判で、戦犯とされた多くの日本人に対し戦勝国の人達は死刑を決定しました。
その中でインドだけは勝者も敗者も同罪として、全員無罪を主張しました。
原爆も、アメリカの教育では「原爆を使用したから日本は早期降伏をして、犠牲者を少なく出来たのです」と教えられます。そして多くのアメリカ人はそう信じています。
日本にはもう、闘う力は有りませんでした。B29による雨のような空爆にも、反撃する戦闘機も無かったのです。それなのに原爆を2発も投下して何十万人もの民間人の尊い命を奪い、今でも放射能による病気で苦しんでいる人がいます。
世界で数か国が保有している原爆の数は、地球を何度も破壊できるほどの数です。
今回のヨルダンの報復を「当たり前だ、よくやった」という気にはなれません。
イスラムテロ集団は憎んでも憎みきれない卑劣な集団です。
しかし、憎しみに対し憎しみを以て報復する事は、新たな憎しみを生むだけなのでは無いのでしょうか?
戦争は「大量殺人」です。
始めた方も、報復した方も、多くの犠牲者を出す最も、愚劣で野蛮な行為だと思います。
インドの方が出した無罪判決は言い変えればどちらも有罪という事では無いのでしょうか。
「じゃ~どうすればいいんだよ」「お前は家族を殺されても、だまって相手を許すのか?」と言われたら・・・
自信は有りませんが、「罪を償うのに相手を殺す事は望まない、しかしとても許せはしないので、懲役1000年の判決を出して欲しい」と言いたいです。
「戦争とは勝者も敗者も人殺し集団だ」・・・・と云う事だけは間違いない事実だと思います。
反論がかなりあると思います。コメ閉じにはしません。あえて、反論を受けたいと思います。
戦争で手に入れた平和は大きな犠牲の上の平和だと思います
chapa